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2010.03.15
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カテゴリ: 心の窓



それは昔の大多数の人、いわゆる百姓に敬意を表してのこと。
彼らが持っていたモノ・智慧・技術・思考・生き方・・・
それは「農哲学」と言って良いほどに昇華されたもの。
それを学ぶ場所なのだ。

というより、今現在の人達は
それをわざわざ「学ぶ」という形式をとらない限り
会得することが難しくなってきた。
一昔前までならば、誰もが大地から・周りの人達・環境から


「生き方」を学ぶということ自体、よく考えれば不思議なこと。
それくらい、この世の中の価値観というものが急変化したことの現れ。
人がこの地球に誕生して以来、
脈々と受け継がれてきたものが、
ここたった何十年かで失われつつあるのだ。

「今を生きる」
それは僕たちが実践しようとしてること。

4、50年前の百姓がもし今現在の地に降り立って、
現代人に接したら、びっくり仰天するだろう。
「これが同じ人間か?」
「彼らは何かに取り付かれているのでは?」


なんとも滑稽だ。

僕は残念ながら、それほど昔の時代には生きていない。
だから、あくまでこれは想像の域をでない、
けれどもこの冬、何人もの7、80代のおじいちゃん、おばあちゃんに会って
お話を伺うたびに、そう感じるのだ。

「まったく世の中が変わってしまった」
ということ。

もちろん、これはいろんな意味を含んでのことだが。

「今」と比較すると、昔は手作業が多くて、朝から晩まで働いて・・・
さぞかし大変だったろうとほとんど誰もが思っているかもしれない。
でも、その当時に生きた人にしたら、それが当たり前であって
大変とか大変でないなんて感じていなかったと思う。

あくまでも「比較」することによって、
「今に比べたら昔は大変だ」と思うようになったのだ。

ただただ、今を懸命に生きていただけ。
それには、つらいつらくない、大変だ大変でない、ではなかったと思うのだ。

それよりも
「生きる」
ということに必死で、そうでなければ
生きていくことができなかった。
それだけだと思う。


「趣味は?」と聞かれて困ることがある。
今を懸命に生きていれば
「趣味」なんていうものは存在するはずもないし、
しいていえば、「すること成すことすべてが趣味です」
と答えざるを得ないような気がする。

「趣味」をまた別に求めなければならないほど
現在の人達は「仕事」が「仕事」になってしまったのかもしれない。
そもそも、今でいう「仕事」なんていうことが存在すること自体
ある種滑稽のように思える。


脈々と人間が受け継いできた、
ちょっと前までの大多数の人達がごく普通に持っていたモノ。

それを実践を通して感じ取って、身につけていくんだなと明確に思うようになった。
大地から遠ざかってしまった僕たちにとって
農をベースとした生き方がやっぱり一番の近道というか、肌に合っている気がする。


要はシンプルに、
今を感謝の心で生きる
ということに尽きるのだろうけれど。


どれだけ、土に触れられる生活が尊いことか。
雪解け前のなんともいえないこのウズウズした気持ち。
北海道でこそ感じられたこの気持ち。
もうすぐ待ちに待った農三昧の生活が今年もやってくる。
考えるだけでワクワクする。

by Yasu





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最終更新日  2010.03.15 21:00:38 コメントを書く
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