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久々にチョイスした映画・・・でしたが~ いやぁ~ 重いよ・・ドン引きなシーンもありな~ 存在自体重いシーモアも出てるし~ 参りましたよ・・・ 「その土曜日、7時58分」 原題 BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD 2007年 アメリカ/イギリス 監督 シドニー・ルメット 「十二人の怒れる男」 感想 ↓ 冒頭からいきなりドヒャーンなシーン。 R-18ということですので、ご注意を・・・ なので、ご家族向き映画ではありません。ネカフェのペア席でマシューが横にいる状態で シネマチャンネルでの鑑賞だったため、焦りました・・横にいるのは14歳だし・・(汗) 幸いにもパソコンのハードがついたてになっていたため、大丈夫だったわ~ というか・・・マシューはアニメ動画見るのに必死だったようで、全く気づかず!(笑) 父親に愛されたけれど自立出来ずな、頼りない次男坊を演じたイーサン・ホーク のヘナちょこぶりは、必見です。 対して、存在自体が重苦しく 一緒にいたらきっと・・・息がつまりそうな 長男を演じたフィリップ・シーモアの名演には、相変わらず驚かされます。 もし、この2人が息子だったら・・・やはり・・・・・・・・・・・・・・ 愛情のかけ方・・・偏っちゃうかもよ・・・いけないことだけど~ 愛を注がれた息子と愛を渇望した息子の感性のはぐくみ方の違いを見せつけ られているようでした。重苦しく展開していくシーンはダークで淡々としています。 最大のポイントは・・責任のとり方なのかもしれません。 重いですが、良作です。見る価値ありな渋い真面目な映画ですよ~ Nobubu的心を射られた度(5弓満点中)
2009.08.23
ふぅ~ せっかく決まったバイトも経営者とマンション住民とのトラブルでオープン出来ず。 最悪、撤退?の可能性も。 働くぞ~という気合ありだったので、モチベーション下がり気味です。 でも、経営者側の対応にジーンとしました。 待たせているのも 申し訳ないし今後の見通しもまだつかないということで お詫びと待っている間のキープ料? として1万5千円も支給してくださいました。 ありがたいことです。出来れば住民との話し合いもつき、オープンできると良いのですが。 こんなときに、見たので結構落ち込んだかもしれない~ 「君のためなら千回でも」 2007年 アメリカ 監督 マーク・フォスター 「チョコレート」 出演 ハリド・アブダラ 他 あらすじ ↓ ソ連とタリバンに翻弄(ほんろう)されるアフガニスタンの過去と現在を見せる。 原作はアメリカで300万部を超えるベストセラーとなった無名の新人カーレド・ホッセイニの小説。 アミール(ハリド・アブダラ)は、使用人の息子ハッサン(アーマド・カーン・マーミジャダ)と 兄弟のように仲良く暮らしていたが、ある事件をきっかけに・・・・・ 感想 ↓ 糸が切れた、大空で落ちるだけの凧のように、人の心って不安定。 アミールとハッサンを繋ぐ糸は・・もっと強いものであって欲しかった。 まっすぐ過ぎるハッサンの忠実な想いは、アミールにとっては、足かせのように重かったの だろうか。 自由に飛び回る凧のようでは、いられなくなってしまった2人の関係。 ふぅ・・辛いわ~ 正直。 ハッサンへの引け目からか、強いと思われた絆という糸を一方的に断ち切ってしまったアミール。 彼がその逃げから 長い間、自発的に向き合わなかったと思えた描写はとても残念。 正直、ガッカリだったし、最後までアミールの逃げっぷり?が・・ チキン野郎・・のごとくに映った。 アミールの父親とハッサンに共通している資質「真っ直ぐすぎる正義感」を アミールは受け止めることが出来なかったのか・・ 以下ネタバレ ↓ 反転表示 たくさんの愛を受けたアミール。遅すぎた償いは、償いになるのか・・ でも、ハッサンはきっと 許してくれるのだろうな。あのとびきりの笑顔まで浮かべて。 「君のためなら1000回でも」 ハッサンが生きているうちに、1回だけでも 何か他の形で示して欲しかったよ、 アミール・・・・・・ あなたには、あのハッサンの言葉の10分の1ほどの重みもないぞ。 だから、口にしないで。 ハッサンの生き様を考えると、悲しくて仕方のなかった映画でした。 すんなりと感動出来なかった。残念です。
