猫耳ずきんの らぶれび ぼうけいしょん  介護と猫と人生と

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ずれずれ書房やん

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2026年05月10日
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 母の日である
 母に約束したとおり、出来るだけ毎日 ちゃんと料理をして
栄養バランス良く きちんと食べて暮らしている

母の日のお祝いには、今年は福砂屋のオランダケーキを取り寄せた

父と母が新婚旅行で長崎に行ったときにお土産にしたのが
福砂屋のカステラ
退職記念の旅行の時に買って帰ったのがオランダケーキ
両親にとっての想い出の味 私にとっても大切な想い出の味
このご時世、今後 物価もますます上がるし

そんなことを今年は考え ちょっと奮発した

子供の頃の母の日といえば、母に朝ゆっくり寝て欲しくて
稚拙ながら 小学校の中学年からは朝食を私が作るようになった
簡単な玉子ハムキュウリのサンドイッチと紅茶なのだが
両親だけでなく いつもは私に手厳しい祖母までもが
「美味しい。上手にできるようになった」とほめてくれ
嬉しくて、毎年の恒例に定着した

お小遣いが少なくて、
プレゼントは 本当にささやかな物しか買えないけれど
髪留めだったり・・、毛糸やフェルトで小物を作って贈った
子供のすることだから たいしたことはできないのだが

大好きな母が喜んでくれることが何より嬉しかった

私の料理好き 手芸好きは コレがルーツなんだよな~

施設に入ってもできるだけ母の日には自宅外泊させて
二人で母の日のお祝いをした
朝は 食べやすく飲み込みやすいフレンチトーストやカステラ

デザートは バナナヨーグルトとりんご
大好きなりんごは 目の前ですりおろすから
色が変わらないうちに 美味しく食べられる
外泊した日曜の朝はいつもテレビをつけてNHKの小さな旅を見る
小さな旅のテーマ曲を耳にすると
母がベットの上から私に向ける優しい眼差しの感覚が蘇る

母を連れ帰っているときは
何もかもしてあげないといけないので
母の介助を重きを置く 食事の前後のトイレやら歯磨きやら
薬の服用やら・・・時間に追われるので
自分の食事は後回し 片付けなが立ったまま手早くかき込む
その前夜も 母のベッドの下で 一晩中待機しているので
ほとんど寝られず 意識は若干朦朧 疲労困憊
・・・そんなだったけれど 
でも母が家にいてくれることが嬉しかった
施設のものより私が作ったモノが美味しいといって
いつもより沢山食べてくれることが嬉しかった
自宅に帰れたことを嬉しがる母を見るのが嬉しかった

母を施設に送り届けたら
毎回 車椅子が通ったところはぞうきんで拭いて
乾いたら今度は アルコールで消毒
その夕方も 夕飯の介助に行き
夜は 夜食とナイトケア・・・・
もう くたくた でも 母の為に出来る事があるのが嬉しかった
コレが 最善 出来るだけの事とをしている 
その実感があった 
自分の命を引き換えにしても守りたいモノがあった

幸せだったなあ と思う
どうせ長くない親なのに とか
お金にもならないのに と 多分 アレらは笑うだろう
でも そんな介護地獄の中にも 幸せはある

今は 手作りの ちゃんとした 朝食を
ダイニングテーブルについて ゆっくりと頂く

食後は 母の大好きな 富士りんご と ヨーグルト

そう言えば、寝たきりになってから
ある母の日に かあさん ありがとう と言ったら
「こちらこそ **ちゃんが 私のおかあさん ありがとう」


母はもういない 母のベッも片付けたけれど
テレビから 流れてくる 小さな旅のメロディーに
今は亡き 母の眼差しが ベッドがあった方向から
温かくやさしく 私の背中に注がれている気がしてくる
「元気でいてね。ありがとう」
確かに あの日母はいた 今も母の思いはそこにある

そんな気がして 日曜の朝は 鼻の奥がツンとなる
母の日ともなれば なおさらだ

泣きながら 美味しく食べる
「元気で 幸せでいて」そう願ってくれる
母の願いをくんで 母とともに美味しく食べる
いつも 母の日の朝は 泣きながらだ

追記
小さな旅のテーマ曲の作曲家 大野雄二さんのご冥福をお祈りします





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最終更新日  2026年05月26日 09時16分10秒


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