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は、やっぱり当たっていませんでした。昨日自死してれば良かったなあ。なんか中途半端になってきてるんですよね。
2015年11月30日
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もっと白兵のプロとか出てくるかと思いきや、ネットで出たのが残虐なシーンばかりだったので、皆手に負えない女と敬遠したのだろう。今とは違う彼女の筈なのに、子供時代だけをスクープするヤツが許せない。彼のページは、彼女の過去ばかりが描かれていたのだ。ネットに流れた記事は、幽霊のようにさまよい続ける。消えてなくなることはない。ならば、ネットに生きているとしよう。でも本人が居ないと新しいことは何もできない。やはり、ネットに言った流れてしまったら、幽霊のように、どこかのページのアクセスログと一緒にログが残っていって、アクセスされようがしまいが、ずっと残っていくのだ。サラサは聖母のような格好をしていた。色々あったことを吐き出し、生まれ変わったのだ。それで良いじゃないか。丁寧な言葉使いでそれで居て、堂々としていた、社交人はこうあるべきという力を身につけて。「将来は外交官にでもなるのかもね」「そうかもしれないな」これから結納が待っているというから、素敵な気持ちになれる。しかし反対に美奈は、淋しそうであった相手はどんな人だろう。まさか、知らないまま嫁いだわけではないだろう。リビングにいた彼女を思い出すと、客人に相応しいリビングが必要だなと思えてきた。そうだ、無駄金こそ、リビングの様式に整えよう。ちょっと、考えが遅かったかもしれないが、やらないだけ、マシだろう。新たに、美奈の監修による、リビング豪華計画が始まった。水屋はこれテレビをはめ込むパーツはこれ。こんなもんかなあ。もともと手狭の中でやってきたので、敷き数は変えようがない。帰られるところは限られているのだ。それでも、お客さんが来たときに、あ、これは良いなと思えるような、そんなリビングに出来たらいいな。これからもふたりで、良いものを作っていこう。そんな気分に美奈はしてくれた。勿論、それは美奈も同じなのだろう。口にしないのは、同じ事を考えているからだ。さあ、必要なものの買い出しに行こう。まずはソファの皮だな。大きさは決まっているのでオーダーメイドは確実。あとは皮にしかない。ボードももテレビが見やすいようにと白にしてあったが、黒の方が落ち着くと、黒に変えた。水屋も豪華なものにした。黒のボードに負けず、皮の椅子にも負けない、豪奢な水屋に変わっていった。それに応じて、変わっていないところがある。が6人だったころの、それぞれの部屋である。いつ帰ってきても言いように、と思っていたが、遂に持ち主は気足らずで、誰も彼も戻ってこなかった。人数が多いときのための就寝用の部屋として使うべくひとつだけは開いていたが、量など、もう戻ってこないだろう。部屋はどうなっているか。ノートパソコンもなく、無機質な感じがする。これが彼のイメージなのだ。真の部屋へ入ってみる。ごちゃごちゃしていて、子供のような感じだ。そうか、子供で良いんだ、あたしたち、子供だったんだから。この2つの部屋も、緊急時の寝室として改造しよう。美奈は決めたら速かった。裕は思おう、先日まで、会いに行ってきて、今の姿を見たから、こんなことが出来るのだと。単なる顔見せであったが、収穫はたっぷりだった。次の荷物を積んだ裕が、コクピットに登ってきた。「コントロール、オーケー?」「こちらコントロール、、いつでもどうぞ」 -終わり-
2015年08月02日
