先日 ある個展の活け込みをさせていただきました。
最初にお話をいただいた時は、
滅相もない!と 辞退申し上げようと思いましたが
作品の邪魔をせず テンコ盛りなお花でなければ良いという
寛大な条件で お引き受けすることに。
わお ![]()
さっそく個展会場をイメージの上
好みの木の枝やお花を選ぶ作業を開始して興奮モード・・・
実は、枝もの 葉もの 蔓や実のついた植物には
素晴らしいラインと形状を持つものも多く
姿の良い子を手にすると ドキドキしてしまったりする私です。
素敵な機会をいただいて 嬉しい限り![]()
ちなみに この油絵とステンドグラスの個展を開かれた先生は
80代のご高齢とのことで 絶対に粗相のないように! と
かなりの緊張モードで出かけました。
当然のように 眼光鋭く 気難しい芸術家をイメージしていたのですが・・
実際のところは
少女のように可憐な方だったのでした。![]()
いるんですよねぇ・・こんな方。
期待を見事に裏切られた嬉しさに いつもの調子に戻って
図々しく作品を拝見させていただきました。![]()
4部作として描かれた ひと際美しく大きな油絵に
天昇や憧れ、渇望・・・などの題名がついています。
この絵に表現されているのは
心象風景として いつもご自身の中に持っていらっしゃる映像なのでしょうか
と お伺いしますと
汚いこと辛いことの溢れ返る現実から
早く脱したくていつも飛んで飛んで、と言うのに駄目なの。
こんなこと人に話したことがないのに あなたに聞いてもらうなんて
ごめんなさいね・・・
と 目を潤ませておっしゃいます。
初対面の私に このような深いところをお話しくださる
この女性の無垢な心に 言葉も見つかりません。
やっとの思いで
とても美しい空間ですね。私も憧れます。とお答えしましたが
その純粋さから人一倍苦しみ、
その豊かな感受性ゆえに 人一倍痛い想いもされてきたことを察すると
エゴの世界が このような女性を必要とする皮肉を思わずにはいられません。
しかも激動の昭和
この80数年もの長きを生きることの凄さとと言ったら・・・
この日は満月。
内なる想いが 顔を出したのかも・・・
涙をぬぐうこの女性の姿を思い出すたびに
ありがとう。
訳もなく そんな気持ちになるのでした。
人は成熟とともに 若くなる
Hermann Hesse
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