不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

フリーターで悪いか! [ フリーター ]


不登校・ひきこもり・ニートの人たちは、人間関係を構築するのが苦手の人も多く、そのため仕事に対して、尻込みをしてしまうことが少なくありません。

そこで、まずアルバイトから仕事や社会に慣れていくということになるんですけど、そうすると、時々こんなことをいう人がいます。





「フリーターじゃダメだよ」





ついつい、こういうことを言ってしまうのは、最大の支援者であるはずの親御さんや、恩師に当たる人だったりするのですけどね。(笑)
当人に期待するあまり、このようなことを言ってしまうのも、無理からぬことなのかも知れません。


そこで、ヘソ曲がりのわたしとしては、あえてフリーターを応援しちゃおうと思います。(笑)





実のところ、日本経済というのはフリーターで成り立っているという一面があります。
その数、400万人以上!

わたしたちが毎日利用する


スーパー。

コンビニ。

ガソリンスタンド。

飲食店。

ガードマン。



こういった仕事に従事する人のほとんどが、正社員ではなく、アルバイトです。
この人たちが、ある日突然いなくなってしまったら……

その日から、日本社会は機能しなくなってしまいます。

ではこの人たちが、全員正社員になったら……

企業がアルバイトを雇うのは、その賃金の安さや、保険・年金・ボーナス等の負担がないからなんですが、正社員になるとそれを支払わないといけなくなる。

それでなくても、不況でヒーヒーいっている企業はバタバタと倒産し、完全失業率はうなぎのぼり! 最終的には、やっぱり日本経済は破綻しちゃうんですね。

それにフリーターとはいえ、税金は支払っています。
働いた場合、給料から源泉徴収されている場合も多く、買い物をした場合、消費税を支払っているのですから、ちゃんと日本経済にも行政にも貢献しているわけです。


つまりフリーターや、パートタイムで働いている人がいるからこそ、わたし達は毎日を快適に過ごせているということになります。





フリーターというのは、当然正社員に比べると社会的地位と、賃金が安いわけです。
また、30歳、40歳と歳を重ねていくに従い、将来に対する不安が増すという現実が最大のデメリット!

そして何といってもフリーターは不安定!

企業は、低賃金で、いつでも雇用を打ち切れるからアルバイトやパートを雇うわけですから、いつ仕事をクビになってもおかしくないんです。


次にメリットとしては、正社員と違い、責任の重い仕事につかなくてもいいわけですから、その分プレッシャーを感じなくてもすみます。

すぐにクビになる可能性があるのですが、逆にいえば、いろいろなアルバイトをすることによって、いくつかの仕事を経験することができるということでもあります。

不登校・ひきこもり・ニートの人は、社会経験が少ないということも多いため、アルバイトはいい社会練習になります。

1日に長く働くということにストレスを感じる人は、無理をせず短時間のアルバイトを探して、慣れていくことができます。

最初はリハビリ、練習のつもりで、少しずつやっていけば社会参加になり、多くの仕事は、人の為になるものですから、それだけでも大きな意義があります。





フリーター最大のデメリットは、収入の低さと不安定さ。

UFJ総研調べによると、生涯賃金では、正社員は2億1,500万円に対して、一生フリーターだと5200万円と、約4倍の違いが出ています。
ボーナスもなく、社会保障、年金受取額にも、相当な開きがあるのが現実。

で、あるとしたら、まずアルバイトで稼ぎながら職業訓練をし、それから正社員を目指すというのが、不登校・ひきこもり・ニートの人にオススメなやり方と言えそうです。

わたし個人の意見でいえば、小学生高学年や中学生くらいからアルバイトを認めて、働く意味と楽しみを知っておいた方がいいと思っているんですよ。

高校や大学を卒業するまで、一切働いたことがなくて、いざ就職というときに、学校生活とのあまりのギャップのため、挫折してしまうという例が結構多いんです。

一方、正社員だからといっても、それが安定しているかというと、倒産、リストラと先のことはわからない。

だからこそ、いろいろとやってみていいんじゃないかって思いますよ。

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