ねこっぽ雑記

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2004年04月03日
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 今日は友人と歌舞伎座4月大歌舞伎の「義経千本桜―渡海屋・大物浦―」を幕見(いくつかある演目の中から好きな演目だけを見られる)してきました。今度の5日から「義経千本桜ツアー」と称して吉野や大物など「義経千本桜」縁の土地を周る旅行を計画しているので、それの事前学習というわけです。ちなみに先月は木の実・小金吾討死・鮨屋の場、そして6月は吉野山の場が上演されます。偶然とはいえ運がいいとしか言いようがありません。嬉しいです。

【摂津国大物浦の船問屋、渡海屋銀平は、頼朝方の相模五郎や入江丹蔵を難なく追い返し、都落ちする義経や弁慶たちをかくまっているが、実は船出後に一行を海上で打ち落とす計略を立てている。銀平こそは、壇ノ浦で死んだはずの平知盛、女房のお柳は典侍の局、娘は安徳帝で、相模と入江も知盛の家臣。彼らはこうして姿を変えて義経を待ち受け、復讐の機会を狙っていたのだ。しかし義経はそれを見抜いており、暗殺計画は失敗。典侍の局は自害し、瀕死の知盛も、安徳帝を義経に託すと、大きな碇を背負い込んで高い岩場から入水する。】
 では感想を。まず全体としての感想なのですが、今回は仁左衛門独自の2段目ということで、今まで見慣れたものとは違っている点がいくつか見受けられました。たとえば一番最初に弁慶が娘お安(実は安徳帝)をまたぐ場面がありません。弁慶は渡海屋の場面には登場せず、大物浦の最後の最後でやっと登場しました。あとは知盛が出陣する場面で盃事をする場面がなかったりとか、知盛の台詞「昨日の敵は今日の味方」の場面で知盛と義経が見つめ合っていたりとか…。とにかく普段の演じ方よりも展開がスピーディでした。
 では各役ごとの感想を。
 渡海屋銀平実ハ平知盛は初役で仁左衛門さん。仁左衛門さんが一生懸命演じているのは良く分かるのですが、もともと知盛という役が仁左衛門さんの持ち味に合った役ではないので、どうも不完全燃焼という印象を受けました。やはりもっと荒削りな凄みやどっしりとした感じが欲しいなと思ってしまいます。最後の入水の場面も目を見開いた姿が印象的だったのですが、同じああやって目を見開くなら仁木弾正(「伽羅先代萩」)の方が似合っているよな、と思ってしまう。私にとっては物足りない知盛でした。
 女房お柳実ハ典侍の局は芝翫さん。今回の演出ではお柳の活躍が少しカットされているのが残念だったのですが、やはり芝翫さん。存在感がありました。ただやはりもう少し見ていたかったなというのが正直なところ。
 義経は福助さん。今まで見た2段目の義経の中で、一番表情がはっきりした義経でした。渡海屋の時は沈みきっているし、大物浦の知盛の台詞「昨日の敵は今日の味方」の時は知盛の目を見ながら笑っているし。「もしかして昨日阪神が勝ったから気分が良くて義経の感情まで激しくなっているのかしら」と思ったりなんかして(笑)。
 相模五郎・入江丹蔵は勘九郎さん・三津五郎さん。この相模・入江が凄かった。今までこんなに拍手を取っていた相模・入江を聞いたことがないです。「やっぱりこのお二人は人気者なんだなぁ…」とつくづく感じました。ちなみに勘九郎さんは魚尽くしの台詞の時、言いながら自分でウケていました(笑)。





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最終更新日  2004年04月04日 19時05分38秒
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