桐まみれの日々 by さきさん

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さきさん1850

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2012年06月22日
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テーマ: 息子kun(173)
 そもそも、彼が大阪の学校を選んだのは、そこが心から愛するaikoねえさんの生まれ育った町であり、彼女が本拠地を東京に移した今も、そこには彼女の愛する家族が暮らしているという理由からだった。

 娘が広島で仕事に就き、帰郷もままならなくなってからのこと、私は彼と二人、青春18切符で大阪へ旅をした。確か、吉本新喜劇を観たが、それは彼にとって単なるオマケだった。

 彼の目的は、大阪へ行き、aiko姉さんの お父さんが営むBAR の所在を確認し、あわよくば入店してコンタクトを取ることであった。

 当時、彼はaikoねえさん代表的な楽曲の一つのタイトルにもなっている 阪急宝塚線の三国駅 をaikoねえさんがかつてしばしば利用していたことと、お父さんの店は「茨木」にあるという情報を得ていた。そこで、この大阪旅行で吉本新喜劇の開場までに、阪急電車に乗り三国駅と茨木駅を訪ねたかったのである。

 私は、きつかったのと、そこまでの興味がなかったのとで、お店の探索に行った彼を駅で待っていた。帰ってきた彼は情報が違っていたと落胆していたが、大阪への強い憧れは、その失敗によりさらに強められた様子だった。後に明らかになるが、お父さんのお店は、茨木などではなく、梅田界隈に存在していたのである。

 かくして、大阪に移り住んだ彼は、 当初の5月病 をアルバイトに就く事により克服し、大阪の町の探索も開始した。そして、恋焦がれるaikoねえさんのお父さんのお店にも、ついに辿り着いたのである。



 先週末には、名古屋から店を訪ねた30代のサラリーマンの男性と、aiko談義に花を咲かせたそうな。しっかりしていると喜ぶべきなのか、学生としての自覚に欠けると嘆くべきなのか。店を見つけた日、喜び勇んで「これからは水曜と金曜に行こうと思う」という息子に、「月一くらいのご褒美したら?」と進言するくらいしかなす術のない母であった。





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最終更新日  2012年06月22日 19時44分41秒
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