夏希ヒョウの世界へようこそ

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2022年09月04日
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カテゴリ: 格闘技
2018 12 月のメイ vs 天心戦では、その後の(天心の)体重を知ってビックリ
そりゃ、(記者会見など横暴な)メイが舐めてるんじゃなくて逆だろ(笑)
本人(天心)は「やるか?」と聞かれれば「やる」と答えるに決まっています。(それが格闘家だから)
問題はやらせたほう。これ(主催者側)は(格闘技の)素人でしょ? まさか本気で勝てると踏んでいたのだろうか?

しかし、ボクシングでは考えられない。

私は《神童・天心》に期待をしていました。(本来の体重も知らないし)
個人的にメイのボクシング・スタイルがあまり好きではないから、頑張って一つでも見せ場を作ってほしいと …… 。(まぁ、見せ場というか左ストレートのカウンターが唯一だったけれど、あれにしてもコマ送りで見たら、メイウエザーは首をひねって直撃を免れていた …… 凄まじい反射神経)
だから、あの試合後には悔し涙が出た。
(結果は分かっていた。というのも、リング上の天心はゴング前から表情がガチガチで、あれでは試合にならないと確信していました。それでも寸分の望みを ……

後日知った天心側の作戦は「メイをかく乱させてスタミナを奪う」 …… しかし、常に 12 ラウンド戦っていたメイのほうがスタミナは数段上でしょ(笑)
YouTube では、 20 ラウンド  の実戦練習(スパーリング)があります。

公式戦では唯一の他競技(総合)選手のマクレガーを相手にした時も、「彼(マクレガー)は 25 分以上はスタミナが持たない。 MMA 25 分だから」
25 分=ボクシングでは 8 9 ラウンド。
そしてなんと、メイはマクレガー戦において自分の10R・KO勝ちに金を賭けていた。(デラホーヤ)
=金の亡者たるゆえん。

天心選手は、 S (スーパー)バンタム級ならチャンスはあるかもしれないがフェザーだと難しい。全階級でも、この一階級差は大きい。なぜなら、米国で注目(=高額マネー)されるのはフェザー級~だから。
パッキャオや軽量級王国・メキシコの国民的英雄たちなどの激闘が、昨今認められてきているからです。

マニー・パッキャオ( 72 62 39KO8 2 分け)


パッキャオの少年時代、この先の彼の未来を誰が予想しただろうか?
想像すらできなかったに違いない。国民的英雄から世界のスーパースターへ昇り詰める勇姿を。

フィリピンのルールでは、プロデビュー資格は 18 歳からだが、当時は 2 ドルの報酬欲しさに年齢詐称( 16 1 か月)までして、ライトフライ級( 48 988 キロ)でプロデビュー。(それが S ウエルター級= 69,853 まで制するとは、漫画を超えている)

エリック・モラレス(右・ 61 52 36KO9 敗)


モラレス vs バレロは 3 試合。

●2000 2 月、モラレス判定勝ち( 2 0
両者壮絶な打ち合いの末、最終ラウンドにモラレスがダウン。
リングマガジン・年間最高試合に選出。

●2002 6 月、バレラ判定勝ち( 3 0
モラレスの連勝が 41 でストップ。

●2004 11 月、バレラ( 2 0
リングマガジン・年間最高試合に選出。




マルコ・アントニオ・バレラ( 75 67 44KO7 1 無効試合)

パッキャオ vs バレラ( 2003 11 月)

真ん中は、元6階級制覇王者・デラホーヤ。
初回にダウンを期したパッキャオだが3Rに取り返し、11R、パッキャオがTKO勝ち。
※この試合が出世試合となった彼は、リング上で号泣した。


第2戦、2007年10月。パッキャオの判定勝ち。



ファン・マヌエル・マルケス( 64 56 46KO7 1 分)

パッキャオとは 4 戦。

●2004 5 月、引分け。
初回に 3 度ダウンしたマルケスだが、中盤以降に盛り返す。(恐るべき執念。 WBA 3 ノックダウン制なら 1RKO 負け)

●2008 3 月、パッキャオ( 2 1

●2011 11 月、パッキャオ( 2 0

※判定は全て僅差で、物議をかもす。

そして、第4戦……。







3R 、マルケスがダウンを奪うと 5R にパッキャオが倒し返す。
2012 12 月、パッキャオ衝撃の 6R 失神 KO 負け。


★27 戦全 KO 勝ちのエドウィン・バレロ(ベネズエラ)
右端の妻を殺害後、拘置所で自殺。
vs メイ、 vs パッキャオを観たかった。


★20 年以上前、左右のスイッチヒッターで両手を下げるノーガード戦法&変幻自在のスタイルだった《ナジーム・ハメド( 37 36 31KO1 敗)》はダンスをしながらパンチを放つこともあった。

