ねこっぽ雑記

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2004年07月28日
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 今日は歌舞伎座の7月歌舞伎千穐楽の夜の部を観劇してきた。家を出る前にレポートに取り掛かったところ、思ったよりは楽に3枚分書くことができたので、少し気が軽くなった。とはいうものの内容は散々だけど…(泣)。

 さて千穐楽の夜の部。「桜姫東文章」は、2回目ということもあってより桜姫の悲しさを感じることが出来た。つい面白い部分ばかりに気を取られそうになるが、桜姫はそれだけの芝居ではないように思う。玉三郎さんの桜姫を見ていてそう感じた。とはいうもののもちろん楽しむところは大いに楽しんできたけれど。
 段治郎さんの権助は前回見たときよりも、相手の台詞やそのとき起った状況に反応できるようになったような気がした。なんというか…あらかじめ決められていることをやるというのではなく、相手に対して反応する、という感じを受けた。
 あとは前回に引き続き春猿さんの葛飾のお十がよかったと思う。春猿さんにしっくり来る役だった。あと春猿さんというと比較的高い声を出すことが多いように思うのだが、お十に関しては低めの声。この声が私は結構好きだった。ちなみに春猿さんは喉にポリープができて、現在高い声が出にくいそうである(春猿さんHPのインタビューのページにそう書いてあった)。
 「桜姫東文章」終了後の玉三郎さんの口上は予想通り千穐楽バージョン。いつもは「この後は義経千本桜川連法眼館の場をご覧ください」という内容の口上なのだが、今回はその前に「澤瀉屋一門の皆さんと力を合わせて千穐楽まで無事務めることができたのも皆様のお陰です」というような内容の口上が付け加えられた。もちろん客席はいつも以上に大きな拍手に包まれた。
 玉三郎さんの口上にもあった通り、夜の部の最後の演目は「義経千本桜―川連法眼館の場」。この演目は比較的何度も観ているのだが、今回はいつもとは違う感覚で観ることになった。というのは、ここ数日ずっと「義経千本桜」の本文・校注とにらめっこしていたので、今までなら大まかにしか捉えていなかった言葉の意味までほぼきちんと頭に入っている状態で観劇することになったのである。観出してから「ああ…言葉がわかる…」と思った。ただそれだけなのに、全然感覚が違った。また本文を全篇通して読んでいるので、川連法眼館の場だけを見てもその登場人物の持っている背景が頭に浮かんでくる。特に義経に関しては一番注目している人物だけに、いろいろ思うところがあった。
 歌舞伎は役者を観るものだというが、結果として今回は物語を観ることに徹した。レポートで忙しい最中に歌舞伎を観に行くことにしてしまったことを最初は後悔したが、観終わってみると貴重な経験をしたように思う。行ってよかった。





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最終更新日  2004年07月30日 21時32分49秒
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