てまりの日記

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2004.06.08
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小川洋子さん著『博士の愛した数式』。

「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本2004年本屋大賞」だそうで。
そういえば日経にも、賞の創設者の記事が載ってました。

初めて知りましたが、著者の小川さんは、私の
先輩にあたるお方だったんですね。

読後感その1。

高校時代に読みたかった。
きっと数学の学習意欲が増したに違いない。

「数式は美しい」


数学者の書いた解説本は、手にとったことはあっても、
読み進めることなく書棚に返した記憶しかありません。

でもこれは小説の形態をとっているので、
数式が美しい、と感じている人の「感情」が伝わってきました。


私は、まったくの数字オンチですが。
「220」と「284」の関係の美しさ
(ぜひ本書をお読みください)
の話を読んだりすると、確かに、美しい、かも。


読後感その2。

事実、記憶が80分しか続かない人がいたとして、本人に
「私の記憶は80分しか続かない」と納得させることが

最近、映画の『メメント』はじめ、そういう話が多いけど。

作中の「博士」は、常時ポケットにメモを入れて持ち歩いているんです。
そのメモには「私の記憶は80分しか続かない」とか
「新しい家政婦さん(似顔絵)」などなど書いてある。

でも、記憶障害のある人に「私の記憶は80分しか続かない」と納得させて、忘れたときのための対処を積極的にさせることなんてできるんだろうか。


痴呆症状のある人って自分が「忘れてしまう」という事実を
受け入れないんですよね。
当然ながら、「忘れたときのための善後策」であるメモ、
も取らないんです。

そこが記憶障害と痴呆症状の違いなんだろうか。
(詳しい方がありましたら教えてくださいませ)

読後感3

てまりは年配の方が好きです。
お年寄りの方も、けっこうてまりには声をかけやすいみたいです。
駅などで、見知らぬ方に、よく声かけられます。

こんな「博士」みたいな筋の通ったお年寄りと、いっしょに
過ごしてみたいなぁ。

日曜の朝だったか、ふとテレビをつけたら、
100歳の方のインタビュー番組でした。

タケばあちゃん(すみません、苗字は忘れちゃいました)
の特集だったんですが。
この方も一本筋の通ったおばあちゃんでした。

いつも勉強を見ている小学校低学年のひ孫の作文(大意)
「タケばあちゃんは100点が大好きです。
お父さんやお母さんにテストを見せるときよりも、
タケばあちゃんに見せる時のほうが緊張します。
なぜかというと、
『どうしてここは間違えたんかいなぁ』と
真剣に指摘されて
考えることになるからです」

教育ママが「どうして間違ったのっ!!」と言うのと
ぜんぜん違うんです。
こんなおばあちゃんに教育されたかった。

「みんなに世話になってるんだから、
自分でできることは、自分でせにゃあいかん」が口癖。
家族の靴洗い・食器洗いを率先する。
ひ孫たちがタケさんの周りに集まってきて、
靴やら皿洗いやらを手伝うように…。

小さい頃に戦争か震災で家族離散されたとかで、
大家族(子・孫夫妻、ひ孫2人とも同居)に囲まれて、
しみじみと語る…。

「今がぁ、いちば~ん、幸せだわぁなぁ」
(目に涙うるる…)


てまりの祖母は、中学の頃、九十なかばで亡くなりました。
頭脳明晰で、女学校卒業で総代をつとめたのが
最期まで恒例の自慢話(笑)

鳥取から上京後、夫を亡くし女手一つ、子供8人育て上げた、筋の通ったひとでした。




昨日書き忘れちゃったんですが。
『髪結いの亭主』は、たぶん10年以上前の作品です。
秀逸のロマンス映画だと思います。
ただし「一目惚れ熱愛後、電撃結婚」を理想とする人には、
ちょっとキツイ内容かもしれません。
でもね。
この作品のR-15シーン(注・バイオレンスではありません)は、かなり美しい。
一度見たらきっと忘れない。
美的刺激をお求めの方は、ぜひどうぞ(?)






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Last updated  2004.06.08 18:55:11
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