NATURE'S GIFT

NATURE'S GIFT

2014.07.08
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カテゴリ: シュタイナー教育
7月7日の講座では、
今月ちょうど2歳になる子がいたので、
親子サークルでもやっていた誕生会の
「星の子のお話」をしたあと、
うちで焼いたパンをみんなでいただきました。

IMG_3584.jpg

誕生会ではこんな扮装をします。
写真はうちの子が4歳のときの誕生会のもの(参考に)


4回目の講座は、テレビとの付き合い方、でした。

テレビに対する禁忌をどう捉えるかは、

あまりにもテレビが日常化している現代で、
テレビを見ない生活を想像するのは難しい人が多いと思います。


だけど、シュタイナー教育でこう言われているから従う、という態度なら
強制されてやっているのと同じで、
無理がたたって続かないものです。

もちろん、自身がテレビに興味なく、家族の理解がある人は、
テレビ無しの暮らしを実践すればいいですが、
夫や祖父母の無理解に悩んでいる方の方が
圧倒的に多いですよね。

かくいう私も同居ですし、理想と現実のはざまで
悩みながら子育てしてきて、はっきり言えるのは、

全然子どもへの影響は違うということ。


なんでテレビを見せない方がいいのか、
まずはそこから考えていきたいと思います。

講座では最初に、最近の脳科学研究による、
長時間のテレビ視聴が子どもの脳の

ニュースを紹介しました。

これまでにも、小児科医からの警告があったので、
いわゆる教育熱心な家庭でもテレビ視聴時間を
減らす傾向はあると思います。

もし家族が子どもの前でテレビを
つけっぱなしにして困っている場合は、
こういうニュースを読んでもらいましょう。
(検索すればいろいろあります)


さて、赤ちゃんは病気に対する抵抗力、消化力が弱く、
自分の身体を支える力さえありません。
そんな乳幼児に激辛料理を与えたり、
不衛生な環境においたり、
不安定な高い所に放置したりする親は
普通はいませんよね。

五感に対しても同じように、大人が
気を付けて感覚を守らなければならない。
それが2回目にも話した「覆い」ということ。

赤ちゃんは全身が感覚器官、と言われます。
大きな音がしたら体全体でびくっとするように、
大人にはなんてことない音さえ赤ちゃんには
大きな刺激になることは誰しも理解できるはず。

大人は周りの音や目に見えるものや刺激を
無意識に選別することができていますが、
赤ちゃんは全ての感覚が開いていてそれができないので、
絶え間ない音や刺激の洪水のなかにいると、
神経が高ぶって興奮したり、
逆に外界からの刺激をシャットアウトして
感覚が鈍くなったりします。

昔、私がインドのカルカッタに行ったとき、
けたたましいクラクション、話し声の大きさなど、
喧騒のすごさに精神的に参ったことがありました。
耳慣れない音の洪水のなかでは、音の選別が
難しく、それが心身に影響することを
実感した経験です。

生まれたばかりの赤ちゃんも、はじめての音に囲まれています。
自分が生きていくのに必要な音
(自分に栄養を与えてくれる人の声)はどれか、
次第に聞き分けていくときに、
いろんな他の音がしていたら
混乱し疲れてしまうのではないでしょうか。

乳幼児は、音の刺激と同じように、
光の刺激にも敏感です。
ポケモンショックが起きて光が
心身に影響を与えることは広く
知られるようになりましたが、
少なくとも乳幼児に対してテレビを
積極的に見せる必要はまったくないです。


子どもは基本的に体を動かすのが好きで、
落ち着きがないものです。

なのにテレビを見ているときは、
じっと体は固まったまま、
まばたきもせずに見入っています。
そんな様子はとても不自然です。

頭のなかでは、ただ目まぐるしい映像の変化を
追うだけの、受動的な状態が続きます。

自分とは無関係のシチュエーションが
展開するだけなので、面白い言葉を
真似たり歌を覚えたりしたところで、
深く意味がわかっているわけではありません。

試しに幼児期に見ていたはずのアニメの
ストーリーを思い出そうとしても無理なはず。
(主題歌などをよく覚えているのは反復による刷り込み)

宮崎駿はファンから
「うちの子はトトロを100回見ました!」と言われると
「見るのは年に1回くらいにして、
あとの99回は外に出て遊んでほしい」と思うそうです。

私も宮崎駿の映画大好きですが、
トトロに描かれているような子ども時代の
瑞々しい感性は、野を駆け回った
リアルな体験からしか育まれないのです。

テレビを見たあと子どもがぐずったり、
騒いだり、走り回ったりすることが
よくあるなら、長く見せすぎかもしれないし、
テレビに子守りされていても
心はちっとも満足できてないのでしょう。