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区役所に用があり、出掛けて戻ってきた。何でああも役所は広々とした中に、ぽつん、ぽつんと席があるのだろう。不思議でしょうがない。アレで仕事になっているのだろうか。う~ん、謎だ。翻って我々は、狭い席の中で最大限の成果を得ようと、日夜頑張っている。その差ってなんだろう。仕事の内容はいざ知らず、効率の問題?人員配置の問題?しかし秘書課の人数は、現在ギリギリで、回っていると言っていいほどだった。勿論それは、休日の人数を含めてもだ。別に区役所を敵視するほどではないが、この差には苛つく。それは、美咲が理想とする職場作りに相対しているからではないだろうか。少数の人数で、最大限の成果を得る。役所が何をしていようが構わないが、伝わってくる話は、一日500字しか打たないとか、コピー1枚30ディナールだが、区役所の人間がやると人件費が付いて80ディナールにもなるとか、楽で高い仕事しかしていないイメージがある。質の高い仕事ならともかくコピー代なんてコンビニで10ディナールの世界だぞ。区役所と比べても仕方が無いので、自分の仕事に戻るとしよう。今日早めに明日の分を打っておいて、昼からフリーになっちゃおうっと。「課長、明日の分追加です」「はいはい」「課長、明日の分追加です」「はいはい」「・・・・・・」しばらく大人しくなった、営業部もそうそう変化はないか。追加があったのは、どうせ小物だろう。ゲラ刷りを見てみると、お、でかいターゲットがいるじゃない。うちの方、あの娘で大丈夫かな。と、それを言っちゃあお仕舞いよ。代わりにこっちをとやっては、全自動の意味がないもの決まった以上は任せるしかない。今までだって、これで乗り切ってきたのだから。あと2つ程度、追加があって、営業部の仕事は終わった。その追加分を見て、美咲は大笑いした。大手化粧品会社との共催というのだから。完全にこっちが乗っかってるよね。化粧品側は損はしないけれど、ちょこっとだけ、うちの名前が入っているという、難易度の高い技を持ってきた。CMで、キーボードを叩く合間にクリームを塗ったりするのだろうか。首、肩、腰に何か張るのだろうか。そう言うところは別のところがやっているので、エンジン、特に宇宙船中心の営業活動には向かないと思うのだが。手広くやろうという事なら、それはそれで構わないが、妙なものを持ち込まないで欲しい。今は、宇宙船の販売からメンテナンスまで請け負うのが我が社だ。営業の大部分はこのメンテ取りのために動いている。宇宙船で化粧品というのは馴染まないが、狙いとしては悪くはない。宇宙で働く女性も多くいるからだ。だが、既存の化粧品会社が、宇宙用とまでパーッケジして売るのに、抵抗感はないのだろうか。モデルとディレクター次第か。ただ、宇宙で働く人って、テレビ見てるヒマないですから。売り出しても、売れないんじゃないかなあ。化粧をしても、すぐに油まみれになってしまうのだから、効果は薄いかも。それでもやろうという意気込みだけは伝わってくる。宇宙への女性進出はなかなかに遅かった。今は理解されているが、それでも宇宙は、危険、と言う二文字から抜け堕せられない。この数少ない女性に対して、化粧品を売ろうなんて、バカじゃないの!と、最初は思われたかもしれない。男社会も随分と代わり4割が女性を締めている。数少ない宇宙用化粧品は、何れ必需品になっていくのかもしれない。そのためのタイアップとしたら凄いけれど、実際はどうだか。時期尚早なんていわれて、話は潰されちゃうんだろうな。タイアップが出来る常務が果たして何人いるやら。うーん、難しいなあ。やる気があっても、相手次第だからね。こればっかりは何とも言えないし、今から10年後を見通しているのなら、やってみる価値はある。ま、頑張ってちょうだいっと。良し出来た。下刷りを出してみよう。1枚だけ、明日の分が出てくる。昼に見たのと変化しているが、この化粧品には少々重荷になるのではと思われた。実際に営業展開をする横でサポートしていればいいだけのことだが、それがうまく行くかどうか。よい。今日のところは忘れよう。明日朝になってから、また考えよう。自動秘書作成システムには、仕事の中身までは乗ってないので、それを見ただけでは何とも言えないのである。新しい自動秘書作成システムには、これも入れてもらうようにしている。そこまでやって、初めて、一目で何をすればいいのか判るってもんだ。夢が現実になるまで、あと少しだ。多分。-おわり-
2015年09月05日