2009.06.08
映画レビューも久々です。 HEROES ぶっ通しシーズン1&2を見終わったので、やっと映画だぁ~~~ 「ノーカントリー」 2007年 アメリカ 監督 コーエン兄弟 出演 ハビエル・バルデム、トミー・リー・ジョーンズほか あらすじ ↓ 1980年代のテキサスを舞台に、麻薬密売に絡んだ大金を手にした男が 非情な殺し屋に追われるサスペンス 感想 ↓ ヘッド or テール・・・・全ては運任せ? 天職(保安官)である仕事を全うしたとしても・・ 殺人鬼であっても・・・ 盗人であっても・・・・ 平々凡々に生きる人たちであっても・・・ 全ては 運任せ? 約束された平安などない。 安息の地(国であり故郷であり)などありゃしない。 そんな場所に私たちは日々生きている。生き続けられるのかどうかも賭けなのだろうか? 非常に難解な映画でした。後味も良くありません。 ただ1つ言えることは・・・ 感染病が流行っている昨今~ 病原体とシガー(映画の中の殺人鬼)は同じようにウイルスであり いつ私たちの周りの空気に混入するかは判らない。 予防策をとっていたとしても、安全な場所が約束されているという訳ではない。 全てはやっぱり、運・・なのでしょうか? 私たちって、脆い場所に日々生きているんだなぁ・・ これが、本当の ノーカントリーか? そんな想いが脳裏をよぎります。 暗澹たる気分になっても構わない方は見ても良いかもしれません。
2009.05.07
欧米の食べ物って・・太りますよね。 ナターシャの学校でも欧米や、NZに留学する子の半数以上は一回りも二回りも大きくなって 戻ってくるようです。 ちなみに、わが娘ナターシャは5キロ太りその後のダイエットで4キロほどは元に戻した そうですが・・・ この映画を見ると・・食について改めて考えさせられますよ・・ 「スーパーサイズ・ミー」 2004年 アメリカ 監督 モーガン・スパーロック 出演 モーガン・スパーロック あらすじ ↓ 監督自らが実験台となり、1日3食1か月ファーストフード(主にMック)だけ 食べつづける食生活ドキュメント。 プロデューサー、監督、被験者の3役をこなしたモーガン・スパーロックは コマーシャルやテレビ制作で活躍し、これが初監督作品となる。 ファースートフードに関する綿密なリサーチも盛り込まれている。 感想 ↓ いやぁ~予想はしていたけれど、食が身体に与える影響がこれほどまでに 目に見えて実証されるとは・・ 確証は掴めなくとも、なんとなくですが日々の食生活で、この食事は胸焼けする・・ だとか、これを食べ続けたら太りそう・・などなど、本能的に感じる事は多いはず。 しかしながら、この映画を見ると、私たちが感じられる本能で”ヤバイ”という感覚が 幼児期からビジネス食産業の刷り込みキャンペーンで洗脳され続けた子どもたちは 感じる事が出来ないのかもしれない? アメリカでの給食事情など・・強烈ですよ。 本能で、体がヤバイと感じられる人たちはまだまだ幸せなことなのかもしれません。 モーガン氏の挑戦は やや無謀とも言えますが、食と向き合うという意味では 大きな収穫だったように思えました。 なんでも依存は良くないのですね・・ 私の依存指数が高めなのは映画とコーヒーかな~ 時には解毒もしなきゃね、映画で・・・(結局映画かい?!笑) って・・ まぁ、とりあえず出来ることは、マックのクーポンには釣られないように することかな?(笑)
2009.03.22
ジョニデもいいけどカレー(彼)も良かった。 「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 2007年 アメリカ 監督 ティム・バートン 出演 ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター ほか あらすじ ↓ 19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が 名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくるが・・・ 感想 ↓ 前日に「ミスト」を見ていたので、精神的には落ち込むことなく見ることが出来たかも。 