猫の箱

今日の未明に地震！６月１４日に、２００８年岩手・宮城内陸が起きたばかりなのに、たった１０日後に今度は岩手県沿岸北部に大きな地震が有りました。最大震度６強、地震の規模を示すマグニチュード（Ｍ）は６.８。

北鎌倉でも”どこかで大きな地震が有った！”と感じる揺れ方をしました。仕事柄、ついつい被害状況が気になってしまい、テレビを付けてしまいますが・・・今回は想像に反して、大きな被害が無かった様に思います。

その理由を考えると、岩手には昔から大きな地震が多くて、昔から建築の耐震性を重要視して作っているからだと思います。その上、木造住宅の作り方や木材の太さが都心部とは違うのです。先日、視察研修で見た時も思いましたが、木組みで作った建築物は、現代の木造よりも地震に強く、土台がズレても崩壊しない作りと言いますか・・・。

そして、震源が深かった事により、木造家屋などの被害に強く影響する周期１～２秒の地震波”キラーパルス”が少なかった様です。

また、地震の起こった時間や曜日も被害に影響します。今回のは未明だったので、出かけている人が少なかったり、火を使っていない時間帯だった事が不幸中の幸い。そして普段からの防災意識の高さも、被害を最小限に押さえたのだと思います。

ゴハン君お気に入りのハウス、地震の時、どうだろうね・・・。

段ボールで軽いから、崩れにくいね。

建築家としてアドバイスするならば、家を建てる時には、地震対策をして損は無いという事。我が家「猫の箱」は、揺れて地震力を吸収する柔構造の重量鉄骨造です。天井を貼っていませんので、天井が落ちる心配は有りません。大判ガラスには飛散防止フィルムを貼っています。家具は全て造り付けで転倒しない様になっています。照明はブラブラしたペンダントライトが有りません。室内の扉は、下を浮かせた吊り引き戸なので開けやすくなっています。外へ出る扉が地震で開かなくなったら、ガラスを割って出られる様になっています。

何でも想定外という事は起こり、「駄目だ・・・。」という事も有りますけれど、それでもこれから建てる方は、是非、地震が来るのを前提に・・・。