三文風信

三文風信

2010.05.14
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ウィンドウを拭いたからじゃない。
寒波のせいで空気が澄んでいたから。
でもね、それだけじゃないわ。
そう、今晩は、新月。

半月後には満月を迎える。
月の自転は27日と7時間ちょい。
公転もほとんど一緒。
一年を大体13に分ける。
だから、13月は幻だけど月にとっては存在するのね。
誰なんだろう、一年を12にわけた人。
月はとても不服に思っているに違いない。

満月は潮の流れさえにも影響力を持つ。
人の死にも、潮の満ち干きが関係するという。
父が息を引き取るのを、新聞の気象欄で予測していた母の姿を思い出した。

そんな影響力を持っていながら、あまりにも近い存在だったからその姿を愛でるのは少なくなった昨今。
新月になって、その暗闇に存在を意識したりもする。
なんか、可哀想ね。

でも星空を楽しむには、今晩みたいな夜が一番適している。
輝く月がない分、その明るさに色褪せていた数々の星たちが一斉に瞬く。
待ってました、今夜は私のステージよと言わんばかりに。
街の明かりは、それに比べれば可愛いもの。
気付けば満点の星空。
山へ行けば、天の川さえ手に届きそうに見えるのでしょう。

日に日に変わる星座の位置。
一つの星座には必ず物語がついてくる。

この星に住む、わたしたちにも物語はある。

今日は新月。
新しい物語が始まる。
どんなお話?
ハッピーエンドかどうかは27日後。
そんなくだらぬこと、考えながら車を走らせた。

あなたの物語は誰と綴りますか?









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最終更新日  2010.05.14 21:58:07
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