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あるときの絵本のサイン会で、
5歳ぐらいの男の子が、
その机の端で頬杖を突いて、
僕の頭をじっと見だした、
そして、やおらこう言った、
「そんな頭をしているのは、
カワイイと言われたいからだろ」
えっ、と僕はその子を見て、
つかの間、言葉が出なかった、
図星だった。
その子が言ったカワイイには、
いろんな意味がある、
可愛い、かっこいい、きれい、似合ってる、
あるいはそれらをひっくるめた意味。
どれでも図星、
ひっくるめても図星だった。
「そのとおりだよ」
僕は大きくうなずいた、
その子がとても眩しく見えた、
直感力、素直さ、先入観のなさ、
差別観もなく、
想うがままの言葉を発する、
子どもが持っている珠玉のような、
感受性に学びながら、
大人は子供を育て、
伸ばしていければ、
素晴らしい、
ねばならぬ、という変な、
上から目線を排して。
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