Secret Garden

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悲しいコトバ&風の季節


今回はカツラに関する切ない話2題です。
今でこそリーズナブルでデザインの可愛いものも出ていますが、「周りの見る目」も「お店の売る気」もなかなか厳しいです。




2002年 3月 06日    悲しいコトバ


題名とはウラハラに絶好調です。
なので、今日はかつらーについてのちょっと切ない話を書きます。
絶好調なのに何故切ない話なのか。
それは悲しいときに悲しい話を書くと、本当に立ち直れなくなってしまうから。
前置きが長いですね(爆)

私の隣の席の子は、頭の回転が速く、仕事もでき、人当たりも良くて、顔も可愛いという文句の付けようのない女の子。
私が男ならきっと彼女に惚れるだろう、うん。
年は24歳でまさに人生の春という感じです。

ある日仕事をしていると、私からちょっと離れたところで彼女が別の同僚と談笑していました。
「でもさ、その人ヅラの代金払えなくって自己破産ですよ。まだ20代前半なのに情けなーい」
ヅラという言葉に異常反応した私は、耳をダンボにして聞きました。
どうやらみんなでお客様のうわさをしているらしい。
彼女のお客様が、カツラの代金約200万円を払いきれず、自己破産してしまい、うちの会社への支払いもできなくなったというのです。
「20代前半で自己破産、しかもヅラの代金ですよ!!」
彼女の言葉が追い討ちをかけました。

本当にその彼は情けないのでしょうか?
彼の何が情けないのでしょうか?
20代前半なのにハゲだという事?
20代前半なのにヅラだという事?
20代前半なのに自己破産だということ?

ハゲたのは彼のせいではありません。
悩んで悩んで藁をも掴む思いで、高額だとは判っていてもカツラを買ったんでしょう。
もちろん、自分の収入に見合わない高い買い物をした彼にも責任はあるかもしれません。
それじゃ、「クレジットがあるから大丈夫ですよ」と言葉巧みに高額のカツラを売りつけたカツラ会社は悪くないのでしょうか。
ろくに審査もしないで、保証人も取らずに約200万を立替えたクレジット会社は悪くないのでしょうか。
そりゃ商売だから欲しいといわれれば売るでしょう。
1円でも高いものを売ろうとするでしょう。
でも、なんだか、悲しい気持ちになってしまいました。
こんな社会のやり方にも、彼女の言葉にも。

彼女だって、例えば彼に無い物が髪の毛じゃなくて手足だったらこんなことは言わないと思うんです。
「足がなくって働けないから自己破産なんだって、情けねー」なんてもし言おうものなら、その人は人の姿をした悪魔だわ。
でもないのが髪の毛だから・・・
髪の毛がなくても彼は彼だし、私は私なのに・・・

彼女は私がかつらーだということに気づいていません。(と思います)
もし私がカミングアウトしたら彼女はなんて言うでしょう・・・

私は一応そのお客様の弁護をしました。
「悩んでいる人に言葉巧みに売りつけて、まるで霊感商法みたい」
いつもは彼女たちの雑談にも軽く応じる私があまりにまじめに言ったので、彼女も少しは感じるところがあったようですが。

あるスキンヘッドのタレントさんが「円形脱毛症ができたからスキンヘッドにした」
という話を聞いたことがあります。
隠すより出してしまえ!ということでしょうか。

私はかつらーです。
人から好奇の目で見られるのは辛いし、おしゃれもしたい。
そして、カツラをかぶっているのが私です。




2002年 3月 19日    風の季節


風邪の季節ではありません。
本当にユウウツなんですよ。
風が強いじゃないですか。
だんだんあったかくなってきて、汗ばんできたりすると両面テープが剥がれ易くなって。
そこを強風で攻められるもんだから・・・
スカートが捲れ上がっても頭を押さえる私(^_^;)
昨日今日と冷や汗モンです。
もう少し頭にぴったりとしたかつらならこんなに心配もしないんでしょうけどね。

カツラを作って1年ほどが経ちサロンの方から
「無料で点検させてもらいますがどうですか」
と言われ、タダなら・・・というわけでお願いすることにしました。
毛量が減っているとか髪質が落ちているとか毛の色がぬけている、ということが判り工場に預けることにしたんです。(こちらは有料でした)

1ヵ月後、前のが戻ってきたのですが、どうも付け心地が違う・・・
なんだかゆるいんです。
修理に出す前は本当に頭にぴったりで、両面テープやストッパーなんてつけなくても、日常生活には何の支障も無かったのですが、戻ってきたものは明らかに両面テープが必要で・・・

こういう不思議な現象は工場に修理に出すたびに起こりました。
良くするためにお金を出して修理に出すのに、悪くなって返ってくる・・・
一体どういうことなんでしょうね(爆)

その会社は「それぞれのユーザーの頭にあったものを作る」ということに相当の自信を持っているようです。
またサロンの方も一生懸命こちらの要望にこたえてくれようとしています。
でも、これじゃあね・・・

最近では、「工場に出すと悪くなって返ってくるからイヤ」とはっきり断り、かなり状況がひどくなるまで我慢することが多いです。

高いお金出して作ったんだけどなぁ。
給料の4か月分ぐらい?(核爆)


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