ねこっぽ雑記

ねこっぽ雑記

2005年05月14日
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 前回の更新から6日もご無沙汰してしまいました。実はこの間にも一度書こうとしたんですよ。ところが気がついたらパソコンの前で眠りこけてしまっていました。
 今週はGW後の週ということで最初の内はなんだかボケていたという感じ。普段からボケている人間がさらにボケてしまったものだからさあ大変。迷惑をおかけしてしまった皆さん、大変失礼致しました。
 今週の出来事としては……そうだ、先日国立劇場文楽公演の第一部を観てきました。演目は「近江源氏先陣館」と「冥途の飛脚」。その中で私のお目当ては「冥途の飛脚」でした。去年の演習がズバリ「冥途の飛脚」だったので。でも結果としてはどちらも同じくらい面白かったです。本当に、素直に「ああ、面白かった」と思える公演でした。
 面白かったと思えた理由の一つに、いつもと見方を変えたことがあると思います。普段私は歌舞伎でも文楽でも絶えずオペラグラスを使用しているということがほとんどなのですが、今回思うところがあって敢えてオペラグラスを使わないようにしました。ただそれだけなのだけれど、これが大きな違い。物語全体の状況が一目で見渡せるし、人形にばかり神経を向けない分語りに意識が向けられるし。見方を変えるだけでいろんな考えも浮かんできて、なんだかすごく頭が活性化されました。
 「近江源氏先陣館」は先日歌舞伎で勘三郎さんがなさったばかりということもあり、歌舞伎での上演と比較しながら見ていました。歌舞伎だとポイントになるところが文楽だと非常にあっさりしていたり、逆に文楽だと物語の上では「なんでこんなところが…?」思えるようなところが聞かせどころだったりして、歌舞伎と文楽の性格の違いということをあれこれ考えました。あとは歌舞伎での演出ってどこか近代的というか現代的というか、そんな印象を受けました。
 「冥途の飛脚」はまず語り出しから「おお~!これ、演習でやったよ~!」という親近感というか感激が。観ている最中もイヤホンガイドを聞いているかのように「そういえば演習のときここはこうなんだって言ってたな。」と必要な情報から余計な情報まであれこれ浮かんでくる。なかなかおいしい鑑賞でした。
 印象に残っているのは、玉男さんの遣う忠兵衛が偽の受取状を書く八右衛門を小突く場面。本当にちょっとつつくだけなんですが、その動きを見ただけで「…大坂だ。」と思いました。本当に些細なことなのに、動きに大坂の匂いが漂っているんです。今でも不思議でしょうがないんですが。
 あとは玉男さんのあとに勘十郎さんが忠兵衛を遣われたのですが、玉男さんの忠兵衛と勘十郎さんの忠兵衛で受ける印象が随分違っていて、驚いてしまいました。勘十郎さんの忠兵衛は…なんていうか…若い感じ。そしてすごく情熱的でその分とてもドラマチック。あとはなぜか誠実な人間に見えました。その点はどうも違和感があったのですけど。
 一方玉男さんの忠兵衛は自然体で洗練された動きをする。余計な部分がなくて、浄瑠璃との間にいい関係を保っていると言えばいいのかな。とにかく「遣う人形遣いさんによって人形の性格がこんなにも変わってしまうものなんだ」ということを強く感じました。

 感想はこんな感じ。いつも以上に刺激を受けた5時間でした。





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最終更新日  2005年05月14日 16時36分56秒
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