ミュージカルホラー・・ 曲調はシェルブール系でややまったりとしているのですが、映画自体の進み具合は 小気味よいテンポで進んでいきます。 この音楽に助けられて、視覚的グロさもストーリーの持つ残酷性も 現実のもではない・・ ミュージカル同様に奏でているだけだと思えるのは救いです。 割り切ってみることが出来れば、切れ味良しな猟奇的・病的な映画 ヘレナ様は 女捨て度高し以上(異常)な人間捨て度高しです。 猿になったり「PLANET OF THE APES 猿の惑星」、女フランケンになったり「フランケンシュタイン」 魔女になったり「ビッグ・フィッシュ」と・・・幅が広すぎ さすが、バートンの奥様 役者としてもあっぱれです。 オマケといえば、ジョニデもいいけど、カレー(彼)も良かった。 若い船乗り役の青年(ジェイミー・キャンベル・バウアー)は、印象に残る美青年かも~ 彼はイギリスのユース劇団(National Youth Music Theatre)出身のようですね。 ジュード・ロウもここの出身 暗い映画の中に 美しい光を射してくれました。 残酷な描写が苦手の人にはオススメできませんが、 ホラー映画だと思えば、いけるんではないでしょうか~
2009.02.28
本日は雪です・・あ~霧(ミスト)じゃなくて本当に良かったと~ 胸を撫で下ろしております。この映画を見ちゃうとね。 「ミスト」 2007年 アメリカ 監督 フランク・ダラボン「ショーシャンクの空に」 出演 トーマス・ジェーンマーシャ・ゲイハーデンほか あらすじ ↓ 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のコンビ、原作スティーヴン・キングと 監督フランク・ダラボンが描くパニック・ミステリー。 霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、常軌を逸していく人々の姿を描く。 最初から最後まで、キング流恐怖に引っ張られて画面に釘付けです。 よくぞここまで、正気を外れた人間のおぞましさを描いたものです。 信仰ババア(マーシャ・ゲイハーデン)の神経をぶち壊させるかのような演技は 見ものです。 キング作品がお好きな方なら、非常によく出来た内容だと思います。 注意したいのは、ダラボンとキングの強力タグの人情編とは違いますが 強烈ですよ。違った意味で~ 見たい方は レビューなどはあまり読まないことをオススメします。 Nobubuの映画カウンター2009 1/1より今日まで約43本
2009.02.27
人参が必須アイテム・・・こんなクライヴ見たことない~ ぶっちゃけていて、でも結構素敵だったりして・・贔屓目かな?! でも映画自体は 変な映画です。エロコメディかも? シューテム・アップ 2007年 アメリカ 監督 マイケル・デイヴィス 出演 クライヴ・オーウェン、モニカ・ベルッチ、ポール・ジアマッティほか あらすじ ↓ 一匹狼の謎の男がある陰謀に立ち向かうスタイリッシュなアクション娯楽作。 感想 ↓ はっきり言って くだらない です。 このくだらなさと品の悪さをどこまで楽しめるかが、見るときの心構え?って感じ でしょうか・・・監督さんは、ややエロイ系映画を主に今まで撮っている人のようです。 しかし・・判りませんよ。アカデミー賞をゲットした滝田監督だって成人映画出身の方。 映画不景気時代に、忍耐で想像力を蓄えていたのかも?しれませんからね。 ちなみに、滝田監督の作品で個人的に一押しなのは 1988年の加賀丈史と桃井かおり共演の「木村家の人びと」。 あれは、本当にコミカルで面白かったです。DVD化されていないのは残念ですが。 このマイケル監督はどうなるのかな?この先。 ぶっちゃけ具合は個性的でした・・・「シューテム・アップ」の感想に戻りますが・・ 本日は出血大サービス。普段より釘の位置がゆるめになっています! どなたでも一発フィーバー、狙えますよ! 撃ちまくり、打ちまくり・・・ 細かいところは気にせずに、店内では可愛いお姉サマが人参、母乳のサービスをいたします。 お客様は打ち止めまで、存分にお楽しみ下さい。 そういう感覚・・のレジャー施設型ムービーですかね・・?コレ? はっきり言えることは、ヨン様(冬ソナ)の機種ではなく、かなり濃いぃぃ・・ 40代カップルのぶっ飛び台を選んでしまったって事かしらね~ パチンコ屋さんにでも行ったんだと思えば楽しめる映画かもしれません。 あと、クライヴファンとモニカファンには良いかも・・ ジアマッテの悪役はどうなんだろ? 個人的には似合わないと思いましたが・・ Nobubuの映画カウンター2009 1/1より今日まで約40本
