ぬるま湯雑記帳

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2016.09.28
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カテゴリ: 心筋梗塞といふ病
昨晩、ぢねん君の快気祝いとお誕生日会を兼ねて、いつもお世話になっている居酒屋さんに行ってきました。事情を伝えて塩分ひかえめにしていただいて、おいしく楽しい時間を過ごしてきましたよ。

本日は病院到着後から、区切りのいいところまで。

8/13(土)
お盆の緊急外来ってことで、ちびっこからじいちゃんばあちゃんまで、そのつきそいも含めて、朝9時ごろに待合室はみっちみち。みんな調子悪いんだなあと思う。

受付のおねえちゃんから症状の聞き取り。よくしゃべるオトコぢねん、おねえちゃんがヒくほど自分の病歴やら今日までの様子やらを伝えている。おねえちゃんはどこが具合悪いか聞きたかったようだが(それによって担当の先生が違ってくるのだと思う)、これこれこういう症状が出ているけど胃は大丈夫だというし、何が原因か分からないというのが正直なところ。その旨うしろから口を出して切り上げさせ、ぢねん君に聞き取り確認しながらワシが問診票を記入。ヤツの悪筆では誰も読めん。血圧は134、気持ち高めの正常値だよねえ、体温は6度2分だか4分だか、まあ平熱。あ、またやっちまったか?と顔を見合わせ苦笑い。いつもの「気のせい病」かと思ったわけだが、別の意味でやっちまってた。

2・30分待って、まず問診室。問診票などを参考に女医さんが詳しく聞き取り。かくかくしかじかと改めて説明ワタシも補足、じゃまた外でおまちくださいね、で退室、廊下待合で待機。

この間ぢねん君の症状には波があるようで、つらがってうつむいたり、少し楽になったりしている。そしてなんというか… ものすごいにおい。 汗のにおいなのか、ろくに水分もとらず歯もみがかずに来てしまったからなのか「周囲の皆さんごめんなさいね」というくらいの、説明のつかない、なまなましいにおいを全身から発散。お年ごろだけに加齢に因るものかもしれんが、そういうのともちょっと違う、これがとても強烈な印象として残っている。
「キミのパパに今日は行かれないって電話してくるよ」
「診察になったら、呼びに行きます、一緒に診察室に入ってください、いてくださいね」

ご本人もだいぶ気弱になっている。ワタシは隣に座って背中さすりさすり、話をしたり、本を読んだり。
「 左肩が凝る感じ 、血圧が高かったころと同じ感じです」
「そのこともお医者さんに言ったほうがいいね」
…そういえば、 手先がしびれる とも言っていた。

ここでもだいぶ待ってようやく診察。若さまぶしいおにいちゃん先生。再々度丁寧に聞き取り診察。ワタシも補足したり、補足をぢねん君に促したり。うるさい外野かもしれんが、調子の悪い人にあますことなく説明させるのは無理だもんね。
「左肩が凝るんです」
「あーなるほど」
ぢねん君の肩を揉みながら若先生。
「狭心症などの大きな病気があるといけませんので、検査しましょう」

「では、検査しますのでこちらに…ご家族の方は外でお待ちください」
診察室奥の通路に消えてゆくぢねん君でありました。

その間ワタシは待合のところで本を読んだりスマホをいじったり。心電図血液検査レントゲンと言ってたか、こら長期戦だわーと覚悟を決める。自販機ないしなー動くに動けないしなーしまったなーおなかすいてきたなーなど煩悩まみれの思考が渦巻いていた。

4・50分も経ったろうか「作務衣のぢねんさんのご家族のかたー」と看護師さんの声が聞こえる。なんだろ、検査した時の荷物でもあるのかいな、と思いながら呼ばれた方へ行ったら「こちらへどうぞ」と診察室側の通路(バックヤード?)に通される。

「心電図の検査をしましたら異常がありましたので。別の部屋にいらっしゃいます」

「入院です」
入院してから詳しく調べるんだろうな、と判断(0.5秒)。
「手術…するんですかねえ」
「手術です。これから」
「は?」
「はっきり言いまして、心筋梗塞です」
「心筋梗塞…!」

