2002年08月30日
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 今日、読んだ本は 磯田和一『書斎曼陀羅』(東京創元社) です。
 ※あっ今日から本のタイトルに色を付けることにしました。マンガは 青 、本(マンガも本だけど)は 緑 ということで。

これは講談社の「IN★POCKET」に連載されていたもので、いろいろな作家さんたちの書斎をのぞいて主にイラストで紹介するという本です。うんうん、作家の書斎って覗いてみたいよねー。書斎の間取りとか、おいてある雑多なモノたちも紹介されていて、結構おもしろかった。「本と戦う人々」ってちょっと、いまいちなタイトルですが。

 これがほんとにまあ、どの人も凄いたくさん本を持ってるんだ。家中本であふれている。よく床が抜けないものです。

 中でも、すごいのは京極夏彦の書斎。…書斎っていうか、基地だろうこれは。ちいさーい本棚の本さえ読み終わらないで持て余しているワタシとしては、もう感心するしかありません。1万冊とか2万冊とかあるんだって。へたな図書館より多いんじゃない?
 ほんとにいろんな書斎があって、こういうルポものとしてはなかなか目の付け所が面白いと思います。


 でもこの本では、少しこすっからいというのか(適切な日本語がうかばない…)イヤな感じの文章で、げんなりしちゃうんですよね。
 たとえば、明石散人の書斎の回。(相手が辛辣な明石散人だというので)「ここで怖じ気づいては、連載も(中略)終わりになるだろうし、食い扶持減らしてなるものかとばかり、意を決して臨んだ
」とか書いちゃうんだよねー。食い扶持…なんかがっかりしちゃうんだよなー。そう、この人のルポは「仕事!」というのが文章の前面にでてるんだよね。(そりゃ、妹尾河童の「覗いた」シリーズと比べちゃいけないのかもしれないけどさ。河童さんの好奇心って、すごいよねー。)前述の『マザーグース…』でも「ガキの本でくってるやつら」とかいう言葉がでてくる。いやなことばで少し不愉快。
 もう一つの問題点は、変に敬語をつかうこと。文章中「氏は」「作家は」「~されている」が多用されていて、なんか鬱陶しい。確かに取材した相手に対する礼もあるとは思うけど、その前に読者の読みやすさとか考えて欲しいなぁ。

 ということで、欠点もあるんだけど、そんなのを吹き飛ばして書斎が面白いのでよしとしよう、そんな感じの本です。結局ルポは素材だぜ。でも、トータルでは、★★★☆☆というところかな。





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Last updated  2002年08月30日 23時15分43秒コメント(0) | コメントを書く


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