京極夏彦『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』
~講談社ノベルス、 2011
年~
『ルー=ガルー 忌避すべき狼』
の続編。
章番号も続きの 032
から始まっています。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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あの事件から3箇月。被害者になりかけた来生律子が、ワークスペースで、今や世の中には存在しないバイクの組み立てを中断し外に出ると、同じく被害者になりかけた佐倉雛子と出会う。話の流れで、律子は雛子から「毒」が入っているという壜を受け取った。「死ねない」という雛子の気持ちに思いをはせる一方、「毒」の処分にも困った律子は、天才少女・都築美緒に「毒」の解析を依頼するが…。
*
前回の事件をきっかけに刑事を辞めた橡は、神埜歩未やカウンセラーの不破静江と会い、自身が刑事になるきっかけとなった、 30
年前に友達―霧島が起こした事件の再調査を進める。その中で、今は歩未が持っているナイフが一般には流通していないことを知り、さらに霧島が実は真犯人ではなかったのではないか、という思いに至る。
*
「毒」をめぐる律子たちの動き、そして霧島事件の再考を進める橡たちだが、C地区では「未登録住民」の暴動が起き、さらに不可思議な事件が発生する。美緒の住まいの爆破、前回の事件関係者の監視の強化など、「敵」や全容が見えないままに、事件は進展し…。
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第1弾も再読して、とても面白かったのですが、続けて読んだこちらの続編も存分に楽しめました。
前作が葉月さん・不破さんの視点で交互に語られたのに対して、今回は律子さん・橡さんの視点で交互に語られます。橡さんのキャラが良いですね。「弱い」のに大活躍です。
美緒さんも相変わらずの暴走っぷりで、わくわくしながら読み進めました。
今回は、まず「敵」が誰なのかなかなか見えてこないだけでなく、歩未さんの立ち位置もかなり謎めいていて、こちらも読みどころです。
思い立って『ルー=ガルー』シリーズを一気に読みましたが、良い読書体験でした。
(2025.01.03 読了 )
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