2009.02.24
今年の自分へのお年玉は・・(笑)ウクレレです。↑ 少し前に、you tube で バッハプロジェクトというフィルムの中で、著名な音楽家が バッハを弾いていたのですが、Jake Shimabukuro の弾くウクレレのサウンドが素晴らしくって 衝動的にウクレレ、買いました。(汗) ちなみに you tube はこちら →ジェイク君のバッハへジャンプ バッハは一生無理ですが、数日の練習で アイルランド民謡のオーラ・リーは、なんとか 弾けるようになりました ここからは、ちょっとバッハがらみの映画のご紹介 ↓ 「こわれゆく世界の中で」 2006年 イギリス/アメリカ 監督 アンソニー・ミンゲラ「English Patient」 出演 ジュード・ロー、ジュリエット・ビノッシュほか あらすじ ↓ 治安の悪いロンドンのキングス・クロスで、都市の再開発計画を進める 建築家ウィル(ジュード・ロウ)は、恋人リヴ(ロビン・ライト・ペン)と彼女の娘ビー (ポピー・ロジャース)とともに暮らしていたが・・・ 感想 ↓ 癒しのないミンゲラ監督作品という感じです。 常に雄大で畏れ多くもある自然をバックボーンに、ストーリーを進める監督という イメージが強いので、この「こわれゆく世界の中で」の都会的な景色は センスは良いけれども、癒しのない重苦しさを感じました。 それが、この映画のコンセプトなのだとも感じます。 ジュード・ロウ扮する主人公は、自らの設計の目指すところはあくまでも機能的な街づくり。 センスの良い建物重視、その周りにちょびっと適当に緑を散らして・・・みたいな感覚。 結局、この映画の登場人物たちの多くが、きっちりとした土台の上に成り立っていないので 不安定な中から生まれる、欺を強く感じました。 とにかく ぐらぐらな登場人物たちです。 癒されることなく強引とも思える持って行きかたは・・心の中をかき乱されるだけで なんとも重苦しかったです。 何かを求める、愛を信じるということは、きっちりとした精神的な基礎があってこそ 可能になるのかもしれません。 こわれゆく世界の中で という邦題は適切のような気がしました。 原題は 「Breaking & Entering」(壊して入っていく・・みたいな?) 登場する少年の行動と登場人物たちの内面、動作などにかけているタイトルのようです。 人工的な世界で土台が脆い上で日々、動揺している・・・登場人物たち。 崩れそうになりながら。 ジュード・ローの胸毛と この映画の不安定な空気が気にならなければ オススメかもしれませんが、個人的にはまぁまぁって感じです。 ひとつだけ まさにミンゲラ監督!と感じたのは・・・・ 「English Patient」でもそうでしたが、 ビノッシュにバッハを弾かせていたこと・・ ビノッシュとバッハは対のようですね。ミンゲラ監督の中では。 ミンゲラ監督作品としては遺作です。 昨年、54歳という若さでお亡くなりになったのはとっても残念です。 個人的に大好きな「English Patient」の監督。 一生ものの素敵な映画を与えてくれたことに 感謝したいです。
2009.01.12
