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2009年04月27日
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カテゴリ: 楽天イーグルス
 一昨日のホークス戦、イーグルスはエース岩隈が7回無失点の好投を見せるものの、救援陣が炎上し、貴重な星を落としてしまった。

 これによって野村監督が試合後「エースがあれでは困る」「すぐにマウンドを降りたがる」と岩隈を非難した、という報道が出た。
 この報道に対し、イーグルスファンから様々な意見が出ているようだが、全体的には岩隈を擁護する人が多数を占めている印象がある。

 私の意見はというと、正直なところどちらが正しいとも間違っているとも思っていない。まず岩隈自身が降りたくてマウンドを降りているわけではない、というのがある。出来ることならば最後までマウンドに立っていたいはずだ。しかし、肘や肩に不安のある自分が無理して続投すれば、その日は勝てるかもしれないが、それが原因で故障すればチームは早々に優勝争いから脱落し、チームやファンなど自分に関わる全ての人に迷惑が掛かる、という気持ちがあるからこそ降板を申し入れたはずなのだ。

 こういった彼の気持ちはイーグルスファンなら皆理解の出来るものだと思う。ただでさえ投手が足りない台所事情なのに、エースである自分が抜けてしまったら、そう考えるのは極めて自然なことだ。だからこそ岩隈を擁護する人が多いのだと思う。
 しかしそれと同時に、監督を非難する意見や反論も見かける。その中には「監督は理想が高すぎる」「今は先発・完投の時代ではない」といった理解できるものだけではなく、「野村は今年で最後だから勝つことだけで岩隈の将来を考えていない」というような中傷ともとれるものもある。

 はっきり言ってそんなことはありえない。岩隈が故障して一番困るのは(当人を除けば)野村監督自身だからだ。では何故監督が岩隈に苦言を呈するのか。

 監督には「エースは鑑であってほしい」という願望がある。他の投手に対して「岩隈を見習え」というだけでチームが正しい方向へと進む、そんな希望があるのだと思う。「中心なき組織は機能しない」という監督の哲学から名実共にエースと呼べる存在になってほしいと強く願っているのだ。
 イーグルスファンご承知のように監督は期待の大きい選手、給料の高い選手にほど厳しい。しかしただそれだけの理由で岩隈に苦言を呈しているのではないのではないか。岩隈の持つ能力・人間性を考えれば、将来監督やコーチとして球界に残ることが出来ると思っているからこそ、誰よりも彼を評価しているからこそ厳しい発言をしているのだと思うのだ。


 監督は自著の中で他球団のエースだった人間が、その後監督になったものの、選手として好き勝手にやっていたために人望が無く、監督として成功出来なかった例を述べている。
 岩隈が将来監督(あるいは投手コーチ)になり、投手に「もう1イニングいってくれ」と言った時に「自分は現役の時すぐに交代したくせに」という風に思われてほしくない、という親心があるからこそ、岩隈の将来を案じているからこそ自ら降板を申し出て欲しくないのだと思う。

 一部スポーツ紙では岩隈が「今日の負けは岩隈にあり、そう書いておいてください。どうせそう言われるでしょう」といった半ば投げやりとも取れるような記事が掲載されていたようだが、どうか岩隈には理解してほしい。

 こんな一ファンが書くブログなど彼自身が見るわけはないと分かってはいるが、「絆」を大切にしようとする彼にこういったことで監督との関係を悪くしてほしくない。
 それからイーグルスファンの方々にも岩隈・野村監督の両者をどうか責めないでほしい。両者の発言・行動はチームの為、あるいは選手の将来の為という気持ちから出たものであり、決して悪意はない。

 ただ1つだけ監督にお願いしたいのは、メディアに対し 「岩隈病」 などというシニカルな表現は今後謹んで欲しいということだ。いくら期待の裏返しとはいえ、ものには言い方というものがある。勢いで口走ってしまったのだとは思うが、選手は監督の発言には敏感に反応するはずなので、記者に対するリップサービスもほどほどにしてもらいたい。


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最終更新日  2009年04月27日 22時52分35秒
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