
この春発見されたネオワイズ彗星(すいせい)を、加世田サイエンスクラブの宇都文昭さん(72)=鹿児島市上荒田町=が17日、南さつま市加世田小湊で撮影した。宇都さんによると、これまで南半球でしか観測できなかったが、7月に入り北半球で見えるようになったという。
午後8時半すぎ、北西の方向で確認した。夜空で尾を引く彗星と海上できらめく漁船のかがり火、という幻想的な光景。「天気が良ければ双眼鏡を使わなくても分かる。久々に肉眼で彗星を見られて感動した」と話す。
観測に適した時間帯は午後8時半~9時半ごろ。北斗七星の真下あたりを探すといい、という。次第に太陽から遠ざかり暗くなるため、見られるのは7月終わりごろまで。ネオワイズ彗星は米の赤外線探査衛星「ネオワイズ」により3月27日に発見された。
NEOWISE彗星 (C/2020 F3) は、赤外線観測衛星NEOWISEによって2020年に発見された長周期彗星である[1][2]。NEOWISE彗星という名称のついた彗星は複数発見されているため、明確な区別のために以下、本文では「C/2020 F3」と呼称する。日本国内ではネオワイズ彗星と表記されることが多い[4][5][6]。
発見と特性[編集]
C/2020 F3は2020年3月27日、アメリカ航空宇宙局(NASA)が2009年に打ち上げた赤外線観測衛星NEOWISEによる観測から発見された[2][5]。C/2020 F3は軌道離心率が1(1だと放物線軌道、それを超えると双曲線軌道になる)に非常に近い極めて潰れた楕円軌道で太陽を公転しており[1][2]、オールトの雲から飛来してきた天体とされている[7]。極めて極端な楕円軌道を公転しているため、近日点では水星よりも内側の太陽から約0.29 au(約4400万 km)まで接近するが、遠日点では715.26 au(約1070億 km)まで遠ざかる。黄道面に対する軌道傾斜角は約129度に達する[1]。
太陽系内部へ飛来する前の公転周期は4,300年であったが、2020年の太陽系の内部への接近により現在では6,800年程度まで長くなっている[7]。次に近日点を通過するのは8786年頃になるとされている[7][8]。
NEOWISEによって撮影された赤外線画像からは、C/2020 F3の核の直径は約5 kmほどと推定されている[3]。これはエンケ彗星(4.8 km)や百武彗星(4.2 km)の核の直径よりも大きく、この程度の規模の核を持つ彗星は大抵が短周期彗星である[9]。赤外線画像と可視光線によるデータを組み合わせた結果、核は煤けた暗い粒子によって覆われているとみられている[3]。




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