わたしのブログ

2017.09.22
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カテゴリ: 時事
土星探査機「カッシーニ」
1997年10月 の打ち上げから約 20年、土星軌道への投入(2004年6月)から 13年、土星とその衛星の観測を続け数多くのデータを地球に届け続け、当初の任務終了予定(2008年)から 10年近くも頑張った上でのこの結末、当初から決まっていたシナリオで非生命体の活動ではありますが、感動的な結末と言ってよいのではないでしょうか。
この最期は「殺菌されていないカッシーニには微生物が付着している可能性があり、これが持ち込まれる、地球由来の微生物による衛星の汚染を防ぐため」(その衛星で生命体が発見されたとしても「カッシーニが持ち込んだものかもしれない」という議論を避けるため?) とのこと、役目を終えた後、静かに消え去る…という意味では「老兵は死なず、消え去るのみ」(ダグラス・マッカーサー)という言葉に近いものを感じました。客観的な事実に着目すれば、役目を終え、害をなす恐れがあるので排除された、という見方もできてしまい、「狡兎死して走狗烹らる」(史記)と言えないこともないのですが…。
カッシーニ自身は機械で自分の意志で活動していたわけではなく、終始地球からの指令で動いたはずで、最後もその指示で土星へ突入させられたわけですから、機械本体に意志があるとするならば後者ともなりますが、地球でカッシーニを制御していた人(チーム)にとっては、カッシーニはある意味「自分」であり、その最期を自ら決定し、実行した…という意味では、切ない気持ちになってもよいと思っています。

これを機に調べてみたのですが、太陽系惑星探査機としては先輩に 木星探査機「ガリレオ」 がいたそうです。1989年10月に打ち上げられ、プローブ(子機)が 1995年12月に木星大気圏に突入、オービターは同時期に木星軌道に投入され、2003年 9月まで 8年弱、当初計画の 2年よりもはるかに長い期間、お仕事を続けて最期はやはり観測対象だった木星への衝突でした。
現在では、昨年7月に木星軌道に投入された 木星探査機「ジュノー」 が現在観測中とのことです。

火星・金星への探査は複数回実施されていますが、最も太陽に近い水星については太陽の影響が大きいため難しく、あまり多くの探査機が送られていないそうです。

パイオニア10号 、1973年4月に打ち上げられた パイオニア11号 、1997年8月に打ち上げられた ボイジャー2号 、翌9月に打ち上げられた ボイジャー1号 、そして、2006年1月に打ち上げられた ニュー・ホライズンズ があるそうです。
参考: 太陽系脱出軌道上の宇宙機

※ タイタンに着陸した ホイヘンス・プローブ は殺菌されていた…ということになりますね…。





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最終更新日  2017.09.22 00:00:14 コメントを書く
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