彼はほとんど減量をする必要がなかったらしい。でも、フェザー級で試合をした。
その理由は前述した通り。


ボクシングにおける階級のステイタスは、フェザー→ライト→ウエルター&ミドル&ヘビー級へと上がっていく。


※2001 4 月、バレラに判定負け。





《地球が揺れる日》とも《スポーツ史上最大の日(日刊スポーツ)》とも例えられた両者の報酬は(合わせて) 600 億円。
(ボクシングマガジン)


今回、体格でやや勝る朝倉選手は「一発当たれば」と祈願して試合に臨むでしょう。

しかし、メイは現役時代の 2013 9 月、カネロ・アルバレスと S ウエルター級で戦い、(戦前、 6 階級制覇王者でプロモーターのデラホーヤが「カネロなら勝てる」と ……

メイ vs カネロ( 2013 9 月)


結果は、メイがボクシングの上手さで判定勝ち。
その後カネロは S ミドル& L ヘビー級王者になり、ボクシング界で最も稼ぐ選手になる。 DAZN 11 試合で 400 億超の契約。
つまり、ボクサーとしてパンチ力も技術も(朝倉より)上のカネロですら翻弄されたという事実。
そんな彼に、(喧嘩流)変則パンチは通用しません。
1 つだけ違うとすれば年齢からくる衰えですが、もし本人が自覚していたらやらない。(ボクシング評論家のジョー小泉さんは、マクレガー戦( 2017 8 月)後に「衰えたメイウエザーの時代は終わった」と評されていましたが、あくまでそれは超一流ボクサーとしての評価です)


メイウエザーに他競技の選手がボクシングルールで挑む理由の一つに、メイはそれほどパンチが強くないことが挙げられると思います。

彼はウエルター級で 11 戦、 S ウエルターで 3 戦(総合格闘家のマクレガー戦を除く)していますが、 KO 勝ちは 2 つのみ。( KO 14 %=逃げ切り判定で、ボクシングの上手さだけで勝った。昔のレナードやハーンズのように倒しにいかないのは、元々 S フェザー級から上げてきたメイは打ち合えばカウンターや不意のパンチを食らい、倒れる危険性があるためで、事実カウンターでもないのにグラついたシーンが何度かあります。だが、パッキャオはさらに下の階級だったにもかかわらず、初回から倒しにかかった。個人的にはレナードやハーンズのほうが、メイより強いと思います)


しかもその( 2 つの KO 勝ちの) 1 つは、 2011 年のオルティス戦(結果は 4R KO )で、バッティングの反則でレフェリーに減点を受けるオルティスが謝罪の意味でメイウエザーと抱き合った直後(まだノーガードのオルティスに) 2 発の不意打ちパンチを見舞い KO 勝ちという後味の悪い結果内容だった。(レフェリーはその瞬間を見ていなかったし、場合によっては反則負けだった可能性も?)


ウエルター級は、世界中の化け物が凌ぎを削るクラスです。(日本人の戴冠は 0 人)

KO 率、 80 %の王者は、ざらにいます。

以下の二人は、現役のウエルター級王者。


WBC
IBF 王者、エロール・スペンス( 28 22KO 無敗)


WBA WBO 、テレンス・クロフォード( 38 29KO 無敗)

身長 173 ㎝リーチ 188 ㎝。左右スイッチヒッター。

この二人が今後、機運が高まって対戦すれば、ビッグ・ファイトになるでしょう。(両者の最低保証が、それぞれ 20 億円以上)


しかし、メイウエザーの 50 戦無敗& 5 階級制覇という戦績は唯一無二。


それでも、もしかしたら拳(パンチ)が当たるかも?
……というのがボクシングの魅力であり、だからこそ勝ち続けた選手には相応の報酬が得られるのです。スーパー・ファイトは、あらゆるスポーツ&格闘技の中で( 1 試合で)最も高額。

キックや総合の選手は、まずボクシングが出来ることが最低条件。それはつまり、プロ格闘家としての競技人口は一番多い。(寝技を除けば)

だから、頂点も高いという考え方もできます。






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最終更新日  2022年09月04日 07時19分34秒
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