この看護師さん、合計しても5分くらいのお付き合いだったけど、明るくておちゃめでそそっかしくて、どれだけこの方に気持ちをほぐされたことか、もうもう感謝しかないのだかこの会話を思い出すたび笑ってしまう。尻上がり(?)に内容が深刻になっていくのよね。かといっていきなり「心筋梗塞です、緊急手術が決まりました」と言われるのもどうかと思うのだけど、どっちがいいだろうね、今もっても分からない。でも今、笑っちゃってるんだからこれで正解だったかと思う。

「ばたばたして、ご家族にお知らせするのが遅れました。もう一歩も動いてほしくない状態なので」
「!!」

あー、歩かせたぞだいぶ。10日はポケモンちゃん、そしてさっき間違えて正面玄関つけて歩かせちゃった、昨日はチャリで病院だ。救急車事案だったのにしまった!!!と真っ青になる。

「これから先生からお話がありますので、廊下待合で。どこかに行かないでください」
「電話、ちょっと電話だけ」
「じゃあそこから外出て、そのあたりで」
「こ、この辺にいますので、声かけてください」

お剛母にだけはと思って電話をするも出ず。

「作務衣のぢねんさんのご家族のかたー」
「はい」
「先生にどっか行かせちゃだめだって、こっちです」
「は、はいー」
男性の声で
「作務衣のぢねんさんのご家族のかた」
「はい」

お剛右往左往。さっきまで座ってた廊下待合の人たちが急にのほほんと見えてきて(失礼)「皆のもの、これがホントに緊急というものだよ」と変な意識が芽生えたのは否定出来ない。これだからお剛は面倒なんだよと自分で思う。

先生はこれまた若さ爆発。眼光するどく、ちと怖め(第一印象)。しゃべり方がちょー若者。
いろいろ説明してくれるが、基本舞い上がってるので何を言ってるのかよく分からない。心筋梗塞で間違いない、手術してみて5%くらい違うことはあるが、まず間違いない。3日くらい前から自覚症状があったみたいだから、心臓の筋肉がだいぶ死んでる。手術のリスクもこれだけある(書類を見せる)が、それをもってしても手術をする価値はある。手術1時間半から2時間。ここにサイン。
「こういう手術なので…ご家族の方を呼んでください」
「!!…うーん、ご家族…ワタシくらいで、お互い兄弟姉妹はなく親戚もこちらにいませんし、ワタシの両親が山国にいるくらいで…主人の父は90過ぎてますし…うーぬ(要領を得ない)」
「…それでしたらおまかせします(苦笑)」
                     ・・・
「心筋梗塞、重いのでしょうか」
「心筋梗塞は重いですよ」
↑
最後の会話についての詳細は後述、この時点ではワタシは打ちのめされるのみ。
「よろしくお願いします」で、また廊下待合。

しばらくして件の看護師さん
「作務衣のぢねんさんのご家族の方ー」
「あ、はーい」
「ちょっとの時間ですけど、お会い出来ます、こちら」
ダッシュでむかうと、ぢねん君は身ぐるみはがされ布一枚かけられている状態。
「ぢねんちゃん…」
と声をかけると
「ごめんな」
と言ったきり、涙をにじませ絶句。唇がわななくだけで言葉が出ない。
こちらもこみあげてくるものがあり、二言三言がせいいっぱい。
「短くて申し訳ないですけど、ご家族の方はこれで」
1分あるかなしかの手術前。別室を案内されるワタシの背中に
「入院(ですかボク)?」
振り返って
「入院入院(に決まってるだろ)!」

…あとあと、「もし万が一があって、布きれ一枚マッパで「入院?」「入院入院!」が最後の会話だった」は…ないわー」と苦笑とともに憤慨することとなる。苦笑と憤慨で済んでよかったけれども。(つづく)

*長くなりました。長くなります。今回も 赤字 は心筋梗塞の前兆(もしくは前兆かも)と思われるものです。ただ「におい」と手先のしびれは、他のものに比べると個人的なものかもしれません。後者は過呼吸の症状(息苦しさによる)かと思ってたんだなワタシ。





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最終更新日  2016.09.28 15:57:11
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