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2004.12.01
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フジコ・へミングさんのコンサート に行ってきました。ただ今、朝の4時・・・コンサートの感動と今週土曜から遊びに来てくれる友達のプラン作成に熱中して、少しも眠くありません・・。

 休憩を挟んで後半の一曲目は、ラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ 』でした。お客さんも席に着いたばかりで、なんとなくソワソワした雰囲気の中、ピアノが奏でられました。最初のフレーズを聴いて、「この曲知っている・・」と思いました。ピアノと一緒に自分も演奏しているような錯覚になりました。いやいや・・私のピアノのレベルは黄色バイエルのアラベスクまでだから、とても弾けないし・・でも、なんで知っているんだろう・・。演奏を聴きながら、舞台の柱のレリーフを目で追い、どっかで私演奏している・・どこだろう・・と考えていました。

 今でこそ、せつないなぁ・・と思う曲ですが、思い出している私には子供の頃に抱いた「悲しい曲だなぁ・・」という思いが蘇りました。

 私は小学生のとき笛が好きでした。普通のソプラノ笛です。時間があれば、家で吹いていました。夜笛を吹くと蛇が出るよ~と親に言われ、ギリギリの時間まで吹いていました。確か小学校3年のときだったと思いますが、音楽の先生に呼ばれました。笛が好きなようだから、ちょっと早いけど、リコーダー部に入らないか・・と言われ、当時誰も使っていないアルト笛を練習するように言われました。4年になって私はスカウトされ(?)、リコーダー部に入り、アルト笛やバスなどを吹かせてもらいました。その年の7月に私は足の手術をし、3ヶ月程入院をしました。リハビリをして、歩けるってスバラシイ!と意気揚々と松葉杖で学校に通い始め、最初のクラブ活動の日でした。毎年秋に音大主催のコンクールがあるのですが、一歩入るとみんな真剣に練習をしていました。プランクはあるけど、大丈夫・・と私は自分の腕に変な自信を持っていました。自由曲が『亡き王女のためのバヴァーヌ』でした。私は人数が足りない・・というアルトの担当になったのですが、私には難しすぎる曲でした。その頃、なんとなく流して吹けるように部員はなっていたのですが、いつもお荷物は私。先輩は大丈夫・・入院していたんだから・・と言ってくれるものの、一人だけいた同じ学年の子はライバル心を持っていたのか、結構冷たかったですね(苦笑)。指が思うように次の音にいかなくて、苦労しているときなど、わざと指を隠して吹いたり・・。まぁ・・小学生なんでね・・。

 亡き・・どころ泣き泣きの曲でした。コンクールのときは、審査員の心象を良くするので、指の動きの綺麗な人を客席側に持ってくるんですね。それまでは、いつも客席側だったのに、この年のコンクールのときは、一番奥に座らされました。小学4年生ながら、自分が情けなくて悔しくて。

 退院して、算数の時間に垂直と平行がさっぱり分からなかったことよりも、このリコーダーのことが忘れられない思い出でした。そんな当時のことを思い出しながら、フジコさんの演奏を聴いていました。でも、不思議と9歳ながらに頑張ってた自分が可愛く思えましたよ。ふっ・・と懐かしむ目でフジコさんを見ていました。

 そういえば、曲を聴いて思い出すことといえば、好きだった人のことなど恋愛ごとばかり。その曲を街で耳にするたびに「あの人元気かしら・・」などと浸ってしまいます。聴いて小学生の頃を思い出すのは校歌と『亡き王女のためのパヴァーヌ 』くらいですね。もう戻れないけど、確実に今の自分の一部になっている思い出です。

 フジコさんはこの後、サンフランシスコでも公演の予定です。そちらにはお気に入り日記のyataminaさんが行かれるそうです。感想楽しみにしています!





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Last updated  2004.12.01 18:01:47 コメント(20) | コメントを書く
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