はっしゃ ららばい

はっしゃ ららばい

2004年03月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
【出版社】童話館出版
【発行年】2003年7月15日
【価格】1400円

以前から『ヒューマン・ライツ』などの雑誌で紹介されていましたのを拝見して、森田ゆりさんの活動や著作は素晴らしいなぁと思っていました。

「すべての子どもたちの持つ、しなやかな弾力性と回復力とを信じ、その生きる力に働きかけるもの」とおっしゃる言葉に、心や身体を傷つけられた子どもだけじゃなくって、多少柔軟性や回復力は失っているものの、大人だって信じる力さえあればたくましく「生きる力」を得られるんじゃないかしらとお人よしのネムは思ってしまうのです。

この本の解説の中に「共感的傾聴」という姿勢が紹介されています。(本書P.37より引用)
「1) 相手の気持ちを認める。
 2) 気持ちの言葉化を手伝う。
 3) 怒りやいらだちは、とてもよくわかる。

  しないという、行動のリミットを明確に示す。」

さて、私の場合は共感するのはよいのかもしれませんが、3)のように行動のリミットを示せずに、怒りや苛立ちを共有しながら過剰に反応してしまうこともあったのではないかしらと反省するのです。
自分の中では「義憤」という言葉で美化してしまって。。。

力の行使や暴力には屈したくない。。。嫌だよと言うだけでも勇気がいる。。。でも逃げてるだけじゃダメ、そして暴力には暴力で対抗しちゃダメ。

けれども、圧倒的な力の差がある場合は正面から向かっていっても玉砕するだけ。。。
だったら、どういう方法が取れるのかしらと悩みます。

P.26,27「言葉にできない気持ちもある」では、言葉にならないつらい気持ちを話せる人がいないときに、自分だけの呪文を唱えて気持ちを落ち着かせる方法を紹介しています。
もし、私だったら、自分だけの呪文を唱えながら大泣きしてしまっているかもしれません。

森田ゆりさんの著作「あなたが守る あなたの心・あなたのからだ」を読んでも、性的虐待を受けた子どもに話しかける「ライオンさんとはなそう いやなことがあったけど、はなすのがこわいの」を読んでも、「話せない状況」置かれている人や自分に原因があるのだろうと自分を責めることしかできない「被害妄想」に陥ってしまっている人の心をときほぐす優しさを感じ取ります。

やはり大切なのは、「話すこと」「対話すること」「安心して話せるような関係を築くこと」なのでしょう。

P.30,31「風船の気持ち」の中のいろいろな気持ちの風船の色と顔を考える演習には、詩的な言葉がちりばめられています。


お子様がいらっしゃる方だけじゃなくって、鬱積した気持ちを抱えていらっしゃる大人の方にもぜひ読んでいただきたい絵本です。
森田ゆりさんのHPもありますので、興味を持たれた方はどうぞ。





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最終更新日  2004年03月13日 23時46分51秒
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