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今月5日に起こった、東京都豊島区雑司が谷の下水管工事現場の、大雨による増水で作業員5人が流されて死亡した事故は、建設業に携わる身として、想像できる事だけに悲しい事故でした。
東京都の事故調査委員会は、都が発注する工事に関しては、請負業者に気象情報の自動配信システム導入を義務付け、一滴でも雨が降れば地下での作業を即刻中断させる方針を決めたそうです。”一滴の雨”とは、何とも極端な・・・。しかし、雨の量の予測が出来ないからこそ、”一滴の雨”という線引きをしたのでしょう。
”一滴の雨”で工事が中断するとなると、今までの様な工期が組めず、請負業者や下請け業者を金銭的にも苦しめる事になるでしょう。会社が苦しくなると、「”一滴の雨”なら大丈夫だ。」と言って守らない会社も出て、第二第三の事故が出る可能性も有ります。
サラリーマン時代に感じた事は、誰かに使われている身は辛いという事。上司の顔色がまず大事で、会社の方針が第一。それに逆らうと、評価に影響してしまうという事。となると、身を削る事になるので、最終的には自分で自分の身を守らねばならないという事になります。
東京都も思い切った決断をしましたが、それを実際に徹底したいのであれば、雨で工期が延びた場合の会社の損失も補填する様なシステムづくりをしなくては、末端の請負をしている人間の命は守れません。
下水管工事、大事だよ・・・。

でもね、命の方がもっと大事!