ここで特筆すべきは、やはり主演4人の演技力です。特にアカデミー助演女優賞を授賞しているジェーミー・リー・カーティスと前作以来の映画出演となるリンジー・ローハンは、まさに魂が入れ替わったとしか思えないほどのなりきり演技でした。大騒ぎが繰り返され、前作で重要な役割を果たしたブリトニー・スピアーズの「... Baby One More Time」も劇中で流れます。アメリカでは、今年の夏のヒット作品のトレンドは「懐かしさ」だそうです。ここでは、2000年代初頭には斬新だったCGを使ったテンポの良い演出が、懐かしさを感じさせます。「たっぷり笑えてちょっぴり泣ける」という良質なコメディ映画の教科書のような作品です。この映画等をきっかけに、コメディ映画というジャンルが、本格的に映画館に復活する日が来るといいですね。