のぽねこミステリ館

のぽねこミステリ館

PR

×

Profile

のぽねこ

のぽねこ

Calendar

2022.05.28
XML

​ ​
筒井康隆『銀齢の果て』
~新潮文庫、 2008 年~


 筒井康隆さんによる長編小説。

 主人公は宇谷九一郎さん。別の地区で生き残った、友人で元警官の猿谷さんとともに、できる限り無益な殺人はしないようにしながら、状況をうかがっていきます。
 場面は時折急に変わり、別の地区の戦いの様子や、九一郎さんの地区の別の人物の視点から描かれることもあります。
 ひどい神父に対する4人の女性の復讐劇や、別のバトル地域での熊(ゆう)さんの殺戮など、凄惨なシーンもあれば、筒井さんならではで、殺し合いがコミカルに描かれる場面もあります。解説にもあるように、極限状態だとたしかに意味にならないような叫び声をあげてしまうだろうな、と納得できる部分もままありました。
 終盤の最終決戦、そして各地区で生き残った老人たちの行動は圧巻です。
 物語の中で、政府がバトルを開始させておきながら、被災地域や障害者は免除とするなど、後手後手の方針転換が示されるあたり、昨今の現実の状況を連想せずにいられませんでした。
 これは面白かったです。

(2022.02.17 読了 )

・た行の作家一覧へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.05.28 15:06:46
コメント(0) | コメントを書く
[本の感想(た行の作家)] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: