桐まみれの日々 by さきさん

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さきさん1850

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2010年08月22日
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テーマ: ニュース(95830)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 御存知の通り、私の天敵は「蛾」である。蝶々も得意ではないが、高校の恩師が英語の教師でありながら蝶々研究の第一人者であることの絡みから、「蛾」と蝶々の私の中での位置づけは大いに違っている。恩師は、蛾も蝶々も大差はないとおっしゃるが、私の中では違う。

 さて、そんな私が、このところ誰も居ない工場で夜なべ仕事をしていると、ちょいちょい出て来る悪いやつが居る。それが「蛾」である。
 どこからともなく現れて、頭上の蛍光灯にもぶれついた埃をハラハラと落とすのである。手元に落ちてきた埃が、一体何を表しているのかは、キャリアの長い私なので即座に理解でき、そこからが恐ろしい戦いとなる。と言うか、ひたすら逃亡あるのみである。仕事なんかその時点で終わっている。終了だ。やつがどこに身を潜めるかを見届けることは、大いに重要であるが、それが遂行される頻度はきわめて低い。やつはまるで忍者のように飛び回り、ふいと姿を消すのである。

 10時の休憩に夫が珍しく笑顔で語りかけた。
「お前の大好きなやつが、軽トラの運転席のドアのすぐ後ろのところにくっ付いとったで。」
 それですべてを悟る。恐る恐る現場へ向かい、軽トラ正面から運転席の方へ回りこんで視線をその辺りへ滑らせる。

居た

 それは紛れもなくやや細めの45度ほど広かった羽に独特の柄を持つスズメ蛾である。体長は約5センチ。私の中では大型である。足がすくんで大声が湧き出してきた。

ぎゃぁ~~~~~~っ!

 家を出るときにすでにそこにいたらしいが、700mばかりの道のりをやつは乗り越え、そこに居座り続けたのである。



 ここで、思い返すと、夫から軽トラに付いて来たスズメ蛾の話を聞く前に私は、軽トラに放置していた携帯を取りに軽トラへ行き、ロックしてある助手席のドアを避け、確か、運転席のドアを開けて上半身を入れて、ボックスに入っていた携帯を取って行ったような・・・・・。こんなこと知っていたら、絶対にそれは無理だった。

知らぬが仏

 こう言うことを表す諺なんだな。





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最終更新日  2010年08月28日 11時18分40秒
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