レビー小体型認知症介護日記

レビー小体型認知症介護日記

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2005.04.15
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カテゴリ: 介護
┌─────────────────────────────────┐
│○o○                              │
│o○          ムッチー看護婦の             │
│○                               ○│
│        ~ 徒 然 な る ま ま に ~      ○o│
│                              ○o○│
└─────────────────────────────────┘
                             2005.4.6

            。o○最終回号○o。



体の悲鳴がすぐにわかる人、そうでない人、

いろいろな人がいる。

多くの人は、体の悲鳴をわからず、

その時々に流されているにちがいない。



そういう私も明らかに後者のタイプだった。

からだの悲鳴が聞こえず、

いつも(がんばろう!大丈夫!!)と気持ちが優先し、

いろいろなことを行い、生きてきた。

結果、病気になり、初めて自分と対面し、

体の不可逆的変化、疾患の前で、私は患者という立場になった。



キュープラーロスの「死の瞬間」という本にも書かれているように、





最初「私が・・・!?」と衝撃を受け、

「そんなはずはない!」と否認する。

そして間違いでないことがわかると「そんなバカな!」と怒り、

次に「もしあの時、ああしてたら・・ああ、しなかったから」と、

心のうちで取引きをする。



「受け入れるしかない」のだと受容する。

そして、「こうして行こう」と、やがて希望を持つのだ。

こういった心の葛藤を通過していくのだが、

私も少なからずそのことは、経験することが出来た。



病気は、患者に気づきをもたらすためのサインともいう。

サインを見逃さず、病気が治ればそれが一番だと思う。

私は、自分の生活を振り返り、食事を振り返り、休養を振り返り、

何一つ体に思いやりの気持ちを持っていなかったこと、

行動していなかったことに気がついた。



患者となった私は、私なりにどうすればよいかを考え、

今までの生活を改めることにした。

病気を自分を見直す機会と捉えることにしたのだ。



厳しい環境下の救急センターでの仕事は、

ある意味やり甲斐のある仕事ではあったが、体を酷使した。

三交代勤務の「日勤深夜入り」などは、

日中働いたその夜中に、また次の勤務として出て行き、

クタクタになって働き、体に相当負担をかけていた。



だから、三交代勤務のない職場に配置換えを希望し、夜眠る生活に切り替えた。

食事は、インスタント食品を含む食品添加物のものをなるべく避け、

手作りの栄養価の高いもの、野菜をきちんと採り、

体を温める食品を採るように心がけた。

睡眠を考えて、コーヒー好きの私だったが、飲む回数を減らし、

夕方以降のカフェインは断つようにした。



心と体はつながっているという。

体が病むということは、私の心はどうなのだろう。

救急で仕事をする中で、

責任の重圧で押し殺してきた私の思いを、

開放してあげることが必要だった。

私はさまざまに生活を変えた。


病気は、悪者ではない。

病気になった原因が必ずあり、病気は、医者や薬が治すものではない。

「病気を治す」という自分の「意思」が強く必要であり(=諦めないこと)、

それは自分自身が治すものである。

医者や薬はその手助けにしか過ぎない。



その甲斐あって体は少しずつ良くなっていったのだが、

いつしか体をいたわることを忘れ始めた頃、

今まで出なかった症状が新たに出現した。

・・・・・。

こんなに一所懸命してきたつもりなのに、

いったいどうして私の体はまた悪くなるのか。



小さい頃、私は学校を休むのが大嫌いだった。

もともと病気はしない方だったが、ある時、朝40度の熱が出た。

しかし、翌日の学芸会での小さな自分の役があるかと思うと、

母の反対を押して学校に行き、帰ってくるとそのまま倒れ込み、

結局、次の日起きられず休むこととなった。



その小さな頃の性格が、今も大して変わらないように思う。

その性格にも起因していると思う。

目立つことを嫌う自分、波風を起こすことを嫌う自分、勇気のない自分、

頑張りすぎて無理をして、

無理をした結果、自分すらわからなくなる。



病気であるということも意味があるというのなら、

心と体が切り離せないというのなら、

またその意味を考えていかなければならない。



私は、また再び前を向いて進んで(変えて)いこうと思う。

一人ではない、人に支えられてこうしているのだから・・・

感謝して・・。


                        ムッチー



さ┃い┃ご┃に┃…┃
━┛━┛━┛━┛━┛

 休み休みのメールマガジンではありましたが愛読していただき、
 時に励ましのメールや感謝のメールを送ってくださり、
 本当に勇気付けられました。
 つたない文章でご迷惑もかけたとおもいますがお付き合いくださいまして
 ありがとうございました。
 私のわがままで少し充電期間をとりたいと思っています。
 「ムッチーの徒然なるままに」は今回で終了という形をとらせていただきますが
 またしばらくして違う形でお目にかかれたらと切に思います。

 メールマガジンを発行するにあたり多くの方に支えていただき
 感謝いたしております。本当にありがとうございました。

ここに私が昔から敬愛する看護士さんの無念がかかれています。
理想家は、早死にしやすいとも言います。

でも今の社会は、多くの理想家に支えられてここまで来ました。
戦場で家族を守るため、敵を倒したのも理想家の行動だと思っています。

自分だけがかわいい人は理想家に、成れません。
他人のためにも生きようとする多くの理想家が、未来の社会を切り開いてくれているのです。

遅まきながら私も、理想家の一人として生きていこうと思います。
ムッチーさん、早くよくなられて、またすばらしい文章を読ませてください。

ここで彼女からもらったメールの一部を紹介します。

『介護を楽しくするには・・・とふと考えました。会話をすること、笑うこと、愛すること。
現実に看護の厳しさを知っていますが介護を楽しく出来ることが理想です。
おじいちゃんやおばあちゃんのかわいらしさを楽しむように』

これからの私の理想となるお言葉です。
どうもありがとうございました。












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Last updated  2005.04.15 06:21:34
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がん評論家@中嶋

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あづあづ@ Re:介護のメルマガ創刊 こんにちは、初めまして。私は今年41に…
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