
東京大がカモスタットの新型コロナに対する臨床研究を計画
ドイツ研究者がCell誌に報告した小野薬の慢性膵炎治療薬
(2020.03.17 08:00)
橋本宗明
ドイツ霊長類センターなどの研究班は3月上旬、新型コロナウイルスの細胞への侵入機構について細胞株を用いてin vitroで実験した結果を、ライフサイエンスの学術誌「Cell」に論文投稿した。この研究論文では、カモスタットメシル酸塩が、新型コロナウイルスのヒト細胞への感染を妨げることを培養細胞などを使った実験で確認したと報告している。こうした研究に基づいて、東京大学医学系研究科では新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)に対するカモスタットの臨床研究を計画している。
Cell誌の論文では、新型コロナウイルスがヒトの細胞に感染する際に、細胞の膜上にあるACE2と呼ばれる受容体たんぱく質に結合した後、やはり細胞膜上にあるセリンプロテアーゼと呼ばれる酵素の1種であるTMPRSS2を利用して細胞内に侵入していることが報告されている。カモスタットはTMPRSS2を妨げる働きを持つことが知られており、重症呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の原因となるコロナウイルスの感染を妨げることは、実験室レベルではこれまでにも報告されてきた。 今回の論文ではカモスタットが、新型コロナウイルスやSARSウイルスがヒト細胞への感染を妨げることを報告している 。
カモスタットはたんぱく質分解酵素の働きを妨げる作用を持つ薬で、小野薬品工業が創出し、1985年に 「フオイパン錠」 の名称で発売した。既に物質特許は切れており、国内で多数の後発品メーカーが同じ成分の薬を販売している。
今回の論文によると、現在、医薬品として使われているよりもかなり多くの量を投与しなければ、感染を防ぐ効果は得られなさそうだ。一方で、2016年に別の研究グループがマウスを使った動物実験によって、カモスタットがSARSウイルスの感染を妨げることを報告している。このときマウスには30mg/kgが1日2回投与された。マウス30mg/kgを対表面積でヒト等価用量に換算すると約150mgの1日2回投与で効果が得られる計算になる。 カモスタットは慢性膵炎に対しては、1回200mgを1日3回投与されている。つまり、慢性膵炎に対して長年使われてきたのと同じ量で新型コロナウイルスに対する効果が得られる可能性があるのだ。
もちろんカモスタットは肺炎などに対する適応では承認されていない ので、実用化に向けては重症肺炎などの患者を対象にする臨床研究で、安全性や有効性を確認する必要がある。ただ、カモスタットは日本と韓国でしか承認されていないので、それ以外の国で開発するには当局から動物実験などのデータを求められる可能性がある。従って、日本で使われている薬を用いて日本で臨床研究を行い、その安全性や有効性を検証するというのが、最もスピーディーな実用化への道といえそうだ。
この論文について小野薬品は、「論文で効果があったのは臨床で使っているよりもかなり多い量なので、うちでは積極的には検討していない。しかるべき機関から協力要請があれば前向きに対応するが、今のところは要請はない」(広報)としている。
ただ、アカデミアの中には期待を示す声もある。大分大学医学部付属病院臨床薬理センターの上村尚人センター長は、「どのぐらいの量で効果が得られるのかは十分に検討する必要があるが、既存薬の転用で有効なら早期の実用化が期待できる」と話す。また、東京大医科学系研究科が同薬の臨床研究を検討しているもようだ。
既に国内で承認、流通している医薬品で、新型コロナウイルスによる肺炎への効果が期待される薬としては、アッヴィの抗HIV薬である「カレトラ」(一般名ロピナビル・リトナビル)や、帝人ファーマが販売している気管支ぜんそく治療薬「オルベスコ」(同シクレソニド)などもある。シクレソニドは、神奈川県の県立病院が新型コロナウイルスによる肺炎患者3人に投与し、3人とも改善したと報告している。帝人ファーマは3月10日に、厚生労働省からの要請を受けて、同製剤を2万本確保し、臨床研究などに供給すると発表した。 なお抗インフルエンザ薬の「アビガン」(ファビピラビル)も新型コロナウイルスに対する効果が期待されているが、アビガンの承認は備蓄用であり、臨床現場で広く使われた経験は無い。
いずれにしても、既存薬からの転用で、新型コロナウイルスへの対抗手段がよりスピーディーに見つかることに期待したい 。

