夏希ヒョウの世界へようこそ

夏希ヒョウの世界へようこそ

2009年04月25日
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 女たちは、なぜホストクラブで豪遊したがるのか? 人生を左右されるぐらいの火遊びを、身を削ってでもやらねばならぬのか? ホストと知り合う動機とハマる過程、そしてその末路……現役ホストからの暴露レポートを、密着取材から奪取。
ホスト・政宗 〃 「年上の女には甘えるのが一番さ」
ホスト・霧流(きりゅう) 〃 「女の淋しさと弱さを利用して、擬似恋愛で金にするのが俺たちの仕事だよ」
ホスト・愛澤 〃 「ただ満たされるだけでは、物足りなさを感じてくる。危険な刺激を得たい性(さが)……それが、女」
(本当にあったHな話・ぶんか社に掲載)

~第一話・バブルを体験した女(クラブママ)~
六本木の繁華街。ディスコのお立ち台で、扇子を持ち踊り狂う若い女たち。
字幕  1980年代後半、株や土地の高騰で狂乱したバブル景気があった。
 里見ユリは、バブルを体験したNO.1ホステスだった。高級クラブ『りゅうど』で接客するユリ(22歳)が、A客の席に来た。
ユリ  「いらっしゃいませ」
 ユリに名刺を渡すA。
A   「お前がNO.1のユリか」
 名刺を見るユリに、Aの思惑。
A   (愛人4号にしてやる)
ユリ  「不動産屋をやってらっしゃるんですか」
 彼女は目を輝かせた。
ユリ  「私、マンションが欲しいんだけど。良い物件ある?」
豪遊三昧のAは、咥え煙草でバッグから一千万の札束を鷲掴みにすると、テーブルの上に置いた。
A   「俺が持ってる高級物件(マンション)をやるよ。そしてこれ、契約金だ」
ユリ  「私、何でもする~」
字幕  愛人契約成立。
Aの腕を両手で掴んで喜ぶユリであった。
字幕  ホステスとの情事を目当てに、金品を宛(あて)がったバブル紳士。女たちも自らの肉体を武器に貢がせた。

 そんな彼女も2008年、赤坂のミニクラブのママになっていた。夜の接客、昼は経営者として自宅兼事務所のマンションで経理をしていた。
ソファでTVを見て一服しながら、猫を片手に、
ユリ  「今じゃ、小さいながらも自分の店を持てるまでになったけど、やっぱ結婚できるときにしとけば良かったな。若い頃って、どうしても高望みしちゃうから……。所詮ペットじゃ話し相手や、面倒を看(み)てくれるわけじゃなし」
 飼い主など我関せずとばかりの猫の鳴き声。
ユリ  「どうちたの~?」
 と訊いても、そっぽを向く猫。が、淋しさを増長させていた。

 夕方、化粧をしてタクシーで店へ。そして、ママとして接客するユリ。白いドレス姿
(もしくは着物)が、美貌をさらに際立たせていた。
客   「ママは気丈で高貴な印象でさ、近寄り難いほどの美人だよね。見てるだけでイイって感じ」
ホステス「私、いつもママを少し離れたところから見て憧れてるんです。会社の経理だって、自分でされてるんですよね。尊敬しちゃう」
 ユリは微笑みながら、思いは別なところにあった。
ユリ  (普段気を張ってるから、その反動で店を離れると心と体が限界なの……真剣に口説いてくれる男って、あんまりいないし。いても変な奴ばっか)

 六本木ホストクラブ『美女苑』。
 NO.1ホストの政宗は、ユリの目を見つめていた。
政宗  (男と女に会話なんていらない)
ユリ  (いつも、貴方(あなた)の目を見ているだけで濡れてきちゃう……)
 政宗は、彼女の心を思いやった。
政宗  「どうしたの? 今日はいつもより疲れてるね」
 ユリは無言で政宗の胸に寄り添った。彼は、優しく片手で頭を撫でてあげた。
ユリ  (結局、家庭を持てない私が癒しを求める先は、若い男と愛)
政宗  (女である以上、性欲は食欲と同じぐらい必要不可欠。それがないと、潤(うるお)えない。女を売っているホステスなら、なおさらだ)

 政宗の部屋。
 派手なベッドルームで、激しくセックスをする二人。ユリは大声で喘ぎ声を上げた。
政宗  「ユリには俺が必要なんだろ?」
 ユリは頷いた。
政宗  「『はい』って言え!」
ユリ  「はい……」
 そして、絶頂に達した。
 時間の経過。
 情事が終わって、政宗の腕枕で横になるユリは長い時間、その余韻に浸っていた。
政宗  (大満足なHが終わった後、女は長い時間その余韻に浸っている。今、一番優しいこの時に……)と、切り出した。
政宗  「このマンション…ヤクザの事務所があるらしくてさ、エレベーターでよく逢うんだけどその度に脅されるんだよね。奴らはホストを眼の仇にしてるから……」
 と、背を向けて泣き出した。
政宗  「殺されるかもッ」
ユリ  「大丈夫だよ。私が部屋を借りてあげるから」
 と、彼の両肩を後ろから抱いた。
政宗  「そのお金、分譲の頭金にしてもいい?」
ユリ  「その方が良いかもね。そうしなさい」
政宗  「でも、俺ホストだからローンが組めないし…連帯保証人になってくれれば嬉しいんだけど」
ユリ  「うん。困ったときは助けてあげるね」
 政宗は、向き直ってユリを抱きしめた。
政宗  「ママ大好き~!」
 彼は、してやったりとばかりに舌を出した。
政宗の一言。
「バブル当時、肉体を金品に替えた商魂は、俺に金を注(つ)ぎ込んでいた。人間は、自分がしたことをやがてはされる運命にあるんだ。俺も気をつけよ~っと!」
~因果応報、巡る因果は糸車~

完。





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最終更新日  2009年04月26日 02時56分13秒
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