不登校・ひきこもり・ニートを考える

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虐待の後遺症


全国の児童相談所で04年度に処理した児童虐待の相談件数が、前年度を24%上回る3万2979件に達したという発表が、05年6月20日の報道にありました。

この数字は、統計を取りはじめた90年の約30倍ということで、虐待が深刻であることが、浮き彫りになっています。


この約30倍という数字は、この15年で虐待という問題を、世間が知るようになったというもので、この15年で、世の親が凶暴になってきたというわけではないと、わたしは思っています。


つまり、児童相談所に相談や通報する人が、それだけ増えたということではないかということですね。

それまでは、家庭の問題は家庭内に隠蔽(いんぺい)する。他人の家庭の問題は、口出ししなかったというだけの話しではなかったかと考えているのですよ。


さらに、全国の児童相談所で、




非行相談を受け付けた子どもの30%が虐待を受けた経験を持ち、8割以上が何らかの心理的な問題を抱えていること。



約半数は育つ途中に、親の離婚や、施設に保護されるなど養育者が代わり、親や家族との愛着関係を絶たれる経験をしていたとのことです.


調査結果によると、児童相談所で非行相談を受けた中で、30%の子どもは親などから虐待を受けていたといいます。



虐待の内容は、


身体的虐待、78%


ネグレクト(養育放棄)、73%、


心理的虐待、50%


性的虐待、32%




さらに、非行相談を受けた子どもの”心”に、何らかの問題があるというのは


83%!



その内容は、


衝動性、攻撃性が高い、33%


自己中心的、協調性がない、26%


人間関係がとりにくい、24%


劣等感、自信喪失、23%


不登校、15%








ここで念のために注意しておかないといけないのは、“心”に問題のある子どもイコール、虐待の結果ではないということ!!







ここを注意しておかないと、とんでもない誤解や差別が生まれることになります。

充分にご注意を!!





ちなみに、児童相談所に相談があるというケースの7割は、14歳未満ということです。

14歳以上になると、児童相談所ではなく、警察が対応するためですが、もし14歳以上も非行少年も含めて調査をすると、もっと悲惨な結果を生むことになるのでしょう。



家庭というのは一種の密室であり、虐待が表に出るというのは、氷山の一角にしかすぎないというのも、おそらく事実でしょう。



虐待をする親の中には、


「これは虐待では、ありません。”しつけ“です。我が家の教育方針に口出ししないでほしい」


と、思っている親も多くいます。


『不登校・ひきこもり・ニート』の裏側に、虐待が隠されていることも少なくありません。

また、虐待には、必要以上に親が子どもに干渉しすぎるという ”優しい虐待” もあります。


暴力を体罰とカン違いしている親。体罰ではなく、言葉で子どもに暴力をふるっている親は、少なくないのではないでしょうか?


今回の調査で、虐待の後遺症がいかにひどい結果を生むかが、明らかになりました。

昨今、話題になっている親子殺人、兄弟殺人の裏側も、虐待の後遺症であるやもしれません。


親も子も、教育福祉関係者だけではなく、社会全体が虐待というものがいかに不幸をもたらすのかを、もっとよく考えるべきだと思います。


いやマジで。


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