ねこっぽ雑記

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2003年12月24日
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今日は友人と歌舞伎座十二月歌舞伎昼の部を観劇してきました。これが今年最後の観劇。そしてこの12月歌舞伎昼の部を見ると今年の歌舞伎座で上演された公演をすべて見たことになります。結構大変だったなぁ…。それだけに嬉しいです。
 さて感想を。まず最初は福助さんの「舞妓の花宴」。“ミニ道成寺”といった感じの踊りでした。長唄の詞章の中に吉野を称える部分があったのが吉野好きの私にとっては嬉しかったです。衣装も桜・山・川が描かれている、吉野をイメージさせるようなものでした。
 2つめは「実盛物語」。主役の実盛を新之助さんが初役で務められました。新之助さんの実盛にはいいか悪いかを別にして非常に興味をひかれました。もう何をやっても格好いいんです。悩んでいるときも何かを思いついたときもこちらがクラクラしてしまいそうになるほど格好いい。でもなんだか実盛らしい格好のよさではない気がしました。「格好いい」というのにも種類がありますが、私は実盛の格好のよさというのは堂々とした、とか立派な、といった言葉に形容される格好のよさだと思います。ところが今回の新之助さんの格好よさは色男の格好よさなんです。色男としてはこの上なく魅力的なんだけど、実盛といわれると「う~ん…」という感じでした。あと新之助さんの実盛を見て面白いなと思ったのはその表情。何だか子どものような表情なのです。新之助さんってきっと純粋な方なんだろうなと思いました。
 もう一人、「実盛物語」の感想を書くに当たって触れておきたいのは太郎吉役の清水大希君。今回改めて彼に注目したら、自分で考えた上で芝居をしているんだなということがよく分かりました。言葉だけじゃなくてちゃんと心も動かしているんだなぁ…と。凄い子役さんだなと思います。彼の演技に涙を流している観客も何人か見かけました。
 3つめは忠臣蔵の「道行旅路の嫁入」。芝翫さんの戸無瀬、福助さんの小浪、橋之助さんの奴という親子共演の舞台でした。私は「仮名手本忠臣蔵」は去年の歌舞伎座と国立劇場の通しを見ているのですが、どちらのときも「道行旅路の嫁入」は上演されなかったので今回初めて見ることになりました。見ていて感じたのは戸無瀬と小浪の「生さぬ仲」。踊りを見ているうちに「ああ、この二人は実の親子ではないんだな」ということが伝わってきました。というのは戸無瀬は小浪を思いやる一方なんです。優しいだけで厳しさが感じられない。それが不自然に見えて、この親子の「生さぬ仲」というのに思い至りました。来月の歌舞伎座では玉三郎さんの戸無瀬、菊之助さんの小浪の「山科閑居の場」が上演されます。
 最後は「西郷と豚姫」。勘九郎さんのお玉に團十郎さんの西郷さんです。このお芝居の感想はとにかく勘九郎さんのお玉が愛しかったということに尽きます。お玉の気持ちがすごく分かる。この「西郷と豚姫」という話自体はさほど好きなわけではないけれど、お玉は本当に好きになりました。
 というわけで無事12ヶ月すべての公演を制覇!バンザーイ!見終わった後はクリスマスと忘年会と全公演制覇を祝って(?)歌舞伎座裏の銀だこ本店でたこ焼きを食べました。たこ焼きだけでは飽き足らず、どこかに遊びに行きたくなって浅草にまで行ってしまいました。浅草寺にお参りして帰りました。クリスマスイブに浅草寺にお参りっていうのも変な気がしますけどね。まぁいいか、ってことで。





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最終更新日  2003年12月31日 17時06分11秒
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