ちょっと気ままなNYライフ

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2009年06月01日
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カテゴリ: 友人


私はすぐに彼がわかるだろうか。彼のHPではちょっと髪型が違うけど、おなじみの彼のまっすぐなまなざし。わかるはず。すぐにわかるはず。

そうだロビーじゃなくって、外に出てまってよう。車寄せ、大変だもんね。

と外に出かけた私の視線はまっすぐ正面を向いていた。

ところ横の視界に入ってきた男が私に声をかけてきた。

「T」

え? 

私はぎょっとした。

え?

Sクン? びっくり

え?

だってちょっとずんぐりむっくりした

背の低い (そんなに高くなかったよな~)

黒縁めがねをかけた (前はなかったのにーーお勉強しすぎ?)

散切り頭の (髪を後ろに結んでた彼のヘアースタイルしか覚えてない)

黒いヘアにちらほらと白いものがまじった (確か金髪に近い黒髪だったはず)

そんなオトコが私に声をかけてきたんだもの。

でもその声はやっぱりS君だ。

「変わってわからなかった」

「キミは変わらないよ。髪の色がちょっと赤くなったけど」

車は赤色のピックアップトラック。奇しくも「トワイライト」のべラちゃんと同じ。。

そして彼は一人じゃなくて女の子を連れていた。それも平凡な黒縁めがねのアジア系の女の子。日系には見えない。中国人?察するに今の彼女ね。

今だに結婚もしていない、子供もいないって言ってたけど、彼女は相変わらず確保なんだ。



彼は2年前にシアトルへ移ったとのこと。連れていた女の子は彼の大学の学生ではなくほかの学校でホームページのデザインを学んでいるベトナム系カナダ人とのことだ。
(いっしょの大学だったらスキャンダルものさ、とは彼の弁)

どうも一緒に住んでいるらしい。

私とS君ともう一人韓国に行っちゃったデビッドは(ここでは実名だしたりして)かつてオハイオで一緒に住んでたけど、デビッドは1ヶ月前もSクンのところに遊びに来て、また夏も来るらしい。

「へー、彼はあなたのこととっても愛してるのね」



「まあ、そんなもんさ。彼ももう40代だろ。いい年でまだのんきにブラブラしているよ」

まあ調子がいいし、計算高いデビッドのこと。ブラブラしたって世渡り上手だ。

それに比べてS君の着実さ。

彼女の前で気が引けるのにこともあろうに

「キミは二ーナ覚えてるかい?」

ときた。二ーナはS君の昔の彼女で、ふられたとたん怒りくるってS君の本やら、服を引き裂いた怖い女だ。彼女はまだアメリカにいるけど、もうデンマークに帰るだろうとのこと。

また別の彼女、べスちゃんはもう違う男と結婚してまだオハイオにいるらしいって
そんな情報どこでしいれるのかしら。

その後彼の平屋のヒッピーみたいな家にお邪魔する。
とたんに中から犬の声がワンワン。

「まるで犬舎だな」彼が苦笑する。

ムクイヌが2匹、そしてオレゴンに行ってる友人の柴犬(何回も「長崎に捨てられたシバイヌ」とかって言ってるがなんじゃそのストーリー?)を1匹預かっていた。
彼女は遠慮し、私とS君とで近くの公園に犬連れの散歩をすることになった。

私ー自慢じゃないけど、犬に首輪つけて散歩だなんて初めてーー初体験だわ~
だけどこのシバイヌ君。やたら木のところでオシッコしまくり。いちいち停まって歩調が乱れる。フー、犬の散歩って大変なのね。

Sクンの犬は元気に走り回りドッグランでは大暴れ。
↓S君と犬たち。シバイヌは前、人をかんだらしく、外で待機。
SCOTT.jpg
こうしてみると、これがあのーー私がオーランドブルーム似といったS君にはやっぱり思えない。。。。。。。。。。

「ねえー今度の彼女なぜ、アジア人なの?前は金髪ガールばっかりだったじゃない」

「そうだったな~。ちょっとテイスト変えたのさ」
にやりとして彼はほざいた。

いろいろな白人ガールとの経験を経て、ようやくアジア人に安らぎを見出したかな。
世界各国行った彼だけどセツルメントとしてシアトルを選んでもいいって言ってた。
少なくともホームタウンのテネシーには帰らないらしい。

そのあと、犬連れWELCOMEのコーヒーショップに行き彼との再会は終わる。
めがねをはずしてみた彼の瞳だけは、相変わらず昔と変わらない。真っ青なブルー。

こんな結末を想像しながらも、もしかしたら私と彼は12年ぶりの再会で劇的なことが起こるんじゃなんて幾分期待したことも事実なの。

オハイオでの彼と私はちょっと説明のつかない関係であったのだ。
あの時、私は彼が好きだった。たぶん彼も私のことは気にかけてくれた。2人でディスコにもいいった。彼の友人の家にも遊びにいった。

それなのにお互いにちがう人と付き合いだした。私にはE君がいたのに、二ーナと付き合いだした彼をシカトして、手紙をもらったっけ。

「T、なぜボクと口聞かないんだい?彼女のせい?」

そしてーーー

12年ぶりの再会。あーあ初恋ではないけど、ちょっとむなしかったかな。
でもやっぱり今の彼にはもう友情以上のものがない。
アノ頃の淡いときめきも感じない。

見かけで判断する私のいけない癖なのか。
(はっきりいえば、Pの方が背も高くかっこよく見える。性格はひねてるとこもあるけど)

こんな私よりも2廻りも若そうな、よく気のつくあの堅実そうな女の子。あんな子だったら彼も一緒に安住の地を見つけられるのかも。彼女と幸福になれるSクンを想像したい。

そう思いながら私はE君のお母さんの家に戻ったのであった。

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最終更新日  2009年06月01日 09時38分26秒 コメントを書く
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