乳幼児に対しては、何よりも周りの人からのあやしかけ、
言葉かけ、関わり合いが必要です。

テレビを長く見ても乳幼児の語彙は増えませんが、
たくさんの会話がある家庭で育った子ほど語彙が豊富だそう。

それは、外国語教育に関しても同じ。
生身の人間の会話を聞いている場合と、
DVDの会話教材を聞いている場合では、
前者の方が早く確実に身に付くんですね。


ほとんどの場合、子どもがテレビを見出すのは親の都合。

家事をしている間、静かにしてほしいから、
とか、
親自身がテレビを見たいから、
とか、
もしくは、テレビがつけっぱなしが当たり前の
環境になっているか。

親が良かれと思って幼児向けの番組を見せる場合もあります。

通園するようになれば、友達同士の話題に
入れるように見る番組が増えるでしょう。


では、今まで普通にテレビを見てきた乳幼児のいる家庭が、
どうしたらテレビを見る時間をコントロールできるのか。

まずは自分にとってテレビってなんなのか、
自分自身に問うてみること。

もし大人がテレビが無くても平気なら、
子どもにはテレビが壊れたといって
しまってしまえばいいです。

でも、

やたまには見たい番組もあるし…とか、
好きな俳優の出るドラマだけはどうしても見たい…とか、
ママにとっての息抜きや趣味なのであれば、
テレビ無しが当たり前の境地になるよう
努力しているあいだに子どもが成長してしまうし、
無理に我慢してイライラしていては、
子どもに優しく接することができなくて
本末転倒ですよね。

(って、正当なシュタイナーの考え方ではないと思いますが^^;)

私も夫も、映画を借りて見たりドキュメンタリー番組を
見たりするのが好きなので、
テレビを無くすことができませんでした。

代わりに、子どもたちが小さい間、
テレビボードに布を掛けて、普段の視界から消していました。

これは、小さいうちに始められればかなり効果は大きいです。
子どもが2、3歳以上なら、急にテレビに布を
かけたくらいでは、自分で布を取ってしまうでしょうし、
見せろ見せろと言ってきかないでしょう。

テレビより他の遊びをしようと誘ったり、
気が向くようにおもちゃや遊ぶ場所を工夫したりして、
一緒に遊んであげる必要があります。

料理中にこそテレビを見せておきたい、という場合、
子どもが昼寝している間に下ごしらえを
すませておき、夕方は散歩する方法も。
もしかしたら逆に夜早く寝てくれるようになるかも。

でも昼寝している間の貴重な時間は
自分のために使いたい!という気持ちも十分わかります。

私もそうでした。代わりに、料理中に
子どもが側で遊べるよう工夫していました。


それでもやっぱり料理中にテレビを見せておきたい場合や、
子どもに見たい番組がある場合、
録画しておいて、決まった時間だけ見せるようにして、
テレビのリモコン操作権は大人にあるという
ルールにしておくべき。

子どもがすでに自由自在にリモコンを使っているなら、
大人しか使えない機械ってことを
繰り返し話して聞かせるしかないです。
(子どもが怒って放り投げたら幸い、
壊れたことにして、汎用リモコン機に換えて、
大人しか使えないことにするとか)


今まで通りテレビが見られなくて
飽きてぐずるかもしれませんが、
退屈したときこそ、子どもは遊びの才能を発揮できます。

自分で遊びを作り出せる子は、
絶対に大人になってからも、
転んでもただじゃ起きない、
生きる力の強い人間になります。

これこそが、テレビ(ゲームやスマホも含めたメディア)に
頼らない子育ての、一番重要なところ。

テレビを見せる場合でも、親も一緒に見て
感想を言ったり、一緒に歌を歌ったりして
共通の話題が増えるようにできれば、
コミュニケーションの方法と前向きに考えられます。

一人で見せっぱなしにしておくよりずっといい。

もし、どうしても一人で見させる時間が長くても、
一部だけでも一緒に見たり、どんな話なの?と
聞いたりすると、子どもは喜んで
いろいろ話してくれますよね。

うちの場合、特に長女の時は、7歳くらいまで
ほとんどテレビを見ていませんでした。
子どもに「見たい」と頼まれたときは、
その気持ちをよく聞いてあげた上で、
毎週毎週決まって見るようになるのが嫌だったので、
アニメ絵本を読んであげたり、
Youtubeで1話見せたりしてあげて
対応していました。

ヒーロー物でも、プリキュアでも、幼児のごっこ遊びは
変身ポーズを真似したり歌を歌ったりするくらいだから、
物語がどうこうじゃないんですね。

たまの楽しみとして映画のDVDを見せるという方もいました。


友達との付き合いにおいて、テレビを見てないことで
話題についていけない場合はあるようですが、
知らない話題であっても聞き役になることで
その場を共有できるコミュニケーション力ってありますよね。
もし、子どもが卑屈になったり、自信をなくしたりするような様子が
見られたら、その気持ちをよく聞いてあげることが大切。

だけど、じゃあ子どもの希望する通りに何でも見せましょう、
というのではなく、基本的な方針は大人が決めるべきことで、
自分の家ではどういうルールで付き合っていくのか、
家族と相談してベターな方法を考えていければ、
子どもに対しても、芯のある対応ができると思いますよ。


講座のあとは、みんなゆっくりおしゃべりをして、
楽しいひとときを過ごしました。


テレビについてはまだまだ書き足りないくらいなので、
後日、また改めてまとめようかなと思います。





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最終更新日  2014.08.31 23:26:22
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