盗み見教案 きいろいぴよ の著者のHP

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トムヤムガイの味付けを任される。(前半)




 今の仕事場(タイのへき地)にきて早くも4カ月がすぎようとしています。

 こちらでの食生活ですが、平日の昼間は学校の食堂で食べて、夜は別の先生(以後ピー先生)の家で食べさせてもらっています。


 というか、強制的に食べさせられています。



 何を食べさせてもらっていたかというとやたらと塩辛い天津飯の上にのせるようなたまご焼きとか、味の濃すぎるトムヤムガイ、なぜかもったりしているタイ風焼きそばなどなどです。


 最初は、この地方の料理はこんなもんなのかなと思い食べていたのですが、休日に自由の身となり屋台で何点か料理を注文すると普通においしかったんですよねぇ~。


 ということでこの先生は料理が上手ではないと判断し、「先生毎日作るの大変でしょうから屋台でなにか適当に買って食べましょう」なんていいながら、夜はできる限り屋台で何か買って食べるようにしていました。


 そうこうしているうちにフィリピン人女性がいちごと同じ学校に英語を教えに来まして、ピー先生の家に住むことになりました。


 料理が好きみたいで、いろいろフィリピン料理を作ってくれました。

 そうなるとピー先生はもっぱらサラダ担当でメイン料理は作らなくなりました。


 ところが、このフィリピン人が作ってくれる料理もいまいちなんですよねぇ~。


 本人も、「フィリピンでこの料理を食べたらもっとおいしいよ。タイでは作れないけど・・。がんばって再現しょうとしたんだけど・・。」といって納得いく料理が作れない様子でした。


 なので最初は、慣れない調味料と慣れない食材で作るから、焼きすぎたり、味濃すぎたり、麺が汁すって汁物が汁物でなくなったりしているのかなと思っていました。


 ところが先日台所をのぞくと、最後の味調整の段階で、少量の砂糖を入れ、そのあと大量のソースを入れ、その後塩を足し、そして大量の砂糖を加え、そして最後にしょう油を入れて完成させていました。


 いちごの疑問点2つ


1.このフィリピン人はしょう油を知っているのか。

2.なぜ最初の砂糖の投入は少量だったのに2回目は大量なのか。



 まず、1について


 そのフィリピン人はしょう油はここにきて初めて知ったとのこと。

 そして、驚くことに「しょう油とソースは同じ味です。」とおっしゃいました。

 何たる侮辱。(汗)


 そして、2については「どうやっても甘さが足りなかったから」とのこと。


 どれどれと思い味見してみると、とにかく塩辛いんですよね。

 もうどうしょうもないぐらい・・・。


 小学生の時、きれいな色を作ろうとしていろいろ色を混ぜているうちに限りなく黒に近い色になって、もう水色とかきれいな色を大量投入しても黒はやっぱり黒みたいな経験ないですか??


 そんな感じです。


 使ってる調味料がタイのしょう油のナンプラーとソース、塩、砂糖そして日本のしょう油なので5つの内4つは塩が含まれているんですよね(笑)

 特にナンプラーは塩味が濃いので、ナンプラーを使うなら塩を使う必要はないんですけどね・・。


 どうもこのフィリピン人はフィリピンで料理をしていたようだが、本をみてそのままその通りに作るタイプの料理人だと思われます。

 このタイプは本にのってる調味料や材料が調達できないと途端に料理ができなくなるんですよねぇ~。



トムヤムガイの味付けを任される。(後編) へつづく














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