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2004.10.08
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カテゴリ: 映画感想
(この感想日記はメイン日記から移してきたものです)

ストーリー

WW2末期、スコットランド。

ナチス・ドイツは敗色濃厚となった戦局の逆転を狙って
怪僧ラスプーチンと秘密結社トゥーレ協会にラグナロク作戦決行を指示する

それは5年の歳月を掛けて作った装置によって
宇宙深奥に封印されている混沌神オグドル・ヤハドを召喚し
彼の力によって世界を征服しようとするものだった!

巨大な装置が動き出し、ラスプーチンが召喚しようとしたその時


その部隊は超常現象の研究者、ブルッテンホルム教授が率いるもので
ラスプーチンの計画をいち早く察知、阻止にやってきたのだった。
部隊の攻撃によって、装置は破壊されラスプーチンは異世界に
飲み込まれてしまう…

その後、現場には真っ赤な身体の不思議な生き物が残されていた
巨大な石の右手、頭からはツノ、尖ったしっぽを持つそれは
誰言うともなく皆にこう呼ばれた…「ヘル・ボーイ」と。


現代。
ブルッテンホルム教授は超常現象調査・防衛局を設立
恐ろしい身体にアメリカンな青年の心を持ってたくましく成長した
ヘル・ボーイは当局のトップエージェントになっていた。


ゴシップネタになってしまう様な行動に頭を痛める教授
そんな彼を更に不安にさせる事件が起きた。

博物館で展示物の一つが何者かによって破壊され
その後に現れた魔物によって警備員が殺されたという。
魔物自体はヘル・ボーイが退治したものの、この事件の影に


果たしてラスプーチンは再びラグナロク計画を実行に移すべく
行動を開始する、事態はヘル・ボーイの秘密をはらみつつ進んでいく…




感想。

なんか上手いこと粗筋が書けなかったけども(笑)

これが実に面白かった!
いわゆるアメコミヒーローものなんだけど「バットマン」や「スパイダーマン」と
ひと味違うのよね、これが。

なんたって主役のヘル・ボーイが見た目が完全に悪役だからね!
真っ赤なボディに大きなツノの後、巨大な石製の右手、身体には渦巻き模様…

どう見たって悪役、悪者、ラストに出てくる倒さなきゃいけない化け物ですよ
これがヒーローだってんだから…面白いよね~

ヘルボーイを演じるのはロン・パールマン
一回は何処かで見たことがあるであろう名脇役ですな
デカイ身体にぬぼっとした風貌、優しい眼差しと、一回見たら忘れないでしょう
出演作は「ブレイド2」・「エイリアン4」とか。
その中で一番有名なのは主演した「ロスト・チルドレン」ではないでしょうか?

パンフレットの一番最後にアメリカン・コミックスの「ヘル・ボーイ」が
紹介されているんですが、このコミック版のヘルボーイにロンがそっくり!
監督がこの役は彼以外考えられなかったと言うのもうなずけます、もうそのまんま!

このそっくり度はアンジェリーナ・ジョリーのララ・クロフト並ですね
それほど似てる、いやそっくりそっくり。

この強面のキャラがジャンクフード好き(パンケーキ・チョコバー大好き!)で
たくさんの猫に囲まれながら、大好きなテレビを見るという
中身、20そこそこのヤンキー兄ちゃんなのが面白い(笑)


作品はホラー要素を(ちょっぴり)含んだ、アクション映画で
とにかくヘルボーイが暴れまくる・飛びまくる・殴りまくる!
敵側でもラスプーチンの右腕、クロエネンの特殊な形状をした剣を使った
剣術アクションがふんだんに見られ、本人の不気味さとも相まって
なかなか良いアクションが見られます。

敵側のもう一匹、死ぬごとに増殖する堕天使サマエルが
エイリアンチックなテイストを存分に見せてくれます
異常にタフで怪力のクセにやっかいな能力のせいでどんどん増える…
う~ん気持ち悪い(笑)


最近のアクション映画としては異例な事に
CGの使用が極力おさえられてる点が非常に嬉しいポイントです
一部の俳優に危険が及ぶシーンやエフェクトへの使用以外にはほとんど見られません
ヘルボーイはもちろん、相棒の半魚人エイブ・サピエン、敵のサマエルのように
CGを使って表現してしまいがちなキャラクター達もきっちりとキャラ・スーツが作られ
それらが戦ったり、素顔の共演者とセリフを交わし有ったりする様は
実写でなければ出せない臨場感が感じられて実に良い。


この作品は一見すると、単純な勧善懲悪の(とはいっても主役が悪面だが(笑))ヒーロー物の
ように見えるが、この映画の真のテーマは「愛」だと思う

実に様々な形の愛が画面に現れる

ブルッテンホルム教授とヘルボーイの「親子愛」

ヘルボーイが密かに慕う(でも周りからはバレバレ(笑))
発火能力を持つ元エージェント・リズ(セルマ・ブレア)への「愛」

怪僧ラスプーチンカレル・ローデン)と彼を慕って60年の時間を物ともせず
復活に尽力するイルサとクロエネンの「主従愛」って言い方あるかな?

とにかく


それぞれの思い・それぞれの愛がキャラの背景にしっかりあって
それが垣間見える為、キャラに深みが生まれている。

これもひとえに監督の原作への愛と
原作を自分なりにしっかり咀嚼・消化したからこそ生まれるエッセンスが
作品自体にしっかり染みこんでいるからこそでしょう。

このエッセンスというのは重要で、特に原作付きの映画には必要だと思う。
原作を知っている人にはかゆい所に手が届く的な感覚を与え
知らない人にも良い映画が持っている雰囲気を伝える重要な役割を持ったりするからだ。


そうは言っても、主役が赤鬼だから(笑)どうしても好き嫌いは出てしまう
この外見と中身のギャップと言うのも狙いではあるのだが…

はっきり好きと言えなくて自作の詩を書いてみたり
新任の捜査官マイヤーズとの仲を疑って、こっそり後をつけてみたり
7~8歳の子供に恋愛相談してみたり、いや彼が相談を持ちかける方なんだが(笑)
上でも書いたけど、赤鬼野郎が実は精神年齢がまだまだガキだったり
若さ故の暴走をしてみたり(笑)

ユーモアがあって、恋愛があって、アクションバリバリ!
頭空っぽで見るにはうってつけの良作です!

お勧め!

ただ…納得できねー所もあるけどね…
ラスボスがあっけねーとか、恋の炎が燃え上がる場面とか…
恋の炎を実写で見せられてもねーなんじゃこりゃーって感じしかしないよ(^▽^;)

クライマックス付近に違和感はあるものの、全体としては良いです!


今日はこの辺で。ではでは






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最終更新日  2006.01.03 00:39:52
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