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2002年10月17日
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所長から「作業終わっての帰りに事務所に来い!」。

膝を突き合わせるように座ると、声を潜めて「今度来た彼は ショベルには乗れんのかね?」「そうですね、ブルドーザー一筋ですから 乗れませんね。」「それにしては 仕事が出来ないんだよ、君が彼にショベルを教えて 彼をショベルに載せ、君がブルに乗ってくれんかね!」
「そりゃ無理です、1日か2日で出来る事じゃないし」
「じゃブルを教えてくれよ」「冗談でしょ、ベテランの先輩にそんな事出来ませんよ」
「じゃどうするんだよ!」
「君は あの山に登るのに なぜ彼が登れないんだ!」
「建設機械は 特にブルは技術と並行して勇気が要ります、ベテランは勇気を出さないのです。」
「家族を持つと危険な作業は避けようとしますからね」

「そりゃベテランが引くくらいですから危険ですね!」。
「君は人事のように言うんだな。」
「・・・・・」
「勇気を出すように言ってください、私もフォローしますから・」
この寒い地でショベルの暖かさはもう離さないぞ!って思いましたね。
翌朝 発破やの親方が呼ばれていました、少し登る勾配を緩やかにしていけ、との話 ブルが掘削しやすいように何日か余分に掛ってもしょうが無いということでやるようになったのです。
結果的には10日余分に掛ったのですが。
お陰で私はショベルのみとなったのですが、ある日原石の積み出しの為の大発破の後大石が多い為 小割発破を依頼し200個ほどの石にダイナマイトを仕掛けて割ってもらったのです。
ところが
100個ほど割れて後は不発だったのです 割れたほうの飛散した石が不発原石に覆い被さり不発のダイナマイトが撤去出来ないとの事、ショベルで選び出して欲しいというのです。
ショベルのバケットの爪先でダイナマイトの入った石を100個も探すという事は自殺行為です、導火線に鉄の爪先が触り擦ればいつ爆発するかわかりません、一個2個ではないのですから怖さ100倍、さすがの私も「できないよ!」

「こりゃ大変だ!マツどうかしてくれ、」
「どうにもなりませんよ。」
「安全第一の工事現場でしょ、私の方こそどうかしてください、と言いたいのです、勇気や技術の問題ではありませんよ」
1時間ほど沈黙が続いたのです。
「仕方ありません、やりますよ!」

エンジン全開で時速2kmの速さのショベル!エンジン3分の一回転 仕方なく前進してる、「あ~神様 お命だけはお助けくださ~い。」







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最終更新日  2002年10月18日 03時33分45秒
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