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いつもの通り、8時半から食べ始めました。未だまともな方です(笑)また梅干しだけですが、残りが少なくなってきました。でも大丈夫、2006年のが無くなっても、2007年に漬けたのがあるから平気。朝ごはんはしっかり食べましょう
2015年08月11日
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ご飯が炊けました。晩ご飯スタートです。野沢菜にしようかな。朝食と同じなのです。
2015年11月19日
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今日は何故か酷く疲れていて、6時に研いで8時にセットしたご飯を、1時間以上食べられませんでした。今年は結構余裕があるので、少々嗜好品を食べても、平気だったのです。内臓は特に問題はなく、気分の問題だと思います。
2015年08月28日
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今、4年くらい前のかーぷの動画を処理していますが、当然のごとくメンツが違う。いま、4年前と比べて残ってるのって、丸、小窪、會澤、あとは、天谷と赤松ですね。岩ちゃんがでたときには凄く高く評価されて、新人なのに毎週コーナーが出来たりして、それも悪い方へと流れ出たので中止になっちゅうし。栗原の手術はどうなんでしょうね。試合で打ってみなければ判りませんから、いきなり放り出したりはしませんでしょう。
2015年08月31日
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今起きました。頭は冴えているので、ご飯待ちの二度寝が出来そうにないです。う~、寒いからベッドへ戻ろう。
2015年11月28日
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サンフレッチェからレッズへ、GK西川の移籍が決まったばかりなのに、今度は元サンフレの李忠成が入団するとのこと。海外移籍し、FC東京へレンタル移籍し、元に戻ったあとのこととは言え、これだけサンフレッチェの選手を集めて、レッズはどうしたいのだ?監督からして、元サンフレだけど、選手は柏木、槇野、森脇、西川、そして今回の一件だ。レッズが目指すサッカーは、これではサンフレッチェのコピーでしかないぞ。しかも順位は負けてるし。選手はまだ良いですよ。キャリアアップを目指したり、選手生命は短いから、売れるときに稼ごうとかやればいい。でもチームをどうしたいのか、クラブ側がしっかりしてないと、サポーターは呆れるばかりではないか?なんか、またか~みたいな空気になってますけど。サンフレッチェ側からしてみたら、チームの戦術に合う選手がいればいいので、誰が抜けようが、さほど痛くないのだ。柏木が居なくなったあとは、青山が出てきたし、槇野のあとは森脇、その森脇のあとは塩谷だ。レッズのサポーターは、サンフレッチェサッカーのコピーで勝って、嬉しいのかねえ。ていうか、コピーですらなかった気がする(笑)生え抜きの選手は、買ってきた選手にどんどん場を奪われて、活躍できないまま消えていく~。可哀想に・・・。人気ブログランキングへ
2014年01月16日
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☆ 既にどのフロアも静まり返っている。齋藤に会うかもしれないと思ったが、警備室にいるのか、それともすれ違っているのか、うろうろしている割りには出会わなかった。 地下1階の精肉店に差しかかったとき、裕はあの妙な音のことを思い出した。冷凍庫に入って、もう1度音源を探してみようかとも思う。同じ音が5階のペットショップでも発生したからには、何か共通の装置なり機械がそこにはあるはずなのだが、裕は一向に思いつかなかったのだ。 裕が店内に入ると、ちょうどつかさが冷凍庫から出て来た。「……つかささん、どうしたの?」「裕さんっ!!」 