出産直後

* 出産後 *
最初の日は絶食。そして、尿道カテーテル。
24時間点滴。それでも術後の内臓の癒着防止のために、腰を上げたり下げたりをちょっとずつやっていく。
私の産んだ所では、新生児を見せに部屋に連れてきてくれるという事は無かった。もっとも、他の人は見せてもらっていたかもしれない。というのも、息子は、何日めかに発熱があり、感染の徴候があるという事でなかなか保育ケースからでられなかったからだ。
私はずっと点滴だった。ごはんは最初はおもゆ。
動くと激痛。毎日毎日点滴。
点滴も、退院するまで午前中は毎日点滴だった。
瑕が痛いが、トイレは付いていない部屋を選んだためにトイレに行けるようになると、外のトイレまで点滴をひっぱっていく。それは気晴らしにはよかったかもしれない。医師・助産婦・看護婦からはとにかく歩くよう言われる。癒着防止のため。後の出産にも影響するかと思い、傷を押さえながら、うろうろしたものだ。
個人病院で基本的に個室だったため、私の午前中は点滴でベットに縛り付けられて身動きままならないまま過ぎて行く。実母の見舞いは午後からだったし、新生児室に行ける程回復するまでは我が子を見る事も声を聞く事も出来ない。仕事の後で見舞いにくる夫が、デジカメで撮ったムービーを見せてくれるのが、我が子の様子を伺い知る事の出来るすべだった。
同じ頃に出産した人たちは、会陰切開や出産の痛みで辛い思いはしているけれども、その頃にはもう、元気に病院内を闊歩している。日中はパジャマも好きな物を着ている人もいる。にぎやかな笑い声。となりの部屋からの赤ちゃんの泣き声。それらは別世界のようだった。
そんな風に、出産してから4日程が過ぎて行った。


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