三文風信

三文風信

2010.05.17
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金星がやけに明るい。
でもその上に、青白く輝く三日月に心奪われた。

追いかけよう。

西に向かって車を走らせた。

追いつくわけがない。
わかっているのだけど、あの端っこにぶら下がれないかなぁなんてバカなコト考えながら、空想の世界にひたりながら、スガシカオさんの音楽聴きながら走った。
彼のキレのいい眈々とした音楽は、この月に合う気がする。
少し醒めた歌詞は、今日の気分にマッチした。

あの三日月にこしかけて、世界を見おろしたらどんなに愉快だろう。

あちらこちらで、様々なドラマが展開している。
第三者だから、感情なんか入れずに客観的に見るコトができるでしょう。
涙脆いから、感情移入しちゃダメね、立ち直るのに時間がかかる。
おかしいものには、お腹抱えて大笑いしよう。
優しさに触れたら、心のロウソクにふわっと燈が灯るでしょう。
やるせない怒りは、空き地へ放り捨てちゃえ!
切ない思いは瞳を閉じよう、これ以上哀しくならないために。

たくさんのドラマを仮想した。
この先、いくつ私に当てはまるか。
それとも、全く当てはまらないか。

西への傾きが大きくなるにつれ、三日月はやや黄みがかってきた。
見慣れた月だ。

蒼ざめた月は、人を別世界へ誘い込むのね。
危ない、危ない。

ちょっぴり遠回りしたけれど、ふと我に帰り、家路に着いたのでした。

たまには、こんな夜もありね。









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最終更新日  2010.05.17 21:57:18
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