つかさは、まさか店内に裕がいようとは思ってもみなかったようで、裕の声に一瞬驚きの表情を白い顔に浮かべた。 だが、それは裕も同じことであった。外せない用事があると言っていたが、まさかこんな時間までの残業だったとは。これ程遅くなることが判っていたから、つかさは残業だと言わず「外せない用事」と称したのだろうか。「どうしたの、顔色、悪いよ」「えっ、そう?」 裕が指摘したように、つかさの小さな唇は僅かだが紫色を帯びており、肌は蒼白であった。幾ら寒い冷凍庫内で肉塊を扱う仕事とはいえ、毎日やっているのだ。これほど生気がなくなってしまうとも思えない。体調が悪いのだろうか、女の子はデリケートな身体をしているから、と裕は心配した。 しかし、それにしても……と思う。閉店間際までは特にどうということはなかったはずのつかさが、これ程までに体調を崩しているとは、一体どんな仕事をしていたというのだろうか。今のつかさの姿は、普通ではなかった。「髪が、凍りついてる」「ち……ちょっと、冷凍庫の中に長くいすぎたかなっ」 失敗しちゃったー、とでも言いたげな表情を見せようとしたつかさだったが、それこそ失敗して、引きつった笑いになるだけだった。体中が凍りついていて、顔の筋肉がうまく動かせないのだ。 その動きを見て、裕は不躾とは思ったが、つかさの頬に手をやった。氷のように冷たい。だが、幾ら冷凍庫とはいえ、髪の毛が凍るほどではないはずだ。黄色の帽子もカチカチに固まっているように見える。彼女はもっと、気温の低いところにいたのだ。「……長くいたって、こんな風にはならないよ。つかささん、どこにいたの?」「えっ!」「今まで、どこにいたの?」「えっ……あっ……そのぉ……」 裕に鋭く突っ込まれて、つかさはしどろもどろになった。もう、何と言っていいか判らず、視線から逃れるように俯いてしまう。 寒そうに身体を震わせながら俯いたつかさを見て、これ以上追求しても無駄なような気がした裕は、「ま、いいか。体調悪そうだから、寮まで送るよ」と促した。つかさは何も言わず、コクリと頷いた。 つかさが私物を取りに行っている間、裕は彼女の身に何があったのかを想像してみた。 まさか、冷凍庫内で逢い引きでもあるまいが……、などと馬鹿なことを考えてみたりする。どうも環の一件以来、そこに話を持っていきたがるようだ。 では、つかさは、どこで何をしていたのか。身体中が凍り、体温の全てを失うほどになるまでやらなければならないこととは、一体何なのか? 判らないことだらけだった。 やがて、つかさがゆっくりと姿を現した。まだ足取りは重いようである。 裕は、そっとつかさの肩を抱いて、支えるようにして歩いた。彼女はされるままにいたが、寮までの5分間、2人の間に会話はなかった。 ☆『なーんか妙なことになってきてるわね』 裕の話を聞き終えた美奈は、開口一番にそう言った。アッカムイの家への寄付金問題について言っているのだ。企業がやるなら宣伝になるから、堂々と名前を出すはず。それがないのは、金の出所がまともな所ではないからのはずだ。 しかし、そんなことには構っていられない。失踪事件の期限切れまで後3日しかないのだ。訳の判らない寄付金の出所など、どうだっていい。裕が気になっていたのは、つかさが笑い飛ばした、あのモツのことである。どう見ても、盲腸の手術痕に思えるのだ。ということは、あれは人間のもの、ということになる。 一体、誰の……? 該当する人物がいる。 裕が来たその日、備前屋本店内で行方不明になった人物だ。 しかし、まさか、と思う。デパート内で人間を殺して調理しているなんて、一体何のために? 牛肉よりもまずい肉など、売り物にならないはずだ。 いや、それ以前に、そんなことが行われているとしたら、それにつかさが関わっていることになる。そんな馬鹿げたことなど、あるはずがないのだ。 孤児院で頑張ってきた彼女に、そんな人道に外れたことが出来るはずがない……。 そこで裕は、一昨日の彼女を思い出した。つかさは備前健・タムーラに恩義があるようで、備前屋に縛られている感がある。健・タムーラの為ならば、何でもするかもしれない。例えば、人間の解体でも。 