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2026.05.23
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加納朋子『カーテンコール!』
~新潮文庫、 2020 年~


 加納朋子さんによるノンシリーズの連作短編集です。


「砂糖壺は空っぽ」 は、萌木女学園付属高校を目指していた生徒と、自分に自信がなかった「僕」の、塾での交流を描く物語。
「萌木の山の眠り姫」 は、朝起きられず、卒業を逃した「私」と、相部屋になった夕美さんの物語。夕美さんも「私」に負けず劣らず、補講中に眠っていて、少し安心していた「私」ですが、ある日、夕美さんが突然倒れてから、二人の関係に変化が起こり始めます。
「永遠のピエタ」 は、創作活動に夢中で卒業を逃した「私」が、寮のメンバーで様々な想像をふくらませていく…という物語。ある日から、「私」の体調に異変が起こり始めて…。
「鏡のジェイミ」 は、拒食症でやせ細ったルームメイトをもつこととなった「私」が語り手です。理事長の助言で、ルームメイトを助けようとしますが…。
「プリマドンナの休日」 は、4年生のときに休学をして(当然)卒業を逃した「私」が、寮一番のしっかり者がなぜ卒業を逃したのかを追う物語。フリーライターを目指す「私」が到達する真相とは…。
 最終章 「ワンダフル・フラワーズ」 は、角田理事長の昔話。理事長の学園への、そして寮の学生たちへの思いとは…。

 それぞれの学生が抱える事情はときに重く、また「家族」のあり方についても考えさせられる物語です。
 冒頭の「砂糖壺は空っぽ」で、物語に引き込まれ、その他の作品も味わい深く、また上の内容紹介ではあまり書きませんでしたが、ミステリ的要素もあって、好みの作品集でした。
 素敵な読書体験でした。

(2026.03.27 読了 )

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Last updated  2026.05.23 07:08:04
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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