急性膵炎(すいえん)の治療薬として国内で長年使われてきた 点滴薬剤「ナファモスタット(商品名フサン)」 が新型コロナウイルスの感染を阻止する可能性があると、東京大医科学研究所の井上純一郎教授らが18日発表した。人の細胞への感染を模擬した実験の成果で、国立国際医療研究センターなどと近く臨床研究を始める方針。
井上教授は「肺炎などの症状を抑えられると期待している。医療関係者は感染予防にも使えるのではないか」と話した。
国内で使われる急性膵炎治療薬には口から飲む錠剤「カモスタット(同フオイパン)」もあり、ドイツ霊長類センターなどの研究チームが今月、感染阻止作用がある可能性を米科学誌セルで指摘していた。ナファモスタットはカモスタットに比べ、約10分の1の濃度で効くという。カモスタットはウイルスの増殖を防ぐ薬と併用する使い方が考えられる。 (C)時事通信社
(2020/03/18 16:22)



新型コロナウイルスの「収束」を連日アピールしている中国で、感染には「血液型」も関係しているのではとする研究チームが登場しました。
中国で、驚きの調査結果が発表されました。武漢の感染していない3694人の血液型を調べたところ、O型が34%と最も高く、武漢の感染者1775人では、A型が38%と高かったといいます 。つまり、 血液型がA型の人は感染リスクが比較的高く、逆にO型の人は比較的低いというのです 。
イタリアなど、海外に医療チームを派遣し、自らの経験をもとにアドバイスしているという中国。18日、日本にも中国から80万枚のマスクが届いています。箱には日中両国の国旗と励ましの漢詩も書かれています。
そんな中国でアピールされているのが感染の収束。武漢に派遣されていた医療従事者たちの撤収が連日、報じられています。
そんな中国にとって今回のウイルスを「武漢ウイルス」や「中国ウイルス」と呼ぶアメリカは目の上のこぶ。米中がバチバチです。トランプ大統領もツイッターで「中国ウイルス」という言葉を使いました。
中国外務省報道官:「アメリカ側は直ちに過ちを正し、中国に対する理由なき非難をやめるべきだ」
しかし、トランプ大統領、この抗議の後も中国ウイルスと言い続けています。中国側はワシントン・ポストなど3つのアメリカメディアの記者に記者証の返還を求めると発表。アメリカが中国の国営メディアを中国共産党の宣伝機関と認定し、制限を設けたことへの報復です。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2020
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 この項目では、2019年11月に発生したコロナウイルスによる疾患(COVID-19)について説明しています。 ウイルス(SARS-CoV-2)については「 2019新型コロナウイルス 」をご覧ください。
流行事態については「 新型コロナウイルス感染症の流行 (2019年-) 」をご覧ください。
各国・各地域の具体的な流行状況については「 国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況 」をご覧ください。
日本の流行状況については「 日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況 」をご覧ください。
2019新型コロナウイルスによる急性呼吸器疾患(2019しんがたコロナウイルスによるきゅうせいこきゅうきしっかん、英: Coronavirus disease 2019, COVID-19[1])は、2019新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によって発症するウイルス性呼吸器疾患である。「新型コロナウイルス感染症」や「新型肺炎」、「武漢肺炎」などとも呼ばれる。2019年11月、中国武漢市で初めて検出され新興感染症となり、以降世界各地で感染が拡大(パンデミック)している。 以下 本文にて


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