ふぅっ~ 重いし、暗いし、後味も悪いのであまりオススメはしたくないです。 それでもチャウシェスク政権下の抑圧された女性の背景を知るのには、良いかもしれない・・・・ 「4ヶ月、3週と2日 」 2007年 ルーマニア 監督 クリスティアン・ムンジウ あらすじ ↓ 共産政権末期のルーマニアを舞台に、ルームメートの違法中絶を手助けする女子大生の 1日を描き、2007年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。 感想 ↓ 以前、ルーマニアの体操選手コマネチの亡命後のインタビューを見ましたが やはり、彼女が語っていたように チャウシェスク政権下のルーマニアって・・ これほどまでに女性に何の権利もないような背景だったのですね。 それでも・・あの自己中心的なガビツァには頭にきました。 以下ネタバレあり ↓ 反転表示 あの命を奪われた胎児の姿を見た後でも、爆睡できるような最悪な女。 あんな女のために奔走するオティリアが不憫でした。 結局、ガビツァが口火を切ったというか、圧力さえ感じた医者との会話のシーン。 友人のことを「彼女は生理中だから・・・・・」 妊娠しないから、どうぞ~ って感じですか? ふざけた女。 オティリアが、あそこまでして友人を助けたのは、明日は我が身かもしれない・・ という思いのみだったような気がしました。 しかし、こういう映画を見ると、最終的には男が当てにならない、 むしろ敵とさえまで思えてしまう政権は・・ 最悪だったのだろうな、本当に。 チャウシェスクを銃殺した兵士たちは、チャウシェスクが地面に倒れた後も 何発も何発も弾を浴びせ続けていました。 当時のニュースの映像が衝撃的だったのでよく覚えています。 人々に与えた鬱積した苦しみがいかに大きかったのか・・ そんなことも思い出した映画でした。 映画としては凄いと思うけれど、二度と見たくない映画でもあります。 闇に葬られた胎児たちに合掌。
2008.12.15
ボーナスも出てウハウハ状態です。何故かというと? 夏までのボーナスは全て留学中の娘の留学費用に飛んでいったため・・ 今回のボーナスはほっとした~って感じが強いかな~ 私の取り分は、DVDや映画鑑賞代に消える運命ですが~♪ やっぱり映画はやめられない・・今日も昼に見ちゃいました~ 「4分間のピアニスト」 2006年 ドイツ 監督 クリス・クラウス 出演 ハンナー・ヘルツシュプルングほか あらすじ ↓ 80歳になるピアノ教師のトラウデ(モニカ・ブライブトロイ)は、女子刑務所内でピアノを教える ことになり、刑務所内でジェニー(ハンナー・ヘルツシュプルング)という逸材と出会う・・ 感想 ↓ 過去に縛られる老教師、過去を抹殺したいかのような天才肌のピアニスト。 時代は違えど、それぞれの抱えているものは大きい。 音には演奏者の魂が映される。 以下ネタバレあり ↓ 反転表示 ラストの老教師のカクテル片手に、「飲まなきゃやってられないわ~」かのような 自分の領域を超えた天才への歩み寄りを感じたシーンが良かった。 あくまでも自分の個性を殺さなかった彼女の独創的な演奏技術はすごい。 彼女のお辞儀は音楽へのお辞儀でもあり、老教師への歩み寄りでもあるのだろうな~ 求める音は違えど、音楽で打ち解けた二人の人間ドラマとしては良かった。 彼女の音は彼女の魂の叫びなので、平和な音ではない。 音楽、感じ方はそれぞれだけれど、音楽映画として見るのはどうかな? 音を楽しむ、音に癒されるという映画ではないので、彼女の魂の叫びが 聞きたければ良いのでは? 私的には・・音楽は楽しみたいな・・それに平和な気持ちになりたい。 演奏は素晴らしかったけれど、音は私の心にまでは響かなかった。そんな感じ。
2008.12.12
レイフ・ファインズが大好きということもありいつの日か、お目にかかりたい映画と常日頃願っておりましたが・・・念願叶いようやく見ることが出来ました。こちらのビデオもオークションで落としました。 「ベイビー・オブ・マコン」 1993年 イギリス/ドイツ/フランス 監督 ピーター・グリーナウェイ「コックと泥棒、その妻と愛人」 出演 レイフ・ファインズ、ジュリア・オーモンドほか 楽天ショップに一個だけありました。ちょっとびっくり ↓ あらすじ & 感想 ↓ 17世紀のイタリアでお芝居が上映されようとしています。 舞台があり、舞台を楽しみにしている観客たち・・・ そしてその状況を私たちがこれまた見ています。 そしてお芝居の幕が上がります。 17世紀のイタリアで醜い女が世にも美しき赤子を産み落とします。 不妊に苦しむマコンの町の人々はこの赤ちゃんを奇跡の子として崇めるのですが・・ ネバーエンディングな強欲ストーリーです。 30分ほど画面の前で固まってました。 わたくし~ 壊れました。 あまりの衝撃度に、確実にどこかの細胞組織が失われてしまったと思われます。 