ミスチル



「深海」「友と嘘とコーヒーと胃袋」「ONE TWO THREE」「イメージ」「ファスナー」
など、僕の好きな曲を挙げてみると、シングルが無い。いや、もちろん「シーソーゲーム」「名もなき詩」「クロスロード」「ANY」その他色々、好きな曲はあるのだが、ミスチルの本領はマイナーな曲にあるように感じる。というか、大衆受けを狙うシングル楽曲に桜井さんの本心は、若干表現しにくいのかもしれない。

最近はDVDの中で、「伝えたいことなんかないって伝えたい」みたいな事を言っていたけど、本当にそんな感じなんだろう。バブル期の追い風に乗ってあらわれたミスチルは、ブレイク以降警笛を鳴らす曲を中心に活動してきた感がある。最近ではぶつける対象を失っているのではないだろうか?

正直、今後に期待したいとは言い辛いバンドだ。それでもまた、シンプルでややこしい、深みのある歌を造ってくれる希望はなくならない。それくらい自分の感性に根深く生きている。

最近のお気に入りフレーズは

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どっかの天才をひがんで皮肉を吐いてみても
何にもなりゃしねぇよ どおすりゃいいの?

古くからある迷信に見える理想の形
今と昔の同一線上。
大切なことなんてきっと知ってんのに、
僕らは遠回りをしてるんだね。
なら意味ある遠回りを。

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迷信に理想をみることができる感性と、自己嫌悪で仕方のない自分の存在をそれに結び付けられる洞察。そしてそれを一つの歌にできること。

やっぱりミスチルはすごい。

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