RIKIにっき

RIKIにっき

2006.03.04
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去年の6月のブログ で、ナゼか我が家の廊下でひっくり返っていた、コクワガタの『くわくわ』(通称:『くわー』)を捕まえた話を書いた。
 その後くわーは、夏の間、世話したりしなかったりのいいかげんな息子の扱いにも耐え、やがて冬眠生活に入っていった。

 そんな冬のある金曜日、息子の部屋を掃除していた私は、虫かごのおがくずの中で冬眠していたはずのくわーが、おがくずの上に上がって、腹を上にして、じっと動かなくなっているのを見つけた。

 「お亡くなりになったんやわ…

 そう思った私は下校してきた息子に、くわーを見るよう伝えた。
 くわーが冬眠してから、虫かごを自分の部屋の学習机の上に置き、ずっとほったらかしにしていた息子、あわててくわーを見る。

 …やがて、がっかりした顔の息子は、



 「虫」としては初めて飼った、カブトムシのメスの『めっすー』が死んだ時、泣きながら標本にしたのを思い出したらしい。


 そしてその翌日の土曜日。
 ダンナと一緒にホームセンターで標本セットを買ってきた息子は、くわーを標本にするべく、準備を始めた。

 今の、初心者向け昆虫標本つくりは、ホルマリンとかの扱いの難しい薬は使わない。
 死んだ虫を熱湯消毒して腐敗を防ぎ、2種類の液に数日つけて、ジオラマ風にディスプレイすると、それで昆虫標本は完成するのだ。

 私が熱湯を用意する間、息子は居間のテーブルに新聞紙をひき、くわーを熱湯につけるためのわりばしを用意。
 ダンナと一緒に標本セットの取説を読み終わった息子は、わりばしでくわーをはさむと、熱湯の入った専用紙コップ(⇒標本セットにはちゃんと、紙コップまでついている!)に、くわーをつけようとした。

 すると。



 えっ?
 私とダンナが驚いてくわーを見るが、どう見ても動いているようには見えない。。。

「くわー、まだ死んでない!!」

 顔を見合わせる、私とダンナ。

 まあ一日ぐらい標本作り待っても、くわーは腐らないだろう、真冬だもん…。
明日まで待って、くわーが死んだことを息子が納得してから、標本作ればいいわな。

 そういう結論になり、くわーは暖房のない息子の部屋から、一日中暖房ガンガンの居間に置かれることになった。
 生きていれば、暖かいこの部屋で動き出すはずだ。

まあでも、おがくずの上でお腹出した状態のまま、ピクリともせんかったくわーやもんなぁ…、望みは薄いな。。

 久々にくわーの虫かごに脱脂綿を置き、そこに、捨てずにとってあった『昆虫の蜜』(えさ)をかけて、

 「くわー、よしよし、いっぱい(蜜を)飲むんだよ☆」

と、くわーをその蜜つき脱脂綿の上に置く息子を見ていると、とてもそんなことは言えなかった。。


 で、運命の翌日、日曜日。

 アニメを見るため朝6時半から起き、居間に行った息子が叫ぶ。

「くわー、生きてた~~~!!!」

 私ものそっと寝室から起き上がって居間に行き、くわーの虫かごの中を見る。
蜜つき脱脂綿の上にいたはずのくわーが、おがくずの下にもぐっているじゃないか!

 「ホンマや、生きとった…」


あわや 熱湯で煮殺される ところだった(!)くわー、3月になった今も居間にいて、元気で、昆虫蜜を吸ってます。。。



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最終更新日  2006.03.04 11:10:41 コメント(12) | コメントを書く


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