Nの備忘録
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ALPS処理水が海洋放出されて以降、それに対する問題指摘意見が出る度に炎上する様子を頻繁に目にするようになった。専門家も素人も殆どが「こいつは馬鹿で科学知識がないから政府の説明を理解出来ない」と言う論調だ。素人に至っては、自ら公式資料を調べず伝聞に乗ってマウントを取りたいだけに見える。一歩下がって客観的にこの構図を見ると全く議論になっていない。どの分野においても、啓蒙する側の専門家が「説明しても馬鹿には理解出来ない」と言うスタンスは如何なものか。アンチを馬鹿にする専門家、専門知識が足りず論点を曲げるジャーナリスト、どっちもどっちだと思う。茶番なんかより私が知りたいのは、①発電利益に対して取った放射性物質を大気放出するリスクと、発電利益の無い事故処理による一方的排出リスクが同じ基準で運用される事がなぜ適切なのか。②原発の利益を享受できる人々の都合で作られた「基準」が本件についても適切なのか。③経産省がHPで説明する「サンプル量や測定時間により検出限界が変わる」に対して具体的な「未検出」閾値は核種(放射能強度[eV]が異なる)毎にどれだけ相当量を指すのか。④本当に健康被害さえ無ければ放出して良いのか。などについて議論して欲しい。放射線量の多い地域に降った豪雨の行き先、日々電離層で生成される大気中元素の放射性物質、ラドン温泉でカスケード反応の果てに生じる長半減期の鉛を浴びて健康増進に励む人々、関西は石英からの自然放射線が多いと言う現実、健康診断の利益のためレントゲン被爆のリスク受入れる日常。正常稼働の原発でもシールから2次側へ漏れる金属放射性物質を基準値以下まで除去して海洋放出している事。自分で調べるタイプの人なら、これらの影響と比べて今回の海洋放出された放射性物質による影響なんか無視できる程度であると認識しているだろう。ALPSを使った処理水に安心出来るかは、サバイバル用フィルターを通した泥水を飲めるか飲めないかに近い個人的な気分の問題に帰結するのかもしれない。泥水を飲みたく無い人は綺麗な水を選べる。海に面する国々には好きな方の海を選んで貰うの?気が早いかもしれないが、計画通りデブリを除去された後の地下水管理の方が有耶無耶にされそうで恐い。中国の政治的策戦は置いといて、せめて国内では茶番はそこそこに「議論」してはどうだろうか。いつも通りフワッと話題から消えるんでしょうけど。
2023.09.07
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