有明の詩(ありあけのうた)

有明の詩(ありあけのうた)

2007/04/03
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カテゴリ: お月見ぽえむ





『 朧月は微笑みかける 』





花の命を奪い去る

強い春の風に向かい合い

身を伏せるように歩き出せば

歩道を走る桜の花びらの群れが

うねりのように押し寄せて

私の後ろへと消えていった


この長くもない道のりだけど

不思議に遠く感じられて

過ぎゆく街の灯かりさえも

黄砂のせいか滲んで見えて

なぜだか急に悲しくなってきた


何度も何度もまばたきし

切なく夜空を仰げばぼんやりと

白い月が桜の花と花との隙間から

恥ずかしそうに見え隠れし

私の後をついて来た



明るい心を無くさないでいて

どんなときでも空を見上げてみて

そこに明日の望みがあるかもしれないからと

朧気に淡く白く光る満月はやさしく

こんな私に微笑みかけてくれているようだった




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Last updated  2007/04/04 11:51:26 PM
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