◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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December 18, 2006
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
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「お、みんなそろっているようだな。よし、昨日の続きを話そうかね。」
おじいさんも、よっこいしょと、土管の上に腰掛ける。
昨日はどこまで話したかね、と言いかけて、直ぐに思い出し遠くを見ながら話し始めた。

それでなぁ・・・・
それからというもの、コハンと私は、二人だけで遊びに行くようになったもんだよ。
もちろん、他の子達とも沢山遊んだがね。時が経つのを忘れて、幸せな毎日を送っておった。しかし・・・・・。
「しかし、どうしたの?」
急に悲しい顔つきになったおじいさんを、坊主達が心配そうに見つめる。


しかし、その幸せはいつまでも続かなかったんだよ。
私たちは当時9歳。楽しくても、やはり時は過ぎていくんだ。
つまり、どんどん大人になっていくということだ。
大人になるとどういう事になるか、分かるかい?
「いろんな物が、だんだん見えなくなる・・・・・?」
「そうだ!」
おじいさんは悔しそうにつぶやいた。

私たちが作った、お城や船や海が見えなくなるのも悲しいのだが、もっと悲しい事に、コハンまで見えなくなってきたんだ。日に日にコハンの身体が透きとおってきて、しまいには肥えも聞こえなくなってしまった。
確かその時は15歳だったと思う。もちろん他の子も同じだったよ。そしてさらに、姿が見えなくなってしまったら、コハンの事を思い出す子なんていなくなってしまった。


私も同じくほとんどコハンの事は忘れてしまったんだが、あの首の鱗だけはなぜか持っていたんだ。
「それで、どうなったの?」

「それから鍵をあけなかったの?」
「その通り。その時には既に、コハンも、コハンの家も、ほとんど見えていない状態だったからね。それに、まさか翌朝には見えなくなるなんて思ってもみなかったんだよ。だから、朝起きたら鍵をあけて、またコハンと遊ぼうと思ったら、すべて消えていた。一生懸命見ようとしたが、もう何も見えないんだ。」


「じゃあ、コハンはその家の中に閉じ込められちゃったんだ。」
「ああ、その事に気がついてからは、閉じ込められたコハンのことが、ずっと心にひっかかっているんだよ。コハンは私たちが声をかけなくなってからも、ずっとあの15畳間にいたんだと思う。壁にかかった柱時計の、チャーン・チャーンという時報を寂しく聞きながら・・・・・。もっとも、いくら悔いても、今更許される事じゃないし、見えなくなった今では、コハンに会ったとしても、謝ることも出来ない。さぁ。お話はこれでおしまいだ。私が言えた事じゃないが、君達も、見えないものを大切にしておくれ。」
坊主達はしんと静まりかえっていた。






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Last updated  September 16, 2010 11:38:54 PM
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Re:コハンの鱗 - 五話 -(12/18)  
見えなくなってしまったんですね。コハンはどうしてるんだろう。 (December 19, 2006 12:02:44 PM)

Re[1]:コハンの鱗 - 五話 -(12/18)  
nickben  さん
angelina-angelinaさん
ちょっとした感動モノですよ♪(^^ (December 19, 2006 01:52:33 PM)

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