そんじょそこらのちょっとだけキモグロ系の映画が 某金メダリストの言葉を借りるのなら「へのつっぱりにもならない・・」 と思えるほどに~ 奇しくもメダリストの彼は金メダルを誰かにあげてしまったそうです・・ 金メダルを持っていると、驕り高ぶり自分に満足して この先成長出来ないからと~ マコンの町の人々に欠けていたものはこのメダリストのような姿勢です。 増幅する欲・・果て無き欲・・ この映画の凄いところは、芝居を演じている役者もそれを見ている客も 芝居と客を見ている私たちも・・・ その欲望にいつのまにか溺れさせられているところです。 でも不思議ですが、グリーナウェイ作品は精神的に消化できるんです。 そこが、私の中ではトリアー監督作品「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」と違います。 それはどうしてなのか?と・・ここ数日間考えましたが~ そうなんです!!芝居を見ただけなのです。 芝居を演じている役者とお芝居を見ているお客を見ていただけなのだ・・と そうだ、ラインを超えてはいないんだ!!まだ私はと・・割り切れるからかもしれません。 でも正直なところ、細胞は失いつつも新しき禁断の未知細胞が 産まれてしまった感じはあります。 凄い映画です。こういう映画もあるんですね、驚きました。 やはりグリーナウェイ監督は 天才なのかもしれません。 あまりのアワワワワァ~に、本来のこの映画が見たかった目的を忘れてしまいました・・・ そう。。。レイフ・ファンズ~ やはり舞台出身の人ですね。素晴らしかったです。 いつぞやに子どもを無理やり預けて見に行った 赤坂でのレイフの生舞台を思い出しました。←自慢入ってます、あしからず。 あの端正なお顔・・明瞭な美しい言葉まわし・・ それと、音楽には魅了されます。特に歌の部分。 それらをひっくるめて、多くの人に見てもらいたいか?と聞かれれば? 多分・・「ないと思いま~す!」無理だと思います。 途中でドロップアウトする方が多いと予想されます。 それでも、場末のレンタルビデオ屋でもし見かけるようなことがあれば・・ 挑戦して頂きたいとは・・思いますが~
2008.09.29
ゴージャスな料理も・・一緒に食す相手によっては美味しくなったり、不味くなったり・・・ 「コックと泥棒、その妻と愛人」 1989年 イギリス/フランス 監督 ピーター・グリーナウェイ 出演 ヘレン・ミレン、ティム・ロスほか あらすじ ↓ 高級フランス料理店“ル・オランデーズ” ここではゴシックの食卓画を思わせる絢爛たる厨房で、腕によりをかけたコック達が作る 料理が毎夜テーブルに並べられていた。 この店の一番の顧客はアルバートとその美しい妻ジョージーナの一行。 暴力を振るう夫に恐怖を抱き逃げることもできずにいる妻の目に ある夜一人の男性の姿が写る。食事に同伴するのはいつも一冊の本。 孤独だが知的で穏やかな物腰の彼に、彼女はたちまち魅せられてしまうが・・・・・ 感想 ↓ 昔、この監督ピーター・グリーナウェイの「枕草子」を見たことがあり、映画の中で 素っ裸で登場していたユアン・マクレガーのお気の毒な運命? と不思議な映像をいまだに強烈に記憶しているので・・ この「コックと~」もきっと・・一筋縄ではいかないだろうな~ と予想していましたが、予想的中です。 もしかしたら、この監督の映画はアーティステックなホラー作品と 言えるのかもしれません。 美しさとグロさが共存しています。 ひとつの壁を越えると、色彩が全く変わってしまうというような色使いの斬新さには、 目を見張るものがあります。 ヘレン・ミレンは美しいです。熟女の魅力で漂う気品も感じられます。 彼女が、本当は何色のドレスを着ているの?と思ってしまうほどの 色のマジックに惑わされましたが・・・ 映画の中で語っていることと描写は~アワワワわ~って感じです。 後味は悪いながらも、ちょっとスッキリもしたりして・・うーん複雑!な心境。 強烈なので見ようと思っている方はそれなりの覚悟を! ひとつだけはっきりと言えることは・・・ うぅぅ~またしても、見たことを忘れられない映画になりそうです。
2008.09.16
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