ねこっぽ雑記

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2004年04月20日
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 今日は幕見で「番町皿屋敷」「棒しばり」を観劇してきました。

【旗本奴の青山播磨は、町奴の放駒四郎兵衛や権次といざこざを起こしたところを伯母の渋川の後室真弓に見咎められたうえに縁談の返事を催促されてしまう。播磨は腰元のお菊と将来を約束しているので、その気は毛頭ないのだが、縁談の噂を聞いたお菊は不安に襲われ、家宝の皿をわざと割って、播磨の心を試そうとする。播磨は粗相で割ったものとしてお菊を許し、お菊と結婚する意志を示す。しかしお菊がわざと皿を割っていたのを見た者が密告。真意を問いただした播磨は心からお菊を愛していただけに自分の心を試されたことが許せない。残りの皿も割った播磨はお菊を殺し、井戸に放り込む。一生の恋を失った播磨は、「もはや生甲斐は喧嘩のみ」と槍を片手に駆け出していくのであった。】
 「番町皿屋敷」に関しては役者云々というより作品そのものに対して感じるところが多かったです。まずは岡本綺堂の脚本がいいなぁ…と。現代人の心に沿う皿屋敷でした。ただ新歌舞伎なので下座音楽や踊りがないのは寂しかったですが。
 あとはお菊という登場人物に関して、もし私が役者だったらぜひ一度は演じてみたい役だなと思いました。特に播磨の結婚の噂に気を揉んでいる辺りから皿を割ろうかどうしようかと迷っている辺りが演りたいなぁ…と。あくまでも私が役者だったら、ですけど(笑)。
 それと、皿屋敷と言うとお菊がかわいそうなイメージがありますが、今回かわいそうだったのは意外や意外、青山播磨でした。お菊は自分が愛されていたという真実を知った上で満足して死んでいくからいいのだけれど、青山播磨はお菊を斬ったところで無念が晴れるわけではない。この先救われる見込みがない。播磨の気持ちも分かるのだけれど、やはり空しかったです。
 最後に一つ気になったこと。ご存知の通り「皿屋敷」には御家の重宝の皿が登場するわけですが、今回使用されていた皿、どう見ても100円ショップの代物なんです(泣)。毎日割るんだから高いものを使用できないのは仕方ないとは思うけど、「同じ値段でもせめてもっと高く見える皿を使おうよ…」と思ってしまいました。皿屋敷に関しては以上。
 次は「棒しばり」。留守中に酒を飲まぬようにと主人に手を縛られてしまった太郎冠者と次郎冠者が知恵を働かせて酒を飲んでしまうという話。太郎冠者(後ろ手に縛られる)は三津五郎さん、次郎冠者(六尺の棒に手を縛られる)は勘九郎さんです。
 今まで若手の役者さんが踊る「棒しばり」しか観たことのなかった私にとって、今回の「棒しばり」は目から鱗でした。若手の役者さんの「棒しばり」が楷書なら、今回の「棒しばり」は行書や草書という感じ。型はずれではないんだけどすごく自由で、自由な分役者の個性で勝負していました。特に勘九郎さんは演目と個性が合っていたせいか、非常に魅力的でした。上手かったです。心から観客を楽しませてくれました。そして「そんなことができる勘九郎さんって凄い」と今さらながらに感じました。


 観劇後、母と合流して亀戸天神へ藤を見に行ってきました。咲き始めくらいだろうと思って行ったらちょうど見頃だったのでびっくり。どこか幻想的な藤の花にしばしうっとりとしていました。

亀戸の藤







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最終更新日  2004年04月25日 18時13分19秒
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