桐まみれの日々 by さきさん

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さきさん1850

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2008年06月08日
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 毎週日曜日のお楽しみは、午後のひと時をすったもんだで大もめにもめるたかじんのそこまで言って委員会。今日、一番印象に残ったのは、若者の就職環境がひどい状況が、プロレタリア文学の作家小林多喜二の「蟹工船」に共感を呼び、20万部以上も売れていると言う話題。

 現に、求人はあるのに、応募者がいない。応募した人が面接に来ない、などの事実は語られて間がある。蟹工船で働いていた人たちは、そこでしか仕事が出来ないから、そこで働いていたわけで、選択の自由なんて無かった。だから、権力に対して力を合わせて立ち上がろうとしたわけだ。現代は、そこまでの困窮した状況が無いし、これは政治とか社会とかにうまい具合に操作されてそうなったのかもしれないけれど、若者は「団結」が苦手なのである。十把ひとからげに「若者」とくくってしまうのは余りに乱暴だが、安定した企業に正式採用されても、僅か数ヶ月で退職してしまう者が少なくないと聞くに付け、少し前の宮崎県知事の徴兵制発言が、何か深いことを指しているのではないだろうかと思えてくるのである。

 考えてみれば、若者の就職環境が余りに悪いと、声を大にして訴えているのは、若者本人達ではなく、それを第三者として眺めているNPOで会ったりする。
 結局、バイタリティの欠如が、現状を生み出しているのではないだろうか。番組コメンテイターの面々も口々に「本気で働く気があるのか?」と言ったが、彼らには、現在の地位を築き上げた自らの履歴に基づいて、その発言に至っているのだ。
 ただ、彼らはその努力が実ったから、現在があるのだが、ひょっとして同じ経歴を辿りながら違う現在を生きていたらどうだろう。人がどれだけ頑張っているかなんて、そもそも、結果から判断されるだけなのかもしれない。だから、どんなに頑張っても結果の出ないがんばりは頑張ったうちには入れて貰えないのだろう。それも判る気がする。
 そうなると、どういう結果が待っているか分からないのだから、頑張るなんてバカらしい、と思うのも人情で、それが若者のバイタリティを削いでいる理由の一つだと言われれば納得せざるを得ない。
 けれど、結果がどうなるのかは誰も知らないことで、それでも頑張って結果を残し、這い上がっていく人もいるわけだ。そこに欠かせないのが「戦略」と言うか、「ヴィジョン」と言うもののような気がする。こういう結果に向かって活動するのだと、はっきりしたものを持っていれば、きっと、逆境にも耐えることが出来るだろうし、どう頑張ればよいのかが見えてくるだろう。だから、将来展望を持つと言うことが、一つのバイタリティの源となると考えられる。けれど、この恵まれた社会で、手を伸ばせばすぐに欲しいものが手に入る現状の中、特に頑張らなくても・・・と言うところへ行き着いてしまうのも肯ける。
 とは言え、恵まれた環境に甘んじることなく、私は一体どこに向かって頑張っているのか、日々、ヴィジョンを明確にしつつ、戦略に則って、前進したいと思う。






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最終更新日  2008年06月08日 18時51分18秒
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