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2007.11.16
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~講談社ノベルス、1999年~

 安藤直樹シリーズ第4作です。既刊の三作で描かれたことが前提となっていて、内容がずいぶん複雑にリンクしてきました。
 とまれ、内容紹介と感想を。

ーーー

 飯島鉄雄の父親が、公園で殺害された。彼と一緒に歩いていた、黒い革ジャンにレザーパンツの女が目撃されていたが、しかし彼女の行方は不明だった。そんな中、金田に電話がかかってきた。相手は、金田の妹の、金田妙子と知り合った女だという。彼女によれば、彼女が、飯島の父が殺された日に知り合った金田妙子という女は、黒い革ジャンを着て、レザーパンツをはいていたという。
   *
 森山亜紀子は、穂波留美と友達になった。
 亜紀子の弟の雄一は、腎臓の病で入院していた。雄一が入院している大学附属病院で、1年前、遠野貴宏という医師が殺された。遠野は、腹部を切り裂かれ、内臓がひきずり出されていたという。

 最も新しい事件から2週間ほど後。森山雄一が殺され、腹部を切り裂かれていた。彼は、「現代に蘇った切り裂きジャック」の、第四の被害者と考えられた。
 この事件を受けて、留美は、事件の犯人を暴くべく行動を起こす。
   *
 雑誌社の記者、福田広司は、いわゆる性同一性障害(トランスシェクシャル)の男性に取材をし、記事にしていた。その中で知り合った、恵子に、彼は奇妙な相談をもちかけられる。
 恵子がつとめるバーの客は、みなトランスシェクシャルだという。ところが、懇意にしていた常連客が、とつぜん来なくなった。心配して、ある客に会いにいったところ、「彼」は引っ越しの準備をしていた。恵子が出会った「彼」は、妊娠していたという。
 恵子の元同僚の、舞が店を辞めてから、他の常連客もこなくなったという。舞が、なんらかの事情を知っているのではないかと考えた福田は、舞の行方を追う。

ーーー

 …と、だいたい三つの事件(視点)がからみあって、物語が進みます。時系列が錯綜しているので、ちょっと混乱しそうになりましたが…。
 主な流れは、『記憶の果て』で金田さんが安藤さんに殴られた後の話と、『頭蓋骨の中の楽園』での連続首なし死体遺棄事件の後の話ですね。
「妊娠した男」―といえば、西洋史関連の専門書で、そういった邦訳書が出ています。ずっと気になっているものの、手にはとっていないのですが…。
 とまれ、ミステリとして、興味深いテーマです。



 あの萩原さんも登場します。この人が物語を操っている感がありますね。

 …なんとも後味が悪い話ですが、物語としては面白かったです。





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Last updated  2007.11.16 06:56:15
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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