今夜つかさが凍っていたのは、解体の続きをしていたからなのではないだろうか? しかし最初に思った通り、いくら寒いとはいえ髪が凍るような環境ではない。彼女は、もっともっと寒い場所にいたはずなのだ。だが、そんな別の部屋なりが、あの冷凍庫にあるというのだろうか? …………。 馬鹿馬鹿しい。例え大恩があっても、人間の解体をするなど正気では出来ない。あの可憐なつかさに、それが耐えられるはずがない。そもそも、既に健・タムーラは行方不明になっている。一体誰が、つかさに命令しているというのだ。そして、その動機は? 疲れているのだろうか。それとも、焦っているのか。だから、都合のいい方向へと話を持って行きたがるのだ。裕は早々に電話を切ると、深い眠りに落ちていった。 4 あっと言う間に4日目に突入していた。しかしながら、状況はというと甚だ芳しくない。同じく事件を追う玲という仲間は得たものの、事態は全く進展していないのだ。気になることは色々とあっても、それが事件に結び付きそうにはないので、そろそろ焦りが生じてくるころであった。 誰が、何のために、無差別に人をさらうのか。 身代金も要求しないで、一体何をしているのか。 さらった人達を、どうしているのか。 どうやってこのデパートで拉致し、どこから外へ出したのか。 そんなことが出来るのは、このデパート内部の人間だけだが、それは一体誰なのか。 昨夜浮かんだ可能性。本当に、つかさは関わっていないのだろうか。 同じ自問自答を、これまで何度繰り返しただろう。だが裕は、解決の糸口すら見つけることはできなかった。 やはり無理なのだろうか、こんな短期間で15年に及ぶ謎の事件を究明するというのは。 そうなのかもしれない。有栖川玲とて、4年もこの備前屋本店にいて、何の手掛かりも得ていないのだ。たった1週間で、何が出来るものか。 …………。 疲れているのかな……。だんだん気弱になってくるぜ。 裕はふと、丸3日会っていない美奈のことを思い出した。こういう時、裕の苛立ちや遣る瀬なさを吸収し、解消してくれるのは、彼女なのだ。時に強引だったり利己的だったりもするが、いるといないとで、こうも気分が違うものなのか、と美奈の存在を有り難く思ってしまう。と同時に、今ここにいないことが、一層裕を苛立たせる。 昼食を終えて、自販機の紅茶を飲んでいた裕は、紙コップを握り潰すと、乱暴にゴミ箱へと投げ付けた。 ☆ 機嫌の悪い裕は、4階のエレツィオーネにやって来た。こういう時は、威勢のいい静に会って、スカッとするのが一番いいのだ。厨房は昼の修羅場を乗り切ったところで、リラックスムードで作業をしていた。「おう、裕、ちょうどいいところに来たな」 料理長の静が裕に気付いて、手招きをする。何やら怪しい雰囲気を、その表情で読み取った裕だったが、彼女を前にして足を進めないわけにはいかなかった。回れ右をしたところで、首根っこを掴まれ、引きずり込まれるのがオチだからだ。「待ってました、って顔だな。何だ?」「いいものを食わせてやる……が、その前に、この2枚の肉の味比べだ」 そう言うと、一口サイズに焼いた肉を2枚乗せた白い皿を、さっと突き出した。 裕はおとなしく、1枚ずつ口にほうり込む。どちらも味付けはされてなく、少し火を通しただけの物だった。香辛料好きの裕としては、何とも味気無い。「どうだ、違うか?」「判らないな……1枚はちょっとパサついた感じはあるように思えるけど、同じと言えば同じかなあ」 やや面白くなさそうに、裕は評した。肉本質の味を味わうことなど、彼にとっては無意味なことなのだ。 よく判らないから。「やっぱり判んねえか……普通の牛肉、なんだよな……」 腕組みをした静は、自分に言い聞かせるように呟き、踵を返して大きな冷蔵庫へと向かっていった。「ちょっと、今の肉、一体なんだよ! いいものを食わせてくれるんじゃねえのか!?」 背を向けたままの彼女から、返事はなかった。 機嫌を直しにここに来た裕だったが、ますます悪くなってしまったのは言うまでもない。勿論、客の姿があるので、無節操に暴れたりはしなかったが。
2015年07月13日
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