あいうえお道場/職業訓練編

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アリスは久しぶりにおぎーのさんに電話しました。すると、なんか頼りない声で「医者までいっしょに付き合ってくれ。」なんて懇願するのよ。秋葉原までなんていうので、とっさに今は用事があって行けないっていったわ。おぎーのさんは、「そうか、用事があるんじゃしょうがない。アリス、優しくしてくれ。」アリスは少し不憫に思って、このYOUちゃんそっくりのべしゃりで、甘い甘い調子で声をかけてあげた。おぎーのさんは、落ち着いたみたいで「よし、頑張ってアキバまでいってくるぞ!」って。でも、アリスはおぎーのさんと話もしたかったので、用事が終わったらまた電話ってことに。
3時頃、もう診察が終わったかとケータイに電話したらまだまだだって、だから7時にお店の前でアポとったの。おぎーのさんは診察を終えてから、パソコンを買いに電気街へいったんですって。
おぎーのさんは、静かなバーがあるからといって連れられていくと、その店はバーテンダー知ってるのよ。一度顔を叩かれたことがあるので、本当は嫌だったけれど、でもおぎーのさんが好きな店だっていうので、従ったわ。いわゆるカフェバーでオシャレなムードでカクテルなんかを飲みながら、隣のおでん屋から出前を取るという落差を楽しみたかったらしいの。気取った女が髪を掻き揚げながらじぶんに酔ってるそばで、おでん種の入った鍋がどんと、テーブルの中央に置かれて、湯気がムンムン立ちのぼるおでんをふーふーと食べるというのが、彼の屈折したおしゃれだったの。あたしは、このバーと隣のおでんやが同じ経営者だから、こんな演出もできるのだと知っていたけれど、おぎーのさんにお付き合いして、バクダンやらすじやらを食べたのよ。関西風のダシだったけどおいしかった。おぎーのさんは、チンザノドライをずっと飲んでたわ。チンザノとおでんがマッチすると、じぶんが大きな発見をしたみたいに悦に浸ってました。チンザノロッソとチンザノドライを混ぜるとチンチンというカクテルになると、薀蓄をいってました。でふたりでチンチン(イタリア語で乾杯!)したの。アリスは話したいことがあったのよ。まず、いままで勤めていたヘルスは半分辞めたようになっていて、社長は隣の●●市に新しいヘルスを作るらしくて、それまでは、顧客だけをときどきお店でとって、あと、下のフロアの中国人ホステスのスナックにお客を誘うくらいが、いまのシノギだということ。おぎーのさんは、なんかよくわかってなかったけれど「とにかく、俺は営業的にターゲットになってるんだろ。」ってことは理解していたわ。スナックにいくのはべつに強制じゃなくて、どうせどこかの飲み屋にいくなら、アリスの知ったところにという意味合いだったのよ。営業といわれればそうかもしれないけれど、そうでもないのよ。無理に誘ったといえばそうかもしれないけれど、そうでもないのよ。だって、アリスはじぶんは、おやじ(ホントの父親)の住んでいるこの町に出てきて一緒に住んでて、おやじさんは、厳しい親で、そのウチにはアタシは好きじゃない継母がいるとか、継母はアタシの仕事のことを知っているとか、アタシのおかあさんは、アタシが8歳の時に男を作って蒸発してそれから、手紙ひとつ寄越さないとか、おやじさんが今の継母と一緒になったのもそういう母のことがあるからで、あの人は元来そんな人じゃない。浮気なんかぜんぜんしないドカチン業界の人だとか、アタシが悪い男にお金を騙されていいかげん辛い思いをしてもやめられないとか、フツウに男の人を好きになれないのは、母親のことがあってアリスはその子供だから同じようなことをするかもしれないと思ってしまうとか、27歳になって人生の設計がなんにもないことを考えるとすごく不安だとか、おぎーのさんはアタシを綺麗だとかいいコだとかいってくれるのはうれしいけど、アタシは素直に喜べなくておぎーのさんは、じぶんのことを東南アジアの女にしかモテないといってるけど、そんなことはぜんぜんなくて、こうしてアリスなんかと指しで飲んでるような人じゃない、もっと上の女とつきあっても全然おかしくないから、自信を持ちなさいとか、でも、こうやっておぎーのさんみたいなマジメな人に優しくされるのはうれしいとか、でも、なんか裏切っているような気もするのだけれど、それは口に出しては言えなかった。営業なんて気持ちはさらさらなくて、そんなことをアリスはおぎーのさんに伝えたかったので、お誘いしたのよ。そして何より鬱で苦しいという、おぎーのさんに少しでも元気になってもらいたいとおもっていたのよ。
おぎーのさんは今朝、急に落ち着きがなくなってしまった困ったと言ってたけれど特にそんなこともなかったわ。中国人のいる店でホントはもっとアリスの秘密を聞いて欲しかったのだけど、女の子が接客でついちゃってしゃべられなかった。まさか、女のコがつくなんて。1時間3千円だけってアリスがいったのが嘘になっちゃったじゃない。次の日はきちんとお礼の電話をかけました。おぎーのさんは、ぜんぜん気にしてなくて「昨日はどうもありがとう。」って言ってくれた。
お店をでると、おぎーのさんのおフランスクルマがちょうどおまわりに駐禁とられたところで、『これ、おたくのクルマ?そこの交番まで出頭してくれないかな。』なんて出し抜けに言われちゃって、酔いも醒めちゃったけれど、このまま交番にはいけないなあ、っておぎーのさんはつぶやいて、そのままオウチにクルマを走らせて帰ってしまいました。





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最終更新日  2002年04月20